2. 考える人をつくる(3)ー教科の枠を超えた探究プログラム(POI)

「真の意味で教養を身につけるには、児童はそれぞれの教科の間に関連を見いだし、別々のテーマを統合する方法を発見し、最終的には学んだことを自分の人生に関連づける ことができなければなりません」(ボイヤー、1995)

IBの初等教育プログラム (PYP)では、教科の枠を超え、子供達がより実践的な力を育めるよう教科の枠をこえた「探究プログラム(POI:Programme Of Inquiry)」というプログラムを確立している。

教科の枠をこえたテーマ(以下の6つ)は、学校内での盛 んな議論と解釈の基盤を提供し、各単元の中で、ローカルな、そしてグローバルな観点からの探究がなされる機会が与えられる。

上記のものは少々小難しく書かれたものではあるが、プログラムを作る上で注意すべき点はわかりやすく4つある。1. 意欲を喚起する, 2. 関連性がある, 3. チャレンジに満ちている, 4. 意味を持っている(本質の理解につながる)

POIの例として、4-5歳のプログラムは「私たちの学校」と題し、学校とは何か?学校はどのような仕組みになっていつのか?といった疑問に向かっていく。この例だけを見れば特筆すべきものでもないが、肝心なのはこのプログラムが上記の四つのエッセンスを含んでいることだ。

つまり、重要なことはプログラムを作る上で闇雲に作るのではなく、これらのクライテリアを全て含ませることなのだ。それを教師がおこない教師同士が模索し議論し合うことで、より深みがあり子供達がアクティブに考えるプログラムを提供することができる。

*資料はPYPの作り方より