2020年に読んで良かった本10選 | 10 Best Books of 2020
激動の一年だった2020年がもうすぐ終わりますね。
皆さま今年もお疲れさまでした☃️
備忘録を兼ねて、今年読んだ本から記憶に残る10冊を選びました。気になる一冊があれば年末年始のお供にぜひ。(今年以前に出版された書籍も含まれます)
1冊目: 世界標準の経営理論
WBSで最も人気のある教授の一人、入山教授が世界の主要経営理論を網羅・体系的にまとめた世界初の書籍です。832ページとかなりのページ数ですが、MBAを学ぶ学生だけでなく全てのビジネスパーソンにオススメの一冊です。正解の無い実務の世界で経営理論を思考の軸とするべく、約30の経営理論が丁寧に解説されています。
2冊目: 道具としてのファイナンス
10年以上前に出版された本書ですが、ビジネスの根幹にあるファイナンスの入門に最適な一冊です。難しい数式の扱いは最小限にして、企業価値の評価方法や投資判断、最適資本構成などについて学べます。エクセルを活用するため、数学な苦手な人が学ぶ際にも有用です。
3冊目: JTのM&A 日本企業が世界企業に飛躍する教科書
グローバル化に伴い加速する日本企業によるクロスボーダーM&Aですが、その多くは非常に困難を伴います。日本たばこ産業株式会社(JT)のCFOや副社長を務めた新貝さんが、M&Aを通じてJTをグローバル企業に変革させた過程をコスト構造改革・M&A・PMI・組織変革・ガバナンスなどの統合的な観点からまとめられています。
4冊目: SDGsが問いかける経営の未来
SDGsは2015年の国連サミットで採択された、国連加盟193ヵ国が2030年までに達成を掲げる「誰一人取り残さない持続可能で多様性と包摂性のある社会を実現する」ための目標です。昨今の企業はこの課題解決に貢献し、社会価値を高めていくことが求められ、本書ではSDGsを経営で活用する方法が包括的に提供されています。
5冊目: ご冗談でしょう、ファインマンさん
ノーベル物理学賞を1965年に受賞した、アメリカ出身の天才物理学者ファインマンさんの逸話短編集になります。好奇心を常に持ち何事にもチャレンジすることの大切さ、興味を持ったことの本質を追求し続ける姿勢の重要さなどを、彼の人生に起きたユニークでユーモアに溢れた出来事を通じて気付かされます。
6冊目: これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学
ハーバード大学で政治哲学を教え、共同体主義の代表的論者でもあるサンデル教授が、功利主義、自由至上主義、美徳と共通善などの多角的な視点から正義とは何か?について紐解きます。「1人を殺せば5人が助かる。あなたはその1人を殺すべきか?」正解の無い問いを通じて、人類の正義について思考を巡らせていきます。
7冊目: いま、拠って立つべき"日本の精神"武士道
日本人とは何者なのであろうか?新渡戸稲造が1899年に発表した「武士道」の現代口語訳な本書では、「武士の掟」、すなわち「高き身分の者に伴う義務(ノブレス・オブリージュ)」について解説しています。「義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義」などの思想に触れる過程で、日本人のアイデンティティを深く考えさせられます。
8冊目: LIFE SPAN 老いなき世界
ハーバード大学医学大学院で遺伝学の教授を務める著者が、人生100年時代とも言われる現代で、老化をどのように治療しすれば100歳になっても50歳並の活動を保てられるのかを、最先端の科学的知見をもとに提示しています。健康寿命が伸びる世界を生きる私たちが、どのように乗り越えていくべきかを示唆してくれます。
9冊目: LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略
世界的に進む長寿命化の中、これまでの教育→仕事→引退という3ステージの人生は崩壊し、変化が増えたマルチステージな人生を経験することになります。無形資産や変形資産の構築を通じて長寿を恩恵にできる可能性を高め、100年ライフを生き抜くために生き方を根底から見直すことが出来る一冊です。
10冊目: イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ
ハーバード・ビジネススクールでも有名で、「破壊的イノベーション」がよく知られるクリステンセン教授の最終講義の内容を元に出版された一冊です。どうすれば幸せで成功するキャリアを歩めるのか?伴侶や家族、親族、親しい友人たちとの関係を幸せのよりどころにできるのか?誠実な人生を送り、罪人にならずにいられるのか?など、MBAの学生に限らず全ての人にお勧めの内容です。
いかがでしたでしょうか🍀
他にも紹介したい書籍があるのですが、今回は頑張って10冊に絞りました。一冊でも、興味を惹くような本を紹介できていれば幸いです。
お身体に気を付けて、良い年の瀬を過ごしてください。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
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おまけ: 本選びの参考になる記事
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