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NEW カクテル誕生!

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私は休日、再びブライアンの家を訪れました。前回ですっかりこの場所の空気感と居心地の良さを気に入ってしまった。

この日はブライアンがラム酒を飲もうと提案してきました。彼のキッチンには、お酒のボトルがたくさん並んでいる。

ブライアン曰く、自分では買っていないらしい。彼を訪れる人たちが、いろんなお酒を持ってくるのだそうだ。いろんな国の強そうなお酒たちがあった。

私が今住んでいるのがバンダバーグというところで、ブライアンがその日手に取ったのは、このまちで1888年から造られているBundaberg Rum。

ここでは少し車を走らせればサトウキビ畑をよく見ます。私はラム酒がどうやって造られるのか、ここを訪れるまで知りませんでした。
ラム酒はサトウキビを原料に造られた蒸留酒です。

ブライアンはこのラムをジンジャービールで割って飲むのが好きらしい。私もそれを試すことにした。ちなみに、ジンジャービールもここバンダバーグで作られていて、シドニーの飲食店でもこのボトルをよく見かけるから、オーストラリアではポピュラーなドリンクなのだと思う。

グラスに氷を入れて、ラムを少しと、ジンジャービールを注いで混ぜる。
ラム酒を飲む機会はこれまであまりなかったけれど、爽やかで苦味がなく、とっても飲みやすい。ハイボールよりも私は好きだった。

しばらくおしゃべりしていると、ブライアンがフルーツを持ってきた。
親指くらいの長さで、細長い形。皮は赤茶色っぽい。

フィンガーライムというらしい。確かに、見た目そのもので納得できる。どうやって食べるの?と聞くと、真ん中からふたつに割ってみろ、と彼はいう。

実を割ると、小さなライムの粒が中に詰まっていて、きれいなピンク色をしている。
別名キャビアライムと呼ばれ、オーストラリアのクイーンズランド州原産のフルーツだという。

私はふと、キャビアライムをさっきのラムに入れてみた。ラムの少し甘いテイストに、ライムのフレッシュさが加わっていいバランス。それにプチプチした食感が楽しい。

ブライアンもいいアイディアだ!と気に入っていた。偶然にも、ユニークな新しいカクテルが生まれた。

私たちはそれに私の名をとって『SHOKO』と名付けた。SHOKOは私たちのスペシャルドリンクになった。

左奥に見えるのがサトウキビ畑

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