日常会話のこなし方
会話って難しいですよね。
適度な分量でお互いが晴れ晴れした気持ちになる、そんなさりげなくも素敵な会話を普段から心掛けたいですね。
買い物帰り、近所の奥様とばったり鉢合わせ、
奥様「あら、こんにちは」
良夫「あ、どうも、こんにちは」
奥様「お買い物?」
良夫「ええ」
奥様「……じゃ、どうも」
良夫「どうも」
近所の奥様とですと、この様な挨拶程度なやり取りで充分かと思いますが、何か寂しい感じがして素っ気ないですよね。
一言付け加えてみましょう。
奥様「あら、こんにちは」
良夫「あ、どうも、こんにちは」
奥様「お買い物?」
良夫「ええ、急に買い物に行きたくなったもので」
奥様「あら、どうして?」
良夫「どうしてでしょうね」
奥様「どうしてでしょうって、何か買ったんでしょう?」
良夫「ええ、夜ご飯を」
奥様「じゃあ、夜ご飯買いに行ったってことね」
良夫「そうですね」
奥様「何か食べたいものがあったのかしら?」
良夫「ええ、おはぎを」
奥様「あっ、そのおはぎ美味しいわよね」
良夫「餅米の柔らかさがいいですよね」
奥様「晩ごはん、おはぎなの?」
良夫「そうですね」
奥様「おはぎだけ6個も?」
良夫「帰ってすぐ3つと夜食に2つ」
奥様「残りは?」
良夫「朝ごはんに」
奥様「太りそう」
良夫「いま便秘気味なんで」
奥様「え?」
良夫「餅米やあんこには食物繊維が大量に含まれているから便秘に効くんですよ」
奥様「まあ、そうなの、知らなかった」
良夫「糖質が多すぎるのであまりお勧めはできませんが」
奥様「物知りなのね」
良夫「いえ、おはぎのことだけですよ、知ってるのは」
奥様「好きなのね、おはぎ」
良夫「まあ、そういうことになりますね」
奥様「私もおはぎ買って帰ろうかしら」
良夫「便秘ですか?」
奥様「やだ、毎朝快便よ」
良夫「毎朝か、それが一番です」
奥様「そうよね、本当に」
良夫「じゃ、そろそろ」
奥様「あら、ごめんなさいね」
良夫「いや、おはぎ食べる前に、さっそく昨日のおはぎが出そうなので」
奥様「やだ、下品ねえ、ウフフ」
良夫「では」
あんなによそよそしかった二人が一言付け加えることにより、随分会話が弾み、楽しく自然にお別れすることが出来ました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?