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#今週の週報 (22.8月1週)

先日のテレビで「歌を聴いているとお酒が飲みたくなる」と言っていて、ひどく共感したので休肝日なのにお酒を飲みました。

今週の週報です。

1.自分の好奇心の話

仕事で「好奇心」に関する話がありました。
今の自分が好奇心を持っていることは「心理学」「哲学」「キャリア」といったところでしょうか。最近というよりもここ数年はこれらのことに興味・関心を持って、そういう本も多く買っています。

今の仕事に直接関係することではないので、職場でこれらの話をすることはほぼありません。そもそも仕事に役立てようと思っているから関心を持っているわけではなく、単純に知りたい・気になるという気持ちがメインです。
ただ、仕事に関係するようなことに関心を持っていれば、もっと仕事も楽になるのだろうかとも思ったりします。

こういう自分の趣味やプライベートの活動を仕事に役立てよう、学びを活かそうみたいな話を聞きますが、そうすることで楽しい趣味の時間も仕事に侵食されるような気がします。「この小説から仕事に生かせる学びは何か」「キャンプをすることから得られる学びは何か」とか考えていたら、せっかくの時間が台無しです。

最近聴いたVoicyで、「feei first, learn later」という言葉が紹介されていました。「まず感じて、そこから学ぶのは後」という意味だと思いますが、まさしく趣味の時間というのはそういうものだと思います。「ただ楽しい」「なんか面白そう」という自分の感情に従って、やっていくうちに「なんか仕事に活かせそうだな」と考える。まずは肩肘はらずに思いっきり楽しんで、そのうち仕事に役立てば儲けもんくらいに思っていた方がいいんじゃないですかね。
もし家族に趣味を咎められたら、「いつか仕事に役立つから!」と言っておけばいいと思います。

2.メモ「今の精一杯でやりましょう」

この週報で書くネタをメモアプリに書き留めているのですが、そのメモの中に「今の精一杯でやりましょう」という一文がありました。
きっとその時は「このネタで書こう!」と思ったんでしょうが補足が全く無いので、何を書こうとしたのか思い出せません。自分はこの内容で何を書こうとしたのか、、、推測しながらこの先を書きます。

きっと「無理するな」ということを書こうとしたんじゃないかと思います。今自分ができることを精一杯やって、終わらなかったら明日の自分に任せる。

与えられたお題から内容をひねり出すのはなかなか難しいですね、、、何を書こうとしたんでしょうか、、、

3.本の物語について

ふらりと立ち寄った本屋で見かけたこちらの本。即買いしました。

死期が近い王様の「珍しい本の話をしてほしい」という依頼を受け、2人が「その本は...」という語り出しで様々な本を紹介する物語です。とんでもない本の話があったり、胸にぐっとくる本にまつわる物語があったりと、本の話限定の「千夜一夜物語」のようです。


たしかに珍しい本の話が多いのですが、中にはどこにでもあるような本の話もあります。その本には本の内容の物語ではなく、その本にまつわる物語が珍しいということで取り上げられます。誰かと誰かをつないだ本、誰かの支えになった本、大切な人に託された本など、本に物語が上乗せされています。

そう考えると、世の中には珍しい本があふれているのかもしれません。家の本棚にある本は、誰かから贈られた本だったり、辛いときの自分を支えてくれた本もあるでしょう。そういう本は、書店に並んでいる同じタイトルの本とは違う特別な本です。そういった読者の物語も重なって本は完成するのかもしれません。

4.話を呼び起こす話

前段の本の話に引き続き、もう一つ本の話を。
物語を読んでいると、自分の中にある経験と結びつくことがあります。そのことを書いた一節を紹介します。

誰かの小さすぎる物語がまったく異なる境遇にある別の誰かの小さすぎる物語を喚起する。おはなしには別のおはなしを呼び覚ます深い力がある。

「心はどこへ消えた?」P249

臨床心理士の東畑開人さんが書いたエッセイ「心はどこへ消えた?」のあとがきに書かれている一節です。

失恋の物語を読んで自分の失恋を思い出す、青春の物語を読んで自分の学生時代を思い出す。そういう経験が皆さんにもあるのではないでしょうか?そして、そういった物語に触れることで、あの時の自分の気持ちに気づくこともあるでしょう。それは登場人物たちの心に触れることで、読者であるあなたの心が見えてくるからなのだと思います。

心はどこにあるのか。脳にも、心臓にも心はない。顕微鏡を覗いても、X線を使っても、そこに心は映らない。心を見ることができるのは心だけだ。心はもう一つの心の中でのみ存在することができる。
ふしぎなことを言っているように聞こえるかもしれない。だけど、思い出してほしい。私たちの心を最初に発見したのは、他者だったではないか。私たちが自分の心に気づく前に、周りの大人が「お腹減ったんだね」とか「気持ちいいのね」と気づいてくれた。

「心はどこへ消えた?」P241

自分が感情移入した登場人物にかけられた言葉が、現実のあなたに届き、あなたの心が発見される。「あの時自分は嬉しかったんだ」とか「ああいうことをされて悲しかったんだ」とか。本の中にある小さなおはなしが、読者であるあなたのおはなしを呼び起こし、その時の心が見つけられる。やっぱり物語ってステキだなと思いました。

ここには心が二つある。私の心と読者であるあなたの心だ。心が一つ存在するためには、心は必ず二ついる。

「心はどこへ消えた?」P242

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今年の夏は昨年ほど暑くならず、過ごしやすい気がします。というかもう夏は終わってしまったのかとさえ思っています。
昨年が異常だったのが、今年が異常なのか、、、

ということで、皆さんの一週間はどうだったでしょうか?
今週の週報でした。

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