文字けし-

仕事と思ったら負けだから。──“はたらく”の楽しさを体現するデザイナー「りゅーちゃん」

■いろあわせの”いろ”
いろあわせは、一人ひとりの発信を大切にし、その人自身のいろや、人が創りだすもののいろ、人が創りだすまちのいろを見出す(=「魅力の再発見」をする)会社です。いろあわせには自分の”いろ”を伝えたくて、前に出たがるメンバーもいれば、少しシャイだけど、仕事に対しては一生懸命なメンバーまで多種多様なメンバーがいます。今回は、いろあわせのメンバーがどんな”いろ”を大切にしているのか、いろと文章で表現してみました。

はじめに


印刷会社、家具やアクセサリーの輸入業、barの店主、会社経営、フリーデザイナー。様々な業種を経験した後、いろあわせでデザイナーとして活躍するりゅーちゃんさん。しかし、そんなキャリアを経てもなお、彼は「仕事と思ったら負けだから。」と言います。では、彼は仕事を何だと考えているのか。「“はたらく”なら面白くないと!」と語る彼の背中にヒントがありました。

■りゅーちゃんのいろ

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りゅーちゃん
企画/デザイン
滋賀の好きなところ:琵琶湖の潤い
自分を表す色:灰色

-いろあわせに入られる前、いろいろなお仕事をされてきたと聞きました。どんなご経験を積まれたんですか?

もともと、絵を描くのが好きで、大阪の印刷会社でデザインの基礎を学ばせてもらっていました。でも、自分で会社をやりたいとずっと思っていたので、22歳のときにその会社を辞めて。何をしようか考えたときに、自分が家具とかアクセサリーが好きだったので、インドネシアから輸入して販売する仕事を始めました。

でも、いざ売ろうとしても、その家具には説明書すらなかったんです。そこで、自分で商品説明のPOPを作って販売してみると、お客さんに喜んでもらえて。そこから少しずつ評判がでてきて、チラシ作りやPOP作成などの依頼が増えてきました。

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-自作のPOP作りが本格的にデザインの仕事をするようになった原点なんですね!そこから、ずっとデザイナーの仕事をされていたんですか?

10年ぐらいデザインの会社や古着屋、飲食店の経営をやっていたのですが、だんだんデザインの仕事のご依頼が増えてきたので2018年からはフリーでデザインの仕事をし始めました。仕事もそれなりに頂いていたので、そのままずっとやっていてもよかったんですが、自分の力を自分だけのために使うより、誰かのために使いたいなとも思っていて。

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-フリーの時期もあったんですね。いろあわせで働くようになったのは、どんな出会いがきっかけなんですか?

代表の北川くんと入社前からもちょっとずつ関わりがあって、彼が持つカリスマ性はすごいもんがあるなと感じていました。実際、いろあわせメンバーのほとんどが彼の魅力に惹きつけられて入ってきているし。でも、現状彼が誰よりも働いていて、一番仕事も取ってきている。自分の社会経験を活かして、その構図をなんとかしたいなという想いで入りました。

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(株式会社いろあわせ代表取締役の北川雄士さん)

-いろあわせではどんな仕事をされているんですか?

デザイナーさんがあげてきたデザインの監修、ウェブ作成、プランニングなど、デザインの仕事全般に関わっています。ほかにも、いろあわせの経営戦略を考えたりしていて、今はそれが一番面白いですね~。

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-いろんなお仕事をされているんですね。りゅうちゃんさんが思うデザインの面白さってなんですか?

以前はチラシやポスターを作ることがデザインと言われていたけど、今は時代が変わって、デザインに求められることも変化してきたなと感じます。場のデザイン、仕組みのデザインなど、言葉の幅が広がってきている。「何も作ってなくてもデザイナー」、そんなことも言えてしまうのかなと思っています。

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-今までのデザイナーの仕事であった「形を作る」以外にも、デザインの領域が広がってきたんですね。いろんな仕事をされていると思いますが、その中で大事にしていることはありますか?

まず、「面白さ」ですね。自分の好きなことをやって、お金をもらっているので、もはや申し訳ないとすら思っています(笑)。その意味で僕はたぶん、仕事を仕事と思ってないんですよ。

もう一つは、相手の話をちゃんと聞いて、その人に合わせたものを作ること。「3万円しかないねんけど、作ってほしい」と頼まれたら、3万円で自分ができる最大限のことをやる。「50万円もらわんとできません!」とは絶対言わないようにしています。

最後に、最先端のデザインをしないこと。東京の新しいデザインだけが良いデザインじゃないと考えていて。地域に合わせたデザイン、言葉選びをすることが大事だと思っています。

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(2018年にりゅーちゃんがデザインした「三成マドレーヌ」の包装紙)


-地域に合わせたデザインを作っていくことが大事なんですね!その中で気づいた滋賀の良さって何ですか?

「もはや何が悪いん??」っていうぐらい最高で、交通の便はいいし、飯はうまいし。自然もきれいで、琵琶湖なんかカラフルだし。おまけに、琵琶湖の水があるから空気も潤ってるし。とにかく滋賀は最高!ホンマに良すぎて、あえて「滋賀が好き」なんて言いたくないときもあるんですよ。だって、滋賀の良さがばれ過ぎてしまったら、人増えちゃうじゃないですか…(笑)。

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-滋賀の最高さがめちゃくちゃ伝わってきました!最後に、「いろあわせ」という会社で、これからどんな”いろ”を描いていきたいか、これからの仕事への想いを教えて頂けますか?

いろあわせメンバーは原色の人が多いので、灰色とかかなと思っています。なくてもいいけど、あったら他のみんながより一層目立つような存在でいたい。そんないろを出していきたいです。

あとは、売り上げ1億円達成。何かものを作る商売じゃない僕らにとって、「1億」って相当難しい数字だと思うんですが、それでも挑戦したいという想いがあります。そのために、今は北川君が一番稼いでいるけど、ほかのみんながそれぞれ売り上げを作っていけるような環境を作っていきたいなと思っています。北川君が「することない。」なんて言う日が来たら最高ですね。

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-立澤さん、ありがとうございました!

あとがき

「仕事は楽しくないと!」と語る立澤さんの姿はいつも印象的です。デザインの仕事をする中でも、目の前の人を大事にすることや、自分にできることを最大限やる。誰にでもできることを誰よりもきちんとやるという姿勢こそが大切なんだなと改めて気づけた取材でした。りゅーちゃんさんを見習って、この記事も楽しく書けました!ありがとうございます!

次回はボードゲームの魅力を語らせたら止まらない!?ボードゲームマスターのゆきちゃんです。お楽しみに~!

◆お気に入りの写真3枚

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ありがとうございます。すごくすごくうれしいです!