【詩】 ちぎれたものと紡がれ直すもの
ブツリブツリとちぎってきた
色とりどりの糸の束
ある人はしがらみと、
ある人はつながりと呼ぶ
自由を求めて
放たれていった先に
開放感と一抹の寂しさが
うすぼんやりとクシャクシャな顔で立ち尽くしていた
それらを大切に抱えながら
もう一度、ほつれた糸くずたちを拾い直し
記憶に住んでいる
二度と会うか分からない者たちを前にして
もう一度、それらを編み直していく
糸を紡ぐ僕の前に
広がり見せる星の宙
あまりに遠くあまりに近い
星くずの僕と天の川
イラスト:森紗都子
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