二代将軍中吉

「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」私が、難しく言えば、将棋哲学みたいなことを…

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「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」私が、難しく言えば、将棋哲学みたいなことを書いております。

最近の記事

「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第20訓

第20訓「楽しむことが大事」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 将棋をすると、集中力がつく、忍耐力もつく、思考力もつく、記憶力もつくので、学力も上がる。 よって、習い事としても最適。 まあ、それはそうなんでしょうけど、そうした集中力や思考力のために将棋をするのは、あまりお勧めしません。 集中力や思考力がつくのは、あくまで結果であって、それが目的ではないからです。 あるいは、何かの学習のように将棋を学習するという人もたまにいますが、プロを目指すのではない限り、そうい

    • 「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第19訓

      第19訓「実践してない人の情報は価値が低い」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 囲碁に由来する言葉で、「傍目八目」という言葉がありますよね。 他人の囲碁をわきから見ている人の方が、対局者よりも8手先まで冷静に見通せる、というところからきている言葉だとされています。 確かに、対局者はなかなか大局的に見ることができずに、悪い手を指したりすることがあり、第三者の方が的確に冷静に判断できたりするものです。 ですが、以前にも言ったことですが、対局者は第三者からアドバイスはもら

      • 「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第18訓

        第18訓「存在の価値」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 将棋の対局が終わって勝敗がついたとしても、 一回も動かさなかった駒とかがあったりします。 たとえば、香車とか。 では、その香車は何の役にも立たなかったかというと、そんなことは全然なくて、守りや睨みなど、しっかり役立っている。 まったく動いてなくても、そこに存在しているだけで、ちゃんと価値がある。 動いていない駒でも、きちんと意味はある。 人生でも、 強いから価値がある、 活躍するから価値がある、 動くほうが

        • 「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第17訓

          第17訓「強いほうが力を落とす」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 将棋には、力の差がある相手と対局する場合に、 「駒落ち」という対局の方法があります。 駒落ちは、相手との力の差によって、強い側(上手「うわて」)が 駒を 1 枚から数枚減らした状態から対局を開始するものです。 たとえば、「角行」という駒を減らす「角落ち」や、「飛車」と「角行」を減らす「二枚落ち」など、その差に応じて減らす駒の種類また数も変わるのですが、 自分の駒を減らすことで、強い側が力を弱めて、相手

        「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第20訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第16訓

          第16訓「対者に飛び込むと、パワーアップする」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 駒には、その駒の性能を格段に上げる方法がありますよね。 そうです。 「成る」ということです。 王と金以外は、相手の陣地に入ると、「成る」ことができて、その駒がパワーアップします。 今まで、1つ前のマスしか進めなかった「歩」が「金」になって大活躍したり、最強の駒の「飛車」や「角」でさえ、さらにパワーアップしたりします。 私たちも、もし、さらに自分を一段上にステージアップさせようと思うのな

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第16訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第15訓

          第15訓「善い手は少なく、悪い手は無数にある」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 将棋をしていて、善い手というものはなかなか見つかりにくいものです。 それは、そもそも善い手自体が少なく、最善手を見つけるのは至難の業だからでしょう。 逆に、悪い手はたくさんあります。 無数にあると言ってもいいかもしれません。 悪い手を指すのは得意です、私は。 むしろ、悪い手しか見つけられない。 プロの棋士などは、最善手を常に追い求め、その道筋は一本道のように進むのかもしれません。

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第15訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第14訓

          第14訓「始まりは、偶然から」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 第7訓「最初はいつでも、一歩から」でお話しましたが、将棋の最初の一手は、歩です。 しかし、この歩を先に指すのはどっちなのかというのを決めるのは、「振り駒」です。 振り駒というのは、先手後手を決めるために、上位者側の歩を5枚取って、手の中で混ぜ合わせた後空中に放って、表の「歩」が多く出れば上位者が先手、裏の「と」が多ければ下位者が先手となるという方法です。 もちろん、表の「歩」が出るか、裏の「と」が出る

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第14訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第13訓

          第13訓「選択肢は、選ばない」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 いくつも選択肢がある場合、どれを選んだらいいか迷うことがあります。 将棋でも、どの手を指せばいいのか選択肢に迷ったりすることがあります。 Aという手を指すか、それともBという手を指すか、 次は、攻めに行く手を指すか、守りに入る手を指したほうがいいのか、迷います。 いくつも選択肢がある場合、迷いすぎて指せない場合も。 その場合、どうすればいいか。 将棋で有効なのは、「選択肢を選ばない」ということです。

