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体の健康(翔泳社の福祉の本)

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翔泳社の福祉の本が扱う「体の健康」をテーマにした記事を収納しています。
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記事一覧

がんのこと、家族や友達にどう話す? それとも話さない?

がん経験者100人のリアルな生活をまとめた書籍『がん経験者のリアルな生活 「恋愛・仕事・お金」の悩みと上手につきあうヒント』が翔泳社から発売中です。 本書の著者は、自身も25歳で胎児性がんに罹り、抗がん剤治療と手術を経て経過観察中である岸田徹さん。岸田さんがさまざまな人に実際の生活についてインタビューした動画を掲載しているYouTubeチャンネル「がんノート」での活動が、書籍のベースとなっています。 がんノート、そして本書の原点は、岸田さんががんになった当時、医療情報は医

子どもが朝起きれず学校にも行けない。病院に行くべき? 起立性調節障害(OD)の可能性は?

夏休みなど長いお休みが終わって学校が始まったのに、子どもが朝起きれず、学校にも行けなくなってしまった。 それはただ怠けているのでなく、思春期に起きやすいからだの病気である起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation、OD)の可能性も考えられます。特に中学生の10%がODであるとも言われ、午前中の早い時間帯に頭痛や腹痛、吐き気などに悩まされています。 ですが、子どもがODなのかどうか判断するのは難しく、病院に行くべきかどうかも決めかねると思います。そん

中学生が起立性調節障害(OD)の原因を作りやすい夏休みに気をつけること

中学生の10%が起立性調節障害(OD)といわれ、朝起きられない、午前中に頭痛や腹痛や吐き気などの強い症状に悩まされています。 怠けているだけだと誤解されがちなODは、夏休みや冬休みのような長いお休みの期間に症状を悪化させたり、ODの原因となる生活習慣を作ってしまったりすることがあります。 特にゲームやインターネットなどで夜遅くまで遊ぶことが増えると、自律神経の日内リズムの乱れにつながり、そこからODの症状悪化を招きます。そして、休みが明けたときには朝起きられなくなってしま

社会人1年目に高熱を出しながら学んだあれこれ

6月1日、例の流行り病に罹患しました。幸いにも軽症の部類で、発熱と咽頭痛は3~4日、倦怠感も1週間くらいで落ち着きました。外出自粛が推奨される期間は自宅から一歩も出ませんでしたが、買い物は宅配、仕事はリモートで、思ったより生活への影響は少なかったです。 自宅療養中、今回と同じくらいの高熱を出した社会人1年目を思い出していました。不摂生と判断の甘さで事態を悪化させた当時の経験を、今回、活かせたかもしれません。 新卒・中途にかかわらず、4月入社の方は業務が本格化してきて緊張や

起立性調節障害(OD)とは? 朝起きられない子との接し方

「子どもが朝起きられない」と聞くと、怠けているのではと思いがちです。ですが、思春期に発症しやすいからだの病気である起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation、OD)の可能性もあります。 中学生の10%がODといわれており、頭痛やめまい、腹痛や吐き気といった症状が午前中に強くあらわれるのが特徴です。午後になると元気になることが多いため、誤解されやすい病気でもあります。 自分の子どもが朝起きたくないのか、それとも起きられないのか。実際に起立性調節障害だ

【実験】お金を使えばダイエットは習慣化できるのか

突然ですが、この場を借りて4kgの減量を宣言したいと思います。 先日兄が結婚しまして、秋に式を挙げるとの連絡がありました。 何を着ようかしらと考えていたところ、母から「若いときに着てたこのドレスを着て!」とリクエストがありました。流行り廃りのない、シンプルだけど美しいデザインの黒いドレス。ありがたく借りることにして、試着をしたところ、なんかちょっと、似合わない? たしかに普段の食事はコンビニで買うことが多いし、生活リズムも不規則だし、退勤後のビールがめちゃくちゃ美味しいで

聞き取りづらさ(APD/LiD)の治療法がないなかで

APD(聴覚情報処理障害)、またはLiD(聞き取り困難)の症状や当事者の存在が、国内でもようやく知られるようになってきました。 音として聞こえてはいるのに、騒がしい場所や複数人の会話などでは言葉を理解するのが困難になってしまう。治療法が確立されていないだけでなく、身体障害者手帳を取得することができず、そのため補聴機器などの利用に際して補助金制度も申請できないのが実情です(補聴器機の利用に一定の効果を得られる場合があります)。 そのうえ、まだまだ社会的に広く知られているわけ

