【詩】 ちぎれたものと紡がれ直すもの

ブツリブツリとちぎってきた
色とりどりの糸の束

ある人はしがらみと、
ある人はつながりと呼ぶ

自由を求めて
放たれていった先に
開放感と一抹の寂しさが
うすぼんやりとクシャクシャな顔で立ち尽くしていた

それらを大切に抱えながら

もう一度、ほつれた糸くずたちを拾い直し

記憶に住んでいる
二度と会うか分からない者たちを前にして

もう一度、それらを編み直していく

糸を紡ぐ僕の前に
広がり見せる星の宙

あまりに遠くあまりに近い
星くずの僕と天の川

詩作2

イラスト:森紗都子

#わたしの願い



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