見出し画像

【電子契約ツール導入検討の方!】4つ導入比較して分かったおすすめのクラウド契約ツールを紹介する。

数年前、コロナウイルス蔓延に伴いテレワークが流行った。ZOOMを筆頭とするオンライン会議システムを登場により環境は180度変わったものとなった。大学はオンラインで。会議はオンラインで。仕事は在宅でできるといった具合に。DX元年といっても過言ではない。

電子化をすることで様々な面倒毎を避けたり、効率化することができる。そこで今回私は契約書の電子化をするに至った。

多すぎる電子契約ツール

私は電子契約ツールを導入するためにまずは情報収集をすることにした。何をするにもまずリサーチ。非常に重要なことである。

しかし困ったことに、電子契約ツールの数はあまりにも多すぎた。3選ぐらいに絞ってくれれば良いものをどのまとめサイトも10個以上が比較対象に挙がっていた。多いものでは20個を超えるものも。比較表を眺めてみるもあまりよくわからず、とりあえず導入することから始めてみた。

幸いにも多くの電子決済ツールにはお試しが設けられており、月数件程度であれば無料で利用可能であったり、有料プランしかない場合でも1カ月間程度の無料お試しが可能であるケースが多い。


クラウドサイン(使いやすいけどちょっと高い)

まず最初に私が試したのはクラウドサイン(https://www.cloudsign.jp/)であった。
クラウドサインは無料プランが存在しており、月間5件までなら無料で契約書を送信できる特徴がある。なので創業間もない場合でそれほど契約書を送信する必要がないならまあ、使えるかもしれない。

クラウドサインは作りが非常にシンプルで操作性が良い。操作すべき場所が必要最低限なので機械に弱くても迷うことなく使えることがメリット。送信側受信側ともにストレスなく使えるなと思う。

また、一斉送信なども使えるようで、効率化できそうである。そのほか、高いプランなら受信者側が書類アップロードすることも可能らしく、運転免許提出など本人確認にも利用できそうだ。


操作性は非常に良いのだが私の感想は「少し値段が高いな」ということだった。

ライトプランは月額10000円~と記載されている。送信件数は無制限であるものの、送信には1通220円が追加料金として必要であった。
私は今回毎月数十件の契約書をまかなければならず、その煩雑さを軽減するために使用する予定なので、月50件送信すると21000円になってしまう。これは少し高い気がする。(なお一つ上のコーポレートプランでも1通あたり220円が必要だ。)

そういうわけで送信に費用のかからない電子契約ツールを探すことになりました。


ドキュサイン(DocuSign)(使えない)

私が次に使用したのはドキュサイン(https://www.docusign.jp/)でした。ドキュサインはアメリカに本社を置く電子署名ツール。利用者は2億人以上で世界で一番使われているそう。

日本の大手企業でも多く使われていて、私自身ドキュサイン経由でサインした経験もあり少し使ってみたいという思いがありました。

ドキュサインには有料のプランしかありませんが、30日の無料お試し期間があります。ここではビジネスプロと呼ばれる最上位のプランを試すことができます。それも、クレジットカードを入力する必要なしに。

ルンルンで契約してもうこれで行こうと思っていたのですが思いのほか操作が難しく挫折しました(3時間ぐらい設定いじりましたが駄目でした)。
電子契約の書類を用意する際には署名や入力事項の欄を設定するのですがなぜか保存されない不具合が発生していました。(もしかしたら使い方が間違っていたのかもしれませんが..)


よくわからないことが多すぎるのでサポートに連絡しようと思ってもなぜかエラーが出てログインできなかったり…
また、Q&Aに関しても英語を翻訳機で無理やり日本語に直したような感じで正直役に立ちません。一応ツール自体は日本語対応しているものの、説明が英語でないと読めないので、英語ができない方には優しくないかも。


プランは3種類あり、日本円だと1650円、5000円、7200円/月です。リアルターは不動産専用(アメリカ本土限定)なので日本人には関係がありません。

また後から分かったことなのですが、ドキュサインでは契約書送信に関して追加料金はかからないものの、年払いのビジネスプロを採用しても送信できる契約書の数は年間100通しかないそうです。
月額の場合は月10件ぐらいだそう。これではクラウドサインの無料版にちょっと毛が生えた程度しか送信できません。

もちろんセキュリティ面や自由度の面でできることが多いのかもしれませんが、初めて電子契約を導入するには少し難易度が高いなと感じました。おすすめしません。


みんなの電子契約(つかいにくい)

