肉体が感じたものを素通りして頭の中を生きている状態が人生の大半なのが人間
人間は身体が感じたままを生きることができない。
人間は意識しているものを現実だと思ってしまうから、何をするにも、何かを思って満足したら、それ以上はまともに感じようとしなくなってしまう。
そして、ひとは意識しないとすぐに楽をしようとしてしまうものだから、ろくに感じないうちに、さっさと何かを頭で思ってしまうことで、感じようとする態勢からさっさと解放されようとしてしまう。
例えば、口に入れて二秒くらいして味に何かしらの印象を持てたら、もうそれで自分はちゃんと味わって食べている