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人生で初めてAEDを使って心肺蘇生をした話 その2AED

前回(その1)から読む方は、こちら。

(注:本記事は、一般人が、救命の現場に居合わせて感じたことを共有することが主目的です。また、人の生死にかかわる非常にセンシティブな内容が含まれます。)

AEDはどこにある?

公園の巡回のおじさんに頼んだAEDですが、持って来てくれる気配がありません。AEDの設置場所がわからないんでしょうか。。友人の一人が近くの体育館にあるはずと走っていきます。その間に私は、Oさんをあおむけにして、Tシャツを脱がせてAEDのパッドを貼れるようにします。
本来であれば、この時点で心肺蘇生(いわゆる心臓マッサージ)を始めないといけないのですが、この時にはすっかり忘れていました。

AEDから流れるガイダンス

AEDを取りに行ってくれた友人が戻ってきて(結構早かった)、AEDのパッドをOさんの体に貼って、心電図の解析を始めます。この間AEDから「心電図を調べています。患者に触れないでください。解析中です。患者に触れないでください」というガイダンスの音声が流れます。そして、「電気ショックが必要です(だったような)」音声が流れて、ボタンを押すとAEDから電気ショックが流れ、「心肺蘇生を始めてください」というガイダンスが流れます。そこから、先ほどの友人と私の二人で心肺蘇生(心臓マッサージ)を始めました。

AEDは2分おきに自動で心電図の解析をしてくれる

救命講習などを受けた方はわかるかもしれませんが、心肺蘇生(心臓マッサージ)をするのはかなり体力を使います。しかも、生身の人間にしていますし、どの程度押すのが正しいのかわからないので、必死になって押します。数十秒やるだけで汗が噴き出してきます。
お互いにどのくらい疲れているかわからないので、早めに「交代しましょう」と声掛けをしながら、心肺蘇生(心臓マッサージ)が途切れないように頑張ります。

後から知ったのですが、2分おきにAEDが心電図の解析をするそうです。2度目にAEDが心電図の解析をした後に流れたメッセージは「電気ショックは不要です。心肺蘇生を続けてください」(だったような、正確には違うかもしれません)でしたので、再度心肺蘇生(心臓マッサージ)を続けます。

これは友人と私の二人で続けるのは大変だと思っていたら、通りがかりの人と近くのイベント会場にいた看護師の方が心肺蘇生を手伝ってくれました。通りがかりの人はその後どこかに行ってしまったようで、お礼や挨拶もできずじまいです。

最初のAEDによる電気ショックの後に、3回心電図の解析が行われましたが、メッセージは変わらず「電気ショックは不要です。心肺蘇生を続けてください」なので、心肺蘇生(心臓マッサージ)を続けました。救急車早く来てくれないのかなと思っていたとき、ようやく救急のサイレンが聞こえてきました。
 
今日はここまで。救急車が来てからの話は、次回に続きます。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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