国内MBA 1年目春学期を終えて - WBS Life Vol.1
時が経つのは早いもので Waseda Business School での大学院生活も約5ヶ月が経過し、1年目の春学期が終了した。数多の試験やレポートを乗り越え、いまは大学生ぶりの夏休みというわけである。ぱちぱち。
2021年の受験シーズンが近づいてきたからか、MBA実際どう?オンライン授業どんな感じ?仕事との両立は大丈夫?と聞かれることも増えてきた。
記憶が薄れないうちに、大学院でどんなことを学んでいるのか?何を感じているのか?を記録に残しておくことにする。
1. 何を学んでいるのか?
WBSの夜間主総合プログラムでは、必修コア・選択必修コア・選択科目を組み合わせて2年間で50単位以上の取得が必要だ。授業は2学期4クォーター制で春学期は必修・選択必修コアでその多くが占めらる。
必修の授業は複数の先生が異なる時間に開講しており、登録可能な授業も全体で70個以上あるので、同じ1年生でも人によって時間割が全然違って、授業が全く被らないこともある。
★大手自動車会社人事部で働く同期の場合
最低限の必修と選択必修を履修しつつ、専門分野の人事領域の選択科目を履修。唯一毛色の異なるESG科目もSが人事領域に関係するために履修。
★総合商社で働く同期の場合
MBAの基礎となる必修科目を中心に履修しつつ、グローバルビジネスを軸にした選択科目を履修。
2. オンライン授業ってどうなの?
春学期の授業は完全にオンラインで行われた。なんと、入学してから一度も早稲田キャンパスに訪れることなく春学期が終わってしまったので、未だに学生証も持っていない (笑)
※2021年度時点では、多くの授業がオフラインをベースに開講されているようです。
基本的に授業はZOOMで行われ、ディスカッションが無い一部の授業は、録画映像を見て自学自習するオンデマンド形式で運営された。
総括して、授業に限れば想像していたより全然悪くなかった。むしろ、課題のグループワークや勉強会なども家から参加できるので時間を合わせやすいし、早稲田から職場が遠い人や小さなお子さんがいる人にとってもオンラインMBAは多くの利点が存在する。
しかしながら、オフラインの授業と比べると臨場感や緊張感といったものがどうしても欠けるように思える。いかに学生を授業に集中させ、熱度を高め、質の高い授業を行っていけるかは、これからの教授陣に求められる要素の一つであろう。
また、課題に感じるのは学生同士の交流だ。これに関しては流石にオフラインに軍配が上がると思う。オンラインでも緩いつながりは出来ていくのだが、授業の前後に雑談したり、授業終わりにサクッと飲んだり、帰り道で会話したり... といった機会は生まれづらい。一度でも顔を合わせたことがあるかどうかは、授業の質にも大きく寄与する筈だ。
秋学期からは、平日はオフラインとオンラインの組み合わせ、土曜の授業はオフラインになるらしいので、春学期とはまた違った学生生活が楽しみだ。
3. どんな人たちと学んでいるの?
2020年度の夜間主総合プログラム入学生は約120人と例年よりも少し多いらしく、様々な企業からクラスメイトが集まっている。商社、金融、コンサル、製薬、不動産、メーカー、広告代理店、テレビ、インフラ、人材、Web系、医者、自営業、NPO、起業家などなど人材のるつぼだ。
これまでに関わる機会の無かった業界の人たちと話すのは楽しいし、各々何かしらの思いを抱えて大学院に進学しているので、話は尽きない。各業界の現状や課題感など、知らなかったことに出会える機会が溢れている。
未だに一度も直接会ったことが無い人たちばかりなのは不思議な感覚で、コロナが落ち着いたらオフラインで打ち上げしよう!と話している学友がたくさんいるので待ち遠しい限りだ。
4. 仕事やプライベートとの両立はどうなの?
図らずしもオンライン授業になったことで、仕事との両立はやり易かった。授業開始の直前まで仕事を出来るので、時間は最大限に融通が効く。弊害として、授業中にも仕事の緊急対応をしたこともあった。仕事から勉強への気持ちの切り替えは課題である。
自分が興味のある授業だけに本気で取り組み、そうでもない授業は必要最低限で受ける人もいれば、成績のため全ての授業に全力投球な人もいたりと、授業に割く時間は調整可能なので、仕事が忙しくても学業との両立は可能だと思う。
ただ、毎週のように提出課題やレポートが求められるので、自主的な勉強会などをやっていると仕事と学業以外に使える時間は少なくなる。唯一完全に授業が無い日曜日の使い方次第で、プライベートの時間は調整が可能だ。
5. 大学院でMBAを学ぶ価値があるのか?
大学院で学んでいることがダイレクトに仕事に活きているか?と聞かれると回答が難しいけれども、大学院に進学して良かったか?と聞かれたら、間違いなく Yes と答える。
日常的なインプットとアウトプットの量が増えていることは前提に、多様な価値観・人生観を持つ人たちと、共に学ぶ経験はかけがえのないものだ。
井の中の蛙じゃないけれども、自分が生きている世界はあくまでごく一部の世界で、世の中には面白いことやチャレンジできることもたくさんあると気づけた。
WBSの平均年齢は30代後半だが、個人的には30歳前後で通うのは全然アリだなと思う。思い立った時に行動して、自分が意思を持って選んだ道を正解にしよう。
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6. 秋学期にむけて
そんなこんなで、あっという間に大学院生活の 1/4 が終わろうとしている。果たして、残りの 3/4 が終わった時に更なる成長を遂げているのか。どんな道を歩もうとしているのか。どんな人間になっているのか。
春学期はオンラインだったこともあり、広く深く周りと関わることが難しかったので、秋学期はより多くの人と学びを共にしたいと思う。
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