肩関節挙上に対するオススメエクササイズ
どうも!しーご(@Hs041300)です。
STMマガジン第8段!!
前回は私の相棒、まつうらさん(@kotakota891)が超絶オモロ記事。
「肩は鎖骨から攻めたおす最強のコツ」を書いてくれています!
私の記事を見る前にご覧ください!!
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鎖骨から攻め倒す!超絶面白いですよね!
それでは今回は
”肩甲胸郭関節における肩関節挙上時の超絶オススメエクササイズ”を
何個かお伝えします!
前回以降の復習です
肩甲骨動態の謎
(肩関節挙上時の肩甲胸郭関節の「動き」をメインに解説しています)
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肩甲骨動態「筋」収縮って何?
(肩関節挙上時の肩甲胸郭関節の「筋活動」をメインに解説しています)
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これらを理解した上で、肩甲骨胸郭への介入をしていきます。
私の意見としては姿勢を保持している要素に肩甲胸郭関節が位置していると考えています。
姿勢を保持させるためには理学療法介入だけでなく運動療法が重要となるわけです。
肩甲胸郭関節への運動療法が実際にどの程度効果があるのか?についてご紹介致します。
肩甲骨への運動療法は本当に効果があるの!?
まずここからですよね!
リハビリを提供するにあたって、肩甲骨への運動療法や理学療法介入を行っているが、実際どうなんだろう?と感じている方はたくさんおられると思います。
ここで必ずと言っていいほど注目されるのが
「Scapular Dyskinesis」についてです。
これに関しては沢山の方々が研究、記事でまとめられているので多くは語りませんが…
もしご希望があれば、分かる限りのことは沢山語らしていただきます!
それでは簡単に解説します。
Scapular Dyskinesis
Scapular Diskinesisとは「肩甲骨の運動異常」のことを指します。
このように
肩関節挙上時の
・肩甲骨運動
・静的アライメントの逸脱
を示します。
静的アライメントの評価が気になる方は以下をご覧ください!
そうなると、前述した記事でもご紹介させて頂いたように
肩関節挙上時の筋活動に必要な
・前鋸筋
・僧帽筋
が重要となります。
これらを前提条件としてエクササイズの設定をしていくわけです。
運動療法は「肩甲骨位置」と「運動異常」に影響を与える可能性を示唆したシステマティックレビューの論文では
・運動療法は疼痛と機能改善には中等度のエビデンスがある
➡︎その中で柔軟性及び筋力強化が重要であることが示されている
・一方でどのような介入が効果的かまではわかっていない
(Afsun Nodehi Moghadam et al:Exercise therapy may affect scapular position and motion in individuals with scapular dyskinesis: a systematic review of clinical trials.J Shoulder Elbow Surg (2019) 1–8page)
このように
運動療法の効果としては疼痛減少と機能改善に効果がある事が示されています。
そうなると、ここで私たちの力の見せどころではないでしょうか?
運動療法では単独で筋収縮を働かす事はあり得ません。
その為、肩甲骨にはフォースカップルという作用があり、そこに対する工夫が必要となるのです。
超絶オススメエクササイズ 3選
今回は前鋸筋にフォーカスを置いたエクササイズを中心にお伝えしたいと思います!
写真だけではわかりにくいと思うので動画でも解説いたします!
1つ目!
肩関節水平内転は前鋸筋の活動を高めます。
*上記図の場合、左側の前鋸筋の活動を高めます。
肩の挙がりにくい方にはとっておきのエクササイズです!!
2つ目!!
ストレッチポールなどの道具を使用したエクササイズになります。
基本的には肩関節挙上の土台を作るエクササイズですので骨盤主体で胸椎に波及させていきます。
ある報告では肩関節挙上と
・下位腰椎の伸展
・上位胸椎の回旋との関連が強い
(理学療法学 2018:脊柱と上肢の運動連鎖)
と言われています。
3つ目!!!
徐々に動きを大きくしていきます!
なぜ肩関節の外旋を意識させるか。
肩関節の外旋を意識させる事で肩甲骨の後傾が誘発されやすいためです!
このような論文もあります。
プッシュアップのエクササイズを
肩関節
・内旋位
・中間位
・外旋位で行った結果
外旋位での前鋸筋の筋活動が一番高かったと述べられています。
(Effect of the Push-up Plus (PUP) Exercise at Different Shoulder Rotation Angles on Shoulder Muscle ActivitiesSung-Hak Cho, J Phys Ther Sci. 2014 Nov; 26(11): 1737–1740)
このように徐々に段階に分けてエクササイズを実践していきます。
姿勢保持を意識したエクササイズが重要となるため、単独で筋収縮を働かすという概念を取り外して行っています。
解説動画は以下になりますのでご興味ある方はご覧ください!
↓↓↓↓
まとめ
いかがだったでしょうか?
Scapular Thoracic Exercise 以下 STEと呼ばせていただきます!
・エビデンス的には運動療法は疼痛と機能改善には中等度のエビデンスがある。
・しかしどの運動療法が効果があるかは不明であり、一定量批判的なエビデンスもある。
・肩甲胸郭関節に介入する際は姿勢保持の観点でセラピストとしての工夫、知見を融合させSTEを行なっていく必要性がある!
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
是非、今回の記事が皆様の臨床感に役立てれば幸いです!
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
それでは今回も沢山議論しましょう!ご質問やご意見お待ちしております。
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