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2024年の世界競争力ランキング38位。止まらない日本の衰退。アジアで日本より下位は、3国だけ。

スイスにIMDいうビジネススクールがあり、
そこで、世界競争力ランキングというものを毎年発表しており、
2024年の世界競争力ランキングを6月17日を公表した。

日本は35位から38位に。3年連続後退。

2024年の調査では、シンガポールが4年ぶりに1位となった。
日本は38位で、35位から更に後退。
アジアで日本より下位は、インド(39位)、フィリピン(52位)、モンゴル(61位)の3国で、ほかは日本より上位となっている。

日本より上位のアジアの国は次の通り。

香港5位
台湾8位
中国14位
韓国20位
タイ25位
インドネシア27位
マレーシア34位

インドが39位だが、人口1位にもなっているので、来年は39位または40位台になることはほぼ確実だろう。

ランキングの要素

このランキングは、

「経済パフォーマンス」、
「政府の効率性」、
「ビジネスの効率性」、
「インフラストラクチャー」の4つの競争力要因について、

336の指標を使用して評価を行っているそうです。

日本が著しく低い要素

項目別に日本をみると、

「経済パフォーマンス」では第21位、
「インフラストラクチャー」では第23位と、
比較的上位にある。  

悪いのは、
「政府の効率性」で第42位、
「ビジネスの効率性」で第51位

得に、「ビジネスの効率性」の中の
「マネジメント・プラクティス(マネジメントの慣行)」が65位と、
非常に低い評価で、対象国は67国なので、ビリから3番目ということになる。

政府の効率性

これを見ても日本の政治界隈はなにも改善しようとはしないのでしょうね。

ビジネスの効率性のマネジメントプラクティス(マネジメントの慣行)

これは、ちょっとそういえば。と思う人もいるのかも知れないですね。

少し調べてみると、こういうところが違う点だそうです。

海外と日本のマネージャー、責任者の相違点

  1. ビジョンと目標設定:
    世界的なマネージャーは、より大きなビジョンを描き、長期的な視点を持つ傾向があります。一方、日本のマネージャーは短期的な目標設定と達成に重点を置く傾向があります[1][5]。

  2. リスク管理:
    グローバルなマネージャーはリスクを冒すことを厭わず、失敗を成功への一歩と捉える傾向があります。日本のマネージャーは、リスクを最小限に抑え、トラブルを回避・対処することに注力する傾向があります[1]。

  3. 変革と現状維持:
    世界的なリーダーは変革を重視し、常に改善の機会を探ります。日本のマネージャーは、現状維持と既存システムの改善に焦点を当てる傾向があります[1]。

  4. グローバル人材の育成:
    世界的な企業では、グローバルに活躍できるマネージャーの育成に力を入れています。これには語学力、異文化理解力、ストレスマネジメント力などが含まれます[2]。

  5. 意思決定と権限:
    グローバルな環境では、マネージャーにより大きな意思決定権と責任が与えられる傾向があります。日本では、集団的な意思決定プロセスが重視される傾向があります。

  6. コミュニケーションスタイル:
    世界的なマネージャーは、直接的なコミュニケーションを好む傾向があります。日本のマネージャーは、より間接的で婉曲的なコミュニケーションスタイルを取ることが多いです。

  7. 多様性の管理:
    グローバル企業のマネージャーは、多様な文化背景を持つチームを管理する能力が求められます。日本企業では、比較的同質的な環境での管理が一般的です[2]。

  8. キャリアパス:
    世界的には、異なる部門や国を跨いだ経験が重視されます。日本では、同一企業内での長期的なキャリア形成が一般的です。

  9. 評価システム:
    グローバル企業では、より明確で透明性の高い評価システムが導入されています。日本企業では、年功序列的な要素が残っている場合があります[2]。

これらを見てみると、
日本の傾向は、限られた事業運用資金の中でやっていて、
海外の傾向は、潤沢に事業運用資金があり、リターンが大きいところでやっている仕事の仕方のように見える。

以前、日本にユニコーン企業が出てこないのは、投資してもらっても投資金額に対して税金をかなり取られるために、大きな投資をしてもらって事業を展開することができない。

と、聞いた事があります。

これは今度調べてみようと思います。

参考
[1] https://forbesjapan.com/articles/detail/14379
[2] https://www.keidanren.or.jp/policy/2014/044_honbun.pdf
[3] https://abitus.info/mba/leader-manager.html
[4] https://www.cbase.co.jp/column/article639/
[5] https://logmi.jp/business/articles/324811

その他の項目もおしなべて低い

「知識」のうちの「人材」(日本は49位)、
「技術」のうちの「規制のフレームワーク」(50位)、
「将来への準備」の中の「ビジネスの機敏性」(56位)、
「準備」は世界第58位。

「国際的な経験」では、文字通り世界最低の64位、
「シニアマネージャーの能力」(世界第62位)、
「語学の能力」(世界第60位)。

64カ国中、最低ランクのものが多い。

だが、なぜこれでGDP世界4位?

だが、これでGDP世界3位と言うのはなぜなんだろうか?
という疑問もある。

また、これらを解消した場合や、
それに準じた解消をした場合、
一気に1位になるのではないだろうか?

という事も同時に思う。


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