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読書記録「孫と私の小さな歴史」

こんばんは。部屋の掃除をしていたら、ポケモンの切手シートが出てきました。使う予定がないのに、なんとなくの流れで買った切手は他にもあります。使うのが勿体ないって何?ですよね。実際手紙を書くときに使うのは、季節のグリーティング切手が多いです。もう秋から封書の切手が値上げするので、今は控えています(はがきも値上げしますよね)。

「孫と私の小さな歴史」(佐藤愛子著、文藝春秋)

昨日地域図書館で借りたのに、読みやすそうだからとページをめくってるうちに、ハマってしまいました。いけませんね。自分も似たような年賀状を送りつけていた過去があり、「わかるわあ」と思いながらだったので、余計ページをめくる手が止まらなかったのでしょう。

作家の佐藤愛子が、孫の桃子嬢と20歳になる年まで、ふたりで何かに扮装した写真を年賀状にしていたという話です。このエピソードも、映画「九十歳。何がめでたい」に入ってたら面白そうです。扮装年賀状が88歳で終わってるから、それはちょっと厳しいかもしれません。

似たような年賀状。それは残念ながら扮装ではなく、あちこち出かけた際に撮った写真を年賀状に入れてました。両国国技館や西武ドーム(現・ベルーナドーム)、マツダスタジアムなどなど……40歳になってから、無難な花の年賀状にせざるを得ませんでした。受け取る側としてはどっちがいいんでしょ?

本文に出てくる年賀状で個人的に好きだったのは、トトロとコギャルです(笑)。あんまりお金をかけないでやるのがいいみたいです。その分演出にこだわりがあったらしい。真剣そのものなのが伝わってきます。

この扮装写真年賀状はひとりでやるのではなく、家族の誰かと一緒のほうが楽しさ倍増です。桃子嬢は迷惑だったらしいのですが……。
それだけではなく、桃子嬢に関するエッセイも抄録されています。今どきの赤ちゃんの沐浴はそうなのか?という、佐藤愛子から見た仰天エピソードもあります。

それにしても、佐藤愛子は夫と離婚しているらしいのだが(それは他の小説を読め、みたいな感じです)、娘と孫娘は出てくる。娘の夫という人は出てこない。女系一族なのか。

そんな扮装写真にもスランプがあるというから、驚きだ。さすがに「赤ちゃん」は厳しかった。扮装といっても干支に関係ないものばかりだった。それでも作家仲間は面白がってるという。

私も、さすがに友達から送られてくる、子ども(家族)年賀状には勝てないので、無難なところで花の年賀状になってしまいました。ここまで突き抜けた年賀状を送れる度胸は、私にはない。年賀状に勝ち負けはあるのか。


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