「自分が悪いと思っていた」 聞こえるのに聞き取れない、APD/LiD当事者の声を聴く

聴力に異常はないにもかかわらず、うるさい場所や複数人での会話などでは言葉をうまく聞き取れなくなってしまうAPD(聴覚情報処理障害)、またはLiD(聞き取り困難)という症状。 近年、この目に見えない困難へ注目が集まりつつあります。しかし一方で、当事者の抱える困りごとや必要な配慮が社会に正しく認知されているかというと、まだまだであるのが実情です。 そんなAPDについて、当事者や支援者、研究者などに取材し、リアルな声をまとめた書籍『隣の聞き取れないひと APD/LiDをめぐる聴

なんとなく不調を感じていても、診察で異常がなければ健康?

翔泳社から発売中の書籍『「アジャイル式」健康カイゼンガイド』のお知らせです。 著者はアジャイル実践者&スポーツプログラマーの懸田剛さんと、保健師&看護師&産業カウンセラーの福島梓さん。健康改善のための方法が紹介されている本書ですが、アジャイルという言葉は聞き慣れないかもしれません。これはソフトウェア開発でよく使われる手法です。 例えば、noteのようなサービスに大がかりな機能を追加しようとすると、計画から機能実装までかなり長い期間が必要です。ひととおり開発してからミスやバ

睡眠不足ではお金が貯まらない? 眠くて仕事の能率が悪いと感じている人におすすめの快眠アイデア

睡眠不足はよい仕事をするうえで最も避けたいことですが、なかなか解消できず、昼間に眠くなって能率が下がることもよくあります。 ですが、睡眠不足を解消するために必要な、自分にとっての最適な睡眠時間とはどれくらいなのでしょうか。 今回は翔泳社から発売中の『働く人の疲れをリセットする 快眠アイデア大全 誰にでも効く光×体温×脳のアプローチ』より、睡眠不足かどうかを知る方法や、仕事のパフォーマンスを上げるためのアイデアを紹介します。 著者で作業療法士の菅原洋平さんによると、睡眠不

実は植物性食品が肥満や病気の原因? 健康食やダイエットの鍵は「レクチンフリー」の食事法にあり

一般に健康的な食品とされている植物性食品が、実は肥満や病気の原因だとしたら? そんな驚くべき事実を解き明かし、真に健康的な食生活を送る方法を提案している本が『食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法』(翔泳社)です。 著者で医学博士のスティーブン・R・ガンドリー氏は本書で、多くの植物に含まれるタンパク質「レクチン」が体調不良の主たる原因物質だと指摘し、レクチンを含まない食生活のためのプログラムを解説しています(レクチンは総称であり、グルテンなども含まれます)。 そ

本作りは半径5mマーケティングで! 超個人的な体験から考えた「杖」の本

こんにちは、編集部のタケダです。 リモートワークに移行して半年ほどたちましたが、谷間の時期なのか、自宅で仕事をすることに飽きてきました。初心を思い出すべく、社歴の浅いころに作った本の話をさせていただければと思います。 苦肉の策で生まれた企画立案方法書籍企画の立て方には編集者それぞれのスタイルがありますが、私の場合は、新卒で入社した最初の出版社の影響があるような気がしています。 そこはいわゆる零細出版社で、たくさんイラストを入れたり、多色刷りにしたりといったコストのかかる

目の病気は早期発見が大事! 異常がないかチェックできるアムスラーチャートの使い方

最近、目がかすむ。なんだか目が痛い。視界が欠けていたり、歪んでいたりする。 こうした症状は目の病気に関する兆候ですが、実は自覚できる状態になってからだと病状がかなり進行しているケースが少なくありません。普段から健康に気を遣っていて、違和感があってからすぐに診察を受けたつもりでも失明寸前の場合があるそうです。 どうしてそうなってしまうのでしょうか。 これまで10万人以上の治療に携わってきた眼科専門医の平松類さんは著書『「マス目」で気づく目の病気 視力を一生守るための簡単チ

頑張りすぎていませんか? やさしい疲れのとり方を紹介します

『SELF CARE BOOK 365日やさしい疲れのとり方』 「はじめに」より 家事に仕事、育児、人間関係。 オンもオフも、毎日がんばっているあなたへ。 帰宅して、のんびり過ごしているつもりでも翌朝体が重い、休んだ気がしない、疲れがとれないなんてことはありませんか? 休みたくても時間がない、という忙しい人だからこそ、ちょっとしたコツを知ることで、かんたんに体と心をいたわり、疲れをとることができます。 この本では、気持ちをほぐすイラストとともに、日々の暮らしのなかです