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【創業】フレッシュネスバーガー社長の成功するアイデア・ノート

【忙しい飲食人のための本屋さん】

フレッシュネスバーガーに行ったことはありますか?

アメリカンな内外装。
新鮮な食材にこだわり、調理は注文が入ってから。
輸入品を使用することが多いフライドポテトも、契約農場で作られる「北海コガネ」という北海道産ジャガイモを、皮付きのまま太くカットして揚げています。
手絞りの無添加ジュース、オリジナル焙煎のコーヒー、オーガニック紅茶やハーブティー、ミントをたっぷり乗せたジンジャーエール。
バンズは北海道産の栗かぼちゃを練り込んで焼き上げているから、黄色っぽく、ほんのりと甘い。

他のバーガーチェーンとは明らかに違う個性を持ったお店です。

今回はフレッシュネスバーガーの創業者、栗原幹雄さんの
『フレッシュネスバーガー社長の成功するアイデア・ノート』
をご紹介させていただきます!

著者:栗原幹雄さん

1974年、積水ハウスに入社。
1978年、義兄とともに〈ほっかほっか亭〉の創業に参画。
4年で1000店舗を突破し大企業に育て上げる。
1992年、〈フレッシュネスバーガー〉一号店を渋谷区富ヶ谷で創業。
1994年、ほっかほっか亭を退社しフレッシュネスバーガーの多店舗展開を開始。


『成功するアイデア・ノート』では、
フレッシュネスバーガーを創業した栗原さんの発想とノウハウを学ぶことができます。他とは違うバーガーチェーンをつくりあげた栗原さんの発想は、やはりとても面白く、勉強になりました。

その中でも、個人的に印象的だった部分を4つだけ紹介させていただきます!
めちゃめちゃ面白い内容なので、きっと本書を読みたくなると思いますよ!

「しまい」を考えて始める

事業を始めるにはちょっとしたコツがある。
「しまい」を考える。平たく言えばどこでやめるかを考えること。

日本では一度失敗してしまうと社会復帰するのが難しい。銀行で口座が作れなくなる。「あいつは一度、失敗したやつだから」と取引を拒まれる。なかなか再挑戦のチャンスがもらえない。

借りたお金を返さない。買ったものの代金を踏み倒す。お客様に損害を与えるなど、他人に恨みを買うから、信用を失う。再チャレンジができなくなる。

たとえ事業で失敗しても、他人に迷惑をかけなければダメージなど大したことはない。

栗原さんはフレッシュネスバーガーの最初のお店をつくったとき、誰からもお金を借りず、家のお金にも手をつけず、なんとゴルフの会員券を売って得た850万円を元手に始められています。

物件の内装と設備費に800万円を使って、残った50万円が運転資金。この50万円が無くなったときは潔くやめようと決めていたそうです。

自分一人が貧乏するだけなら勝手にすればいいが、家族を路頭に迷わせたり、従業員が生活の術を失ったり、取引先を窮地に追い込むところまで引きずってしまってはいけない。
事業は、どこでやめるかを明確に決めておくことで心置きなく楽しめるのだ。

私は独立したいとずっと思いつつ、会社員を続けてしまっている人間。
それは、失敗したらどうしようという恐怖心のためです。
人に迷惑をかけない為に、どこでやめるかを決めることで、事業を楽しめる。
確かに。大事なことを学びました。

「計算」すると商売はできない。

商売を始めるとき、あまり綿密に計算しない方がいい。
先に売上や収支を考えると、ほとんどの商売は、やらない方がいい、という結論に落ち着くものだから。
どんなふうに考えても、思うような利益が出せないことがわかってくる。
ビジネスを始めるなら、あまり綿密な計算はしないこと。やってみて初めて知ることがたくさんあるのだ。
最初から100%成功することがわかっているようなビジネスなどない。

これもとても響きました。
何度も自分が始めたい店の構想を練ってはシミュレーションをしましたが、やっぱり儲からないという結論になって怖くて踏み出せないんですよね。

フレッシュネスバーガーの場合も、本当に商売になるかどうか確信が持てないまま、「でもいい。この店は、僕の作品なんだから」と思いながらオープンに踏み切ったそうです。
そしたら、想定の客単価よりも実際の方が高くなったり、予想以上に好条件で取引してくれる仕入れ先を見つけることができたりして、お店が回り始めたそうです。
栗原さんいわく、「商売は嬉しい誤算が積み上がって、成功するもの。」だそうです。
楽観的に見えますが、これも「しまい」を決めていることが大きいですよね。ダメだったら、辞めるタイミングは決まってる。人に迷惑はかけない。
「だからとことん納得できる店にしよう!」とこだわりにこだわった結果、フレッシュネスバーガーという他にない業態は生まれています。

