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「人生で大切なことはすべて将棋から教わった」第19訓

第19訓「実践してない人の情報は価値が低い」

こんにちは。
二代将軍中吉です。

囲碁に由来する言葉で、「傍目八目」という言葉がありますよね。

他人の囲碁をわきから見ている人の方が、対局者よりも8手先まで冷静に見通せる、というところからきている言葉だとされています。

確かに、対局者はなかなか大局的に見ることができずに、悪い手を指したりすることがあり、第三者の方が的確に冷静に判断できたりするものです。

ですが、以前にも言ったことですが、対局者は第三者からアドバイスはもらえません。

アドバイスや指摘をもらったら、即反則で負けとなります。

確かに、対局をしていない第三者の見立ては、冷静で的確だったりするでしょう。

しかし、今対局している状況では、その冷静で的確な情報は、何の役にも立たないのです。

逆に言えば、その第三者は今対局している当事者でないから、そのような判断ができるにすぎないわけです。

もちろん、自分が常に第三者のそのような判断ができれば、それに越したことはありませんが、
第三者だからこそ言えること、終わった後だから言えることは、それほど価値は少ないように思います。

それは、喩えは悪いですが、他人の噂話みたいなものです。

「人から聞いた話だけど、〜〜」
「別の人が言ってたことだけど、〜」

そうした又聞きの又聞きみたいな話は、ほとんど価値がないのと同じことです。

試験に合格していないどころか受験すらしていない人の、受験アドバイスは聞く意味がないでしょう? それと同じです。

もちろん、アドバイスをするその第三者は将棋の経験者でしょうが、今自分が行った対局とまったく同じ対局は経験していないはずです。

仮に、似たような対局の経験者だとしても、そのときの自分と同じ心理状態ではなかったはずです。

なぜ、自分が、この状況でこんな手を指したのか、それはピンチに陥ったとき焦ったからか、先が見えなくなってしまったからか、それは、自分しかわからないはず。
もっと、こう指せば良かったというのは、いくらでも誰でも言えます。

もちろん、他人のアドバイスを一切聞いてはいけない、ということではありません。

役に立つアドバイスも、たくさんありますし、上級者から指導を受けるのもとても大切なことです。
しかし、それよりももっと大事なことは、その状況について、実際経験した自分による分析です。

もし状況などの話を聞くならば、当事者から聞くべきです。
第三者よりも、まず当事者どうしの話でなければ価値は低い。

対局後に、その対局を当事者どうしで振り返る将棋の感想戦というのは、その意味でも、とても価値のあるものだと思います。

関係のない第三者の情報よりも、
ネットで拾ってきたソースのわからない情報よりも、
誰かが言っていたという伝聞の伝聞の情報よりも、
経験した当事者の情報こそが価値が高い。

実際に経験や実践をしていない人からの情報やアドバイスは、聞く価値はほとんどなく、それらに振り回されるのは時間の無駄になることが多いものです。

「将棋から教わった、人生で大切なこと」

その19個目は、

19.「実践してない人の情報は価値が低い」

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