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「食」×「旬」おいしい?

よく果物は追熟するから「置いておけば甘くなる」と思われがちですが、厳密にはそれは間違っているんです。

その解説は、「旬」の話の後半で解説します。

日本では、

・季節の初めに出てくるものを「はしり」
・終わりに出てくるものを「なごり」
・その間の出盛りのものを「旬」

と呼び、食を通して季節を楽しんできました。

日ごろ、「これは旬なものだ!」ってどんな時に気付いてますか?

・飲食店で「季節限定商品です。」と見たとき
・「スーパーで今が旬です。」と書いてあるのを見たとき
・普段行っているスーパーで、新しい野菜や果物が出始めて「ああこれの時期だよね。」って思ったとき。
・料理番組で「今日は今が旬の○○を使った料理を作ります。」みたいなのを見たとき

意外と知らず知らずのうちに「旬」を楽しんでいたみたいですね。


そもそも、”「旬」の食材を食べましょう!”って記事にしようと思ったのに、結構食べてるではないか!

とは感じましたが、「旬」の食材をちょっと違う方向から見て深堀してみたいと思います。

まずは、「旬」の食材のいいところ

・栄養価が高く健康維持の助けになる。
・免疫力を高めたり、抵抗力をつけたりと丈夫な体作りに役立つ。
・旬だからこそ生命力が普段よりたっぷり宿っており、それを取り入れることによって、心身が生き生きします。
・「初物七十五日」・・・”その年初めて採れた季節の食べ物を食べると、寿命が七十五日延びる”という言葉もあります。

など、旬の食材を食べるのは良いとはわかりましたが、実感できるかどうかで考えると難しいです。

ここで終わってしまうと面白くないと思うので、今回は

”トマト”について深堀していきます。

1、トマトの旬は”夏”じゃない!

皆さんは、「旬」というのをどういう意味で捉えていますか?

・一年で一番市場に出回る季節
・一年で一番おいしい時期

どちらも間違いではないのですが、必ずしも

・旬だと思っていた時期の野菜が”一番おいしい時”とは限らないんです。


なぜなら、

夏野菜は”早採り”が基本だからです。

・スーパーに並ぶ作物は
 収穫⇒農協出荷⇒青果市場⇒量販店
と流通し、この間に長いときは、1週間ほどの時間が経っていることもあります。

・だからトマト農家さんは、流通の間にトマトが痛まないように逆算して早く収穫します

・店頭に並ぶころには赤みが出ていますが、収穫時にはすでに糖度が決まっているので、数日置いたところで甘みが増すわけではないんです

・仮に「一年で一番おいしい季節」=”旬”ということにするなら、

”トマトの旬は残念ながら夏ではない”

といえます。

2、じゃあ、トマトの旬はいつ?

より完熟に近い状態で収穫することで、甘み、旨みが増すので、その状態で収穫する季節こそが、一年で一番おいしい季節といえます。

・その季節は冬です、トマトが一番おいしいのは冬なんです

・12月から1月にスーパーに売ってあるトマトを買うのがおすすめです。


「えー、夏野菜と言われるものたちの旬が夏じゃない、一番おいしいわけじゃないって、、、おいしい夏野菜はどうしたら買えますか?」って言われそうなので

3、おいしい旬の野菜を買いたいなら

農家さんたちが直接農作物を持ち込む直売所がおすすめです。最近結構増えていますよね。

まとめますと

・スーパーで買うトマトの一番おいしい時期は冬
・トマトは収穫時に糖度が決まってしまう。
・直売所はおいしいものがいっぱい


では、果物はどうなのか?

よく果物は追熟するから「置いておけば甘くなる」と思われがちですが、厳密にはそれは間違っています。

果物には2種類あって

収穫後に追熟することで日が経つにつれ肉質が柔らかくなったり甘くなるタイプ
樹上で完熟するころに収穫したのち、日が経つにつれ肉質は柔らかくなるが、甘さがほぼ変わらないタイプ

の2つのうち、どちらかに分類されます。

ちなみに

追熟とは、一部の果実などを収穫後、一定期間置くことで、甘さを増したり果肉をやわらかくする処理のこと

具体的に

①のタイプ(追熟する果物)

・キウイフルーツ、バナナ、西洋梨、もも、柿、マンゴー、ミカンなど

②のタイプ(追熟しない果物):採った直後が食べごろ。

・日本梨、ぶどう、パイナップル、イチゴ、りんご、スイカなど


ただし、品種によっては違いあり。

①のタイプでも追熟が必要・不要な果実に分かれる。

酸味が減少することで、酸っぱい味がなくなるので甘く感じる場合もあり。

など、実際に口にする時の条件で若干変わりそうですが、

②のタイプは早めに食べたほうがいい状態で食べれます。


なお、②タイプの果物も野菜と同様、遠い産地ですと、早やもぎされていて糖度が完全には乗ってない場合もありますので、なるべく産地の近いものを買うか、直売所で買うのがおすすめです


最後に、

やる気も”今やろう”と思った時が”旬”

思い立ったときに素早く行動に起こそうと思います。


ここまで読んでいただきありがとうございました!



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