道端で、ジイさまとケンカする
いつも通りに家を出る。観光地を背に住宅街を抜けると、田畑の向こうに点々と鉄塔が立っている。土砂やら建材やらを積んだトラックが走るからだろうか、アスファルトで舗装された道路の上に、自転車で走るにはつらい大きさの砂利がまだらに散らばっている。砂利をパチパチはじきながらしばらく走ると、大きな河川に行きあたる。この規模の川を越える橋は当然ながら数が少ない。迂回、迂回。橋のゆったりとしたアーチの頂点まで登ると、平野の際で山々が連なっているのがよく見える。橋を下ると住宅地、そしていつも