どの電子契約システムも値段が高いわりに使いにくいものばかりだなと感じていたところ、基本料金完全無料で利用可能なみんなの電子契約(https://es.vector.co.jp/)というツールがそこそこ評価が高かったのでいったん使ってみることにしました。

みんなの電子契約は完全に無料のサービスで、かかる費用は書類の保管費用です。1年以上経過した書類は保管費用が必要で、550円/50通になります。

500通保存しても5500円/月なのでリーズナブルなサービスと言えます。

使い方は簡単なのですが、締結までのフローが長く少し面倒で直ぐ退会する運びになりました。使いにくいなと感じた点は下記の2つ。

・契約締結まで面倒
契約締結までのフローが長く面倒です。通常の電子契約だとボタンを押すと相手のメールアドレスに送信され、相手から返送があるシンプルなものですが、このツールでは相手のメールアドレスを確認(相手はそれを確認)→自分の署名依頼を出す→自分で署名→相手に送る…といった具合に工数が多く煩雑です。
言葉にするとわかりにくいですが、1通送るのに4分もかかりました。(文章作成時間は除いて)

みんなの電子署名ダッシュボードとメールボックスを往復しないといけないのはさすがに面倒。

・自由度が低い
普通電子契約といえば署名欄や入力が必要な欄を設定可能ですが、みんなの電子署名ではそれができません。できるのはお互いが契約を締結したという事実を残すことだけ。なので書面はあらかじめ完成されていなければなりません。テンプレートを送るだけで終わらないので、面倒。

完全無料なのであまり使わない方にお勧めですが、それほど使う機会がないならクラウドサインは月間5通迄送付可能なのでそちらで良いかなという感想を受けます。

eformsign(イーフォームサイン)(これにたどり着いた)

最終的にたどり着いたのはeformsign(https://www.eformsign.com/jp/index.html)。このツールは直感的に利用可能だけど自由度が高い、クラウドサインとドキュサインの間のようなツールでした。説明書はあまり読んでいなくても十分使えるほどわかりやすい。

テンプレートを作成するなど一通りのことはできる。何より気に入ったのは送信された側のこと。サクサク動くし入力が難しくないのが非常に気に入った。(こういったツールはたいてい、受け取り側を混乱させる。)実際何人かに送信して契約をしていただいたが、使いやすいという声が多かった。

この電子契約ツールももちろん30日の無料体験期間が設けられていて、クレジットカードを入力する必要なく試すことができる。


ダッシュボードはこんな感じ。直感的に操作できる。

クラウドサインやみんなの電子署名ではPDFデータしか入稿できないが、eformsignではワードなどの入稿も可能で使い勝手が良い。(ただし、たまにスペースなどの形式は崩れることがあるのでPDFでの入稿をおすすめしたい)

また、eformsignの特徴として電子契約のみならず様々な書類の保管に向いていることがあげられる。例えば領収書や休暇届、各種チェックリストや面接に関する書類などが保管可能である。正直これは結構便利だし、他のツールにない珍しいサービスだなと思った。


ともあれ、気になるのは値段である。それが、圧倒的に安いのである。

パーソナルプランで月間2000円、ビジネスプランで6000円。1件ずつ購入するチャージ型などもある。送付に追加料金がかからず、月間100件まで送付可能なツールは(私が比較したところ)他にはなく、同じことができるツールの中で最安であるように思う。

比較対象として挙がりそうなものとしてはFreeeサインがあげられ、ライトプランでは月額支払いで5980円、送信可能数50、アカウント数1(共同メンバーなどは追加できない)ので、いかに低価格であるかわかると思う。

比較用のFreeeサイン料金

まあ、そんなわけで私個人としてはeformsignを使うことにした。


まとめ

電子契約に関するツールは非常に多い。一つ一つ導入して実際に触ってみるだけでも6時間とかなりの時間を必要としたので、ぜひ導入してみる人の参考になればよいなと思う。

また、今回は使いやすさと値段という点からeformsignに決定したが、電子契約に関するツールは非常に重要な選択だと思うので、使い勝手のみならずその会社の経営状況や誰が運営しているかなどを鑑みて契約するのも大切なことだと思う。その辺を総合的に判断して契約してみるとよいのではないか。

まあいずれにせよ今まで紙で契約を交わしていた弊社だが電子契約を導入して契約書を締結するまでの時間が短縮されたのはもちろんのこと、管理も非常に楽になったように思う。まだ導入していない、触ったことがない起業家はこれを機に是非一度見てみるとよいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?