「目標」が仕事の面白さを奪う

僕は、目標というものを立てない。
「目安」程度のビジョンは持っているが、達成すべき目標は立てないようにしている。
「今は不況だから売り上げが低迷して当たり前。とにかく売上1%アップを目標にしよう」と決めたとして、そんな目標に果たして意味があるのだろうか。
目標とは、人の行動を制限するものだ。そこにとらわれてしまうと、別の選択肢を考える余地がなくなってしまう。そのために目標以上の成果を出す可能性まで無くなってしまう。だから僕は目標を立てない。

ずっと上司に目標を管理されながら会社員をしてきた私にとっては驚きでした。
目標を立てることの重要性を説く人はたくさんいますが、こんな主張をする人は初めてです。

本に頼らない

この本を書店で手に取り、お金を題して購入して、しかも貴重な時間を割いて読んでくださっている方にこんなことを言うのは筋違いかも知れないが、どうしても伝えたいことがあって、この項目を書くことにした、
それは、「本を読んでいるうちは起業できない」と言うことだ。
事業というのは実際にやってみないとわからないことの方が多い。だからやる前にあれこれと考えてしまうと、行動に移せなくなってしまう。
本を読んで知識を詰め込んだところで、リスクは無くならないし、100%の確信は得られない。
だからいつか本を手放すことを、自分に課しておくことが大切なのである。
本を読んでたくさん勉強するのは良いが、一通り知識を得たら即行動に移すこと。

おお。まさに私のことです。。。
いつまでも勉強してたって何も始まらない!
行動していきます!

感想

他の本にも載っているようなありきたりな学びではなく、栗原さん独自の考えを学べました。
個人的に刺さるメッセージが多く、独立に向けて背中を押されました!

「成功するアイデア・ノート」はそのほかにも商売人に役立つ知識や考え方をたくさん得ることができます。最後に目次も載せておきますので気になる方はチェックしてみて下さい!


下記、目次です。

CHAPTER1「不況」は最大のチャンスである
・なぜ「不況」がチャンスなのか
・景気が悪いから売上アップ
・20周年期でやってくるチャンス
・面白くない仕事は、今すぐやめる
・「しまい」を考えて始める
・「貧乏」に人を巻き込まない
・「儲け」より「楽しむ」経営
・金持ちが節約を覚えた
・店舗も個性の時代
・ニーズを追うと、つまらなくなる
・時代にあえて逆行する
・好きと商売は違う
・やりたい仕事を経験してみる
・「計算」すると商売はできない
・2ヶ月で形にできないアイデアは捨てる
・クリスマスケーキ、逆転の発想
・ブレストをしても、いいアイデアは出ません
・今ほど仕事が簡単な時代はない
CHAPTER2「嫌われる」ことはいいことだ
・「嫌われること」がオリジナリティ1
・「嫌われること」がオリジナリティ2
・「嫌われること」がオリジナリティ3
・「嫌われること」でヘビーユーザーがつく
・コテコテのアナログ思考でいこう
・新たな市場を作るのはいつも素人である
・みんなにモテようとするから失敗する
・「サプライズ」で売る
・本に頼らない
・自慢する奴は嫌われる
・「らしくない」がウケる時代
・“いい加減な奴”でいこう!
・大切なことは、絶対他人に相談しない
・「空気感」を大切にする
・オーガニックコーヒーはホントにうまいか
・「目標」が仕事の面白さを奪う
・どこにもない味を創るフレッシュネス流商品開発
・書を捨てよ!店にたて!
・失敗を恐れない
CHAPTER3「弱み」を「強み」に変える
・「弱み」を「強み」に変える1
・「弱み」を「強み」に変える2
・「弱み」を「強み」に変える3
・キャラに合わないことはやめよう
・二兎う追うものは三兎を得る
・幼稚園児から「聞き方」を学べ
・人を知るには電話の応対を見ろ
・嫌な奴とは最初に仲良くなる
・キレたら負け
・ホスピタリティが最高の商品
・ホスピタリティを具体化する
・どうしたら「人の喜ばせ方」がわかるか
・「経験に勝る教科書はない」もホントのこと
・「職人」タイプは使わない
・わかる人を採用する
・コミュニケーションが仕事の質を高める
・100枚のカードを使う
・「表現」で売る
・最低でも3ヶ月は続けてみる
・リーダーとは決める人のこと
・リーダーが階段を降りると、組織が崩れる
・人を育てるには、完成品を見せろ
・羊の皮を被った狼


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