[アルコール]リンパ浮腫でもお酒は飲んでもいいの?

お酒が好きなんだけど、リンパ浮腫になっても飲んでいいものかわからない方も多いと思います。アルコールには良い面と悪い面の両方があります。そんなアルコールとリンパの関係についてご紹介していきます。

本記事の内容

・飲酒後のむくみについて

・お酒のメリット

・お酒のデメリット

飲酒後のむくみについて

お酒を飲むと体がむくんだり、ジンジンした経験はありませんか?それはアルコールに含まれる血流促進の効果によるものです。お酒には体にいい影響を及ぼすものから、悪いものまでさまざまです。

お酒には利尿作用があり、たくさんのおしっこが出ることで体が脱水症状になります。そのため、体が水分を求めさらにお酒が進んでしまいます。少量であれば血流が促進され健康にいいですが、多量の飲酒は、水分が血管外に漏れ出します。

この漏れ出した水分がむくみになるのです。

お酒のメリット

適量のお酒は体に良いとされています。むしろ全く飲まない人に比べて、少量でも飲んでいる人の方が健康には良いとされ、心筋梗塞などでの死亡率が下がると言われています。

下の図は1981年にイギリスのマーモット博士が発表したJカーブグラフです。お酒と死亡率の関係を示したもので、毎日適度なお酒を飲んでいる方が死亡率は下がり、過度の飲酒では死亡率が増大していくことを表しています。

しかし、お酒を飲んだからと行って死亡率が必ず下がる訳ではないので、自分の体質にあったお酒の飲み方を心掛けてください。

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目安として、ビールなら1杯、ワインならグラス2杯程度です。これはあくまでも目安なので、飲むのを我慢するとストレスになりかえってよくありません。飲み過ぎには気をつけましょう。

また、休肝日を設けることが大切で2日以上のお酒を飲まない日を定期的に作ればアルコール依存症対策にもなり、楽しんでお酒を飲むことができるでしょう。

お酒のデメリット

お酒の悪い点は、健康面に悪影響を及ぼすことです。長期間にわたりたくさんのお酒を毎日飲んでいると生活習慣病や肝臓機能の低下などを引き起こしてしまいます。

肝機能の低下

飲んだお酒の9割は肝臓で分解されています。一定量であれば肝臓が処理できますが、多量の飲酒になると肝臓の機能が悪くなり、アルコールを分解できないようになってしまいます。アルコールを分解する過程で作られる中性脂肪が肝臓にたまることで、炎症を起こす場合もあります。最終的に肝硬変や肝臓がんといいた命に関わる病気にもつながってしまいます。

アルコール依存症

毎日お酒を飲む人なら誰もがかかる可能性のある病気です。自分でお酒の量をコントロールすることができなくなり、ダメだとわかっていてもお酒を飲んでしまいます。

仕事や家庭に悪影響を及ぼし、どんな場合でもお酒が優先されてしまうためトラブルを引き起こしてしまいます。アルコールが切れると離脱症状と言われる、手の震え、幻覚が見え、これらを抑えるためにお酒を飲むという負のスパイラルに陥ってしまいます。

アルコール依存症を克服するためには、一生お酒を飲むのをやめるしかない程怖い病気なのです。

まとめ

アルコールには良い面、悪い面の両方があるが、適量であれば問題ないので、リンパ浮腫でもお酒を飲んで構いません。お酒を飲むことにより、むくみがひどくなったり、炎症が起きやすくなったりするようなことがあれば、直ちにお酒をやめ担当の医師に相談してください。

私は、お酒を好んで飲みません。お酒を飲んだ時にリンパ浮腫になっている足がむくみやすく感じるためです。履いていたズボンもお酒を飲む前と後では、見た目からも明らかなくらい大きくなっています。炎症がお酒を飲んだから起こりやすくなったということはないので、ご自身の体調や病状に合わせて、楽しくお酒を飲むようにしてください。

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