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Kちゃんのドバイ珍道中① 〜時差はつらいよ

来るべき日が来た。ドバイ旅行出発日だ。
今日という日を迎えることができて本当に良かった。というか、子が鼻かぜをひいてしまい、前日に行くか行かざるかモメた。前日は一日中、子の鼻水を拭いていて、準備どころか家事が全く終わらず絶望的だった。

旅行して悪化する未来しか見えなかったので、本当は中止したい気持ちがかなり強かったが、キャンセルの不可の予約にしてしまったせいで、一か八かに賭けて強行することになった。結果はさておき、その決断をしたこと自体は、子には可哀想なことをした。(最終的には回復し一番旅行を楽しめることになるのだが、あくまで結果論だ。)

さて、ドバイとはどんな都市か。詳細はグーグル先生にお任せするとして、南インドはバンガロールからすると、実はアラブ首長国連邦って、意外に近い距離にあって、さらにはインドからインド人がたくさん移住や旅行をしていて、あまり外国感がないため感覚的にはご近所さんなのである。そしてドバイの名の一人歩き感よ。国名はアラブ首長国連邦。ドバイ国、って思ってしまうよね。調べなきゃ絶対間違えてた。愛知で言う名古屋みたいなもんだろうか。

そして当日は、早朝6時30分出発。早い。早すぎる。寝転がるのが仕事の赤ん坊をのぞけば、未就学児がいる家庭でこの時間に出発できたのは奇跡に近かろう。空港のラウンジ利用がどのへんまでできるかも分からなかったので、おにぎりと炒めたポテトとバナナを持参した。インドの外食産業事情を全く信じてないのは申し訳ないが、ここで腹を下すわけにはいかない。

バンガロールにある、ケンペゴウダ国際空港。前回利用したのは、インド渡航まさにその日で、到着時間は深夜3時とかだったため、意識朦朧としていたのか、全く建物の構造などの記憶がなかった。そうだ、インド渡航の記録もいつかしておきたい。

早々に手続きを済ませ、案内されたラウンジは何と、かなり良さげな場所だった。洋風の食事が食べ放題。これはラッキーである。しかし高級そうな場所あるある、とにかくエアコンをガンガン効かせてくる。寒い。我々は急ぎ足で食事とお手洗いを済ませて搭乗エリアに移動したのだった。

フライトはというと、とても順調で、気になっていた食事も家族全員がおいしくいただいた。写真も撮ればよかったのだが、子供に手がかかって撮れなかったので、旅行記で写真をたくさんあげることは今後の目標としたい。

計器ががずらっと表示されるパネル。何が何だかわからないが楽しい。

しかし問題が起こった。子供のくしゃみ鼻水以外に、なんと私自身が飛行機酔いをしてしまったのである。直接的な原因は、着陸時におそらくドバイ空港が混み合っていたかで、飛行機渋滞が発生し、ひたすらに空港上空を高度を上げ下げしつつ旋回していたのである。おそらく大した時間ではなかったはずだが、体感では数十分だった。き…気持ち悪い…。

そんなこんなで着陸したドバイ空港。何とまあ高い天井。そして灼熱の炎天下を想像したが、違った。エアコンがこれまたキンキンに効いている。全く、どこもかしこも地球に厳しいもんだ。しかし残念なことに、私は体調不良(吐き気、頭痛)につき、家族について回ることで精一杯で、そこからの風景がほとんど記憶にない。

飛行機酔いでこの風景以外思い出せない

空港の出口。やっと熱砂の気候を肌で感じた。これがアラビアの太陽だ!と声高に言いたかったが、季節としても最高に暑い時期ではなかったのと、何なら名古屋市の夏のビル群に比べたら正直大差なかった。どころか全く熱くなかった。

空港から、家族が決めたホテルへ直行。ホテルにこだわりはなかったが、家族の知人が努めていたことがあるとのことで、そのホテルへの滞在を決めた。日本国内には展開していない、カナダ系のホテル「フェアモント」。

このホテルはどうやらドバイには2箇所あるようで、我々が滞在したのは、三日目の目的地であるオールドドバイにより近い方にしよう、ということで最寄り駅がワールド・トレード・センター駅の方のフェアモントになった。余談だが、二日目の目的地はドバイ・モール&ブルジュ・ハリファ。滞在ホテルをモールの一歩手前の最寄り駅にすることで、すんなりチェックインすることができた。空港から数十分。きれいなお姉さんが高速をかっとばし着いたフェアモントドバイ。おなじみキンキンに冷えたロビーを通り、広々とした窓のある部屋に案内された。家族の3分の2が体調不良のため、その日は早々に入浴、就寝の準備。というより私自身、激しい頭痛と酷い食欲不振で、起き上がってられなかった。加えて時差が一時間半ある。少ない方だとは思うが、絶妙に体感と違う時間軸だった。私は頭痛薬の場合、漢方を飲むことが多いのだが、背に腹は代えられぬ、バファリンプレミアムを飲んだ。さすがはプレミアムを歌うだけのことがある。ものの一時間以内で、すっかり頭痛は収まりまた活動することができた。しかし食欲はそこまで戻らず、やはりとっとと寝ることとしたのであった。

夢か現か幻か。
先も書いたが、この日の午後の記憶はまだらで、はっきりと思い出せない。久しぶりに、自分の身だけを案じて眠りについた夜だった。


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