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【6つの影響と対策】コロナは就活にどんな影響を与えるのか?

コロナの影響により、日本は2020年4月に緊急事態宣言が発令され、経済界に大きなダメージを受けています。そのような中、就職活動に与える影響について不安を抱える学生も少なくありません。本記事では、コロナが就職活動に与える影響と、それを踏まえて、どう就職活動を進めていくべきかの提言を書いていきます。もちろん個人的見解ですが、人事界隈の情報には精通していますので、ある程度の精度はあるかと思います。

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コロナにより22卒の就活にはどんな影響があるのか?

そもそもコロナショックっていつまで続くの?
そもそも皆さまはコロナショックの影響がどれほど大きいか理解しているでしょうか?学生の皆さまは普段日本経済がどうなっているか知る機会が少ないと思いますので、一部の人は事の深刻さを理解していないかもしれません。しかし有識者によって見解は分かれるものの、多くの人間がコロナの終息には1〜3年という長い時間がかかるとしている程、世界各国にとって、とても大きな問題なのです。先にお伝えすると、例年通りに就職活動を進めると大半の人は間違いなく失敗します。恐らく就職氷河期と呼ばれたバブル崩壊後とリーマンショック後より、冷え込むと予測しています。

危機感を煽ることに意味はないですが、何事においても現状をしっかりと把握することは重要です。ここからは、実際何が問題なのかを各論点に従い、解説していきます。

影響① ガクチカで話すエピソードがない・・・
(1)部活、サークル、アルバイトなど全てが止まってしまう
就活で一番聞かれると言っても過言ではない質問に「学生時代に一番頑張ったことはなんですか?」という通称”ガクチカ”と呼ばれるものがあります。また自己PRも似た属性の質問になりますが、そもそも中々大学にも行けず、体育会の練習やサークル活動も出来ず、更に経済が止まっており、アルバイトすら出来ない状況になっているかと思います。このままいくとシンプルに何も出来ないので語れる経験がないという事象が発生してしまいます。人によっては、リモートで長期インターンをしている学生もいるので、まずます差が開いてしまいますね。

(2)単純にエピソードがないだけではない
この問題が与える影響は単にエピソードが獲得出来ないことだけではありません。就職活動で最も大切なことは、エピソードの強さだけでなく、自身の能力を上げることにフォーカス出来るかだと考えています。この能力向上は、日常でも出来る部分もありますが、やはり何かの目標に対してチャレンジ、失敗を重ねながらも成功に近づいていく過程が必要です。そう言った意味で上記のような経験を獲得出来ないことは、このまま能力向上を成し得ないことと同意になります。こうなると企業としてはスペックを当てにした採用をせざるを得ない状況も考えられます。

影響② そもそも採用人数が減ってしまうのでは・・・
(1)採用人数どころか倒産する企業も出てくる
日本経済全体で見れば間違いなく採用人数は減少するでしょう。近い事例として、2008年のリーマンショック後の不況が上げられます。当時、有効求職者数に対する有効求人数の割合、つまり一人当たりに出てる求人数が1を大きく下回り、0.42という数字を叩き出しました。では今回のコロナショックはどうなるでしょうか。結論から言えば、様々なメディアがリーマンショック以上の景気後退を予測しています。緊急事態宣言による消費の強制停止はもちろん、前述の通り、ここ数年間は深刻なダメージを負うことはほぼ間違いないです。この中では採用人数の減少に止まらず、多くの会社が倒産することすら予想されます。これは大企業にも当てはまります。特に航空会社のダメージは深刻で、民事再生になる可能性も高いです。このように採用人数の削減ならまだ良い方で、最悪0となるリスクがあることを理解しておきましょう。

(2)特定の業界は求人が増える可能性も
ただ、これに関して言うと、全ての業界で求人数が減る訳ではないと思っています。例えばリモートワークが進むことによって、オンライン会議ツールのZOOMやベルフェイスと言う会社は急激に伸びていますし、ECサイト系が伸びると共に物流系の企業も伸びています。またコロナの影響により経済全体としてDX化を進めていく流れが加速しますので、この辺りの企業も一定数の需要増はありそうです。ただ日本経済含め世界経済全体が沈んでるということは、現在好調な企業のクライアントとなる企業たちも沈んでいるということですので、一概にプラスの影響とは言い切れないかもしれません。

影響③ 選考フローってどう変わっていくの・・・
(1)徹底的なオンライン化が進行
選考フローも大きく変わります。今まで行ってきたような対面での選考全般ももちろん、特に集団面接やグループディスカッションは、人の密集を必要とするので当面の間は企業としても行いにくいと考えています。実際に21卒では、基本的に対面での選考は最終面接のみにし、他は全てオンラインで進めている企業が多いです。22卒に関しては、21卒ではあまり実施されなかったオンライン集団面接やオンラインGDが増えるのはもちろんのこと、インターンについてもオンラインのみで実施する企業も出てくるはずです。というのもほとんど企業は現在リモートワークをしていますので、選考過程においてもリモートで行い、適性を見る必要があるからです。

(2)選考初期段階での見極めが厳しくなる
選考フローについては単純にオンライン化が進むだけでなく、フローの各段階ごとの通過基準も変化する可能性が高いです。なぜかというと、上述通り、集団選考も徐々にオンライン化していくと思うのですが、完全に移行仕切れないため、多人数を同時に選考する機会が減少するからです。そのため、エントリーシートやWEBテストなど初期段階の選考でかなり絞り込みを行う可能性も高いです。実際、既に21卒の学生でも、エントリーシートからいきなり最終面接やその手前まで進むというケースも出てきています。

影響④ 今年のインターンってどうなるんだろう・・・
(1)そもそもなくなる可能性もある
今年からインターンでの選考が解禁になりました。(以前から行っていただろうというツッコミはさておき)では、インターン選考に変化はあるのでしょうか。結論からいうと、例年実施している企業でも開催されない可能性があります。理由は幾つかあり、一つは前述通りそもそも採用数を減らしたり、新