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お尻で呼吸できる研究でイグノーベル賞。ただ話しを詳しく聞いてみると・・

東京医科歯科大学の武部貴則教授らの研究グループが、豚などの哺乳類がお尻で呼吸できることを発見しイグノーベル賞を受賞したそうです。

日本人がこの賞を受賞するのは18年連続のこと。

去年は明治大学宮下教授らのグループが、電気の刺激で味覚がどう変わるかを調べた研究で受賞。

その後企業と協力し、今年5月に「味を濃く感じられるスプーン」として実用化されました。イグノーベル賞は、ユニークさだけでなく未来を変える研究としても注目されています。

研究のヒントは「どじょう」

タケベ教授らの研究のヒントは「どじょう」だったそうです。
魚類では肛門から酸素を吸収するメカニズムが知られていたそうです。
どじょうは「腸呼吸」をするのだそうです。


人工呼吸器の負担の大きさを回避するために

実はこの研究。大真面目な研究でした。
研究も2017年からスタートしており今日、昨日でされたものではないそうです。

人工呼吸器というのは、実は身体への負担の大きい処置なのだそうです。
武部教授の場合、父上が片方の肺が別の病気で使えない状態だったのだそうです。

口からの呼吸だけではもしかすると命を落とすかもしれない。
そういう可能性があったため、口以外から酸素を届ける方法を模索したのだそうです。

液体をお尻から送り込む

酸素を多く含む特殊な液体を、豚、ラット、マウスなどの動物に、お風呂に入るような形で、お尻から送り込む実験を行ったところ、実験結果は血液中の酸素増加と呼吸不全症状の改善を示したのだそうです。

臨床実験もすでに始まっており、2028年頃には国内で医療機器への実用化の可能性があるのだそうです。将来的には小児の領域にも貢献することを目指しているそうです。

イグノーベル賞へ敢えて出す事で研究内容が世に知れ渡る

イグノーベル賞というとちょっと色もの的な感じがしますが、実際にこうやってメディアに取り上げられたり、少し話しの視点を変えて人々の笑いを誘うにする事で、この研究内容が世に知れ渡る。

もしこれをやらなかったら、こんなにメディアに取り上げられる事はなかっただろうし、地味な医療方法として、長年、医療業種の人にも知られる事がなかったかもしれない。

研究も素晴らしいのだと思いますが、イグノーベル賞に出した事が素晴らしいと感じました。

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織原松治
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