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第13訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第12訓

          第12訓「どんなに強くても、自分で進む道をふせいでいたら進めない」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 前回、「前に進まない駒はない」というお話をしました。 確かに、前に進まない駒はないのですが、 前に進む駒でも、 その進む道が塞がれていたら、前には進むことができません。 風通しがよくないと、どんなに強い駒でも、活躍することができないのです。 飛車や角行のように、遠くへ一気に進むことができる駒でも、目の前に相手の駒や自分の駒があったら、一歩も前に進むことができません。

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第12訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第11訓

          第11訓「前に進まない駒はない」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 将棋には8種類の駒が各20枚、合計40枚の駒があります。 歩、金、銀、香、桂、王、飛、角、 それぞれの駒はそれぞれ自分独自の動きをします。 それぞれ独自の動き方をするのですが、ある一点、共通点があります。 それは、必ず前に進む動きがある、ということです。 どんな駒でも、前に進まない駒はありません。 強い駒はもちろんですが、どんなに弱い駒でも、必ず前に進むのです。 後ろにしか進まない駒なんてのは

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第11訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第10訓

          第10訓「初手では死なない。   最初の手で、王手はできない」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 第7訓で、ほぼ100%、最初に動かす駒は、歩だというお話をしました。 最初はいつでも一歩から、ということです。 ですから、初手で王手はできません。 初手で王手されることはありません。 ですから、初手で負けることはないのです。 たとえば、ボクシングでは、第1ラウンド開始何秒かでノックアウト負けを喫することもあるでしょう。 開始早々、負けてしまうことも。 でも、将棋の

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第10訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第9訓

          第9訓「失敗や負けは、誰のせいでもない」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 将棋では、指す手がなくてもパスはできない、ということを以前お話ししました。 では、指す手がなかったら、どうすればいいのでしょうか。 あるいは、自分はこの手を指そうと思うけど、それが良い手か悪い手か自信がないときは、どうすればいいのでしょうか。 相手に聞いてみましょうか? 「次はこの手を指そうと思うんですけど、どう思います?」 ダメです。 では、他の人に聞いてみるのは? 「誰か、次の良

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第9訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第8訓

          第8訓「取られても取り返そうとしなくていい」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 さて、囲碁は、陣取りゲームですから、 自分の石を取られたら、その分は少なくとも取り返さないと負けてしまいます。 将棋でも、自分が飛車を取られたから、仕返しで相手の飛車も取ってやる!と鼻息荒くする人も、たまにいます。 しかし、将棋は、たとえ飛車を取られても、 その飛車を取り返そうとしたり、相手の飛車を取ろうとしなくてもかまいません。 王将さえ取られなければ大丈夫です。 獲得した駒や失った

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第8訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第7訓

          第7訓「最初はいつでも、一歩から」 こんにちは。二代将軍中吉です。 さて、将棋の初手つまり最初の一手は、ほぼ「歩」です。 例外的に、初手で飛車を動かすとか、王将を動かすとか、もありますけど、それはかなりレア。 まず、99.9%以上、最初に動かすのは「歩」のはずです。 1つの「歩」 つまり、一歩。 最初は、そんなに大きいことをする必要がない。 一歩でいい。 ちょっと、やってみる程度でいい。 やらないより、いい。 だって、一歩進んだら、二歩目ができる。 最近

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第7訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第6訓

          第6訓「いちばん大切なものは一つだけ」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 さて、 将棋でいちばん大切なものは、もちろん王将です。 「ヘボ将棋、王より飛車をかわいがり」という言葉がありますが、 初心者ほど、カッコよくて活躍する飛車とか角を大事にします。 それに対して、王将はあまり活躍しないんですよね。 あまり、というかほとんど活躍しない。 目立ちませんし。 目立つのは、やはり飛車とか角とか。 ビューンと大きく進んで、ズバッと相手を切る。 強いし、目立つ。 その飛

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第6訓

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第5訓

          第5訓「動かせるのは」 こんにちは。 二代将軍中吉です。 将棋をしていると、 相手の駒が、邪魔だなあとか、もっとこっちの方に動いてくれるといいのになあ、なんて思ったりするものです。 場合によっては、相手の駒を自分に都合よく動かしてみたい、と思ったり。 でも、自分の駒だけしか使えない。 動かせるのは自分の駒だけなんですよね、当たり前ですけど。 でも、この当たり前のことが、なぜか日常生活では当たり前ではないと考えてしまうのか、他人を動かそうとしがち、です。 「相手がこ

          「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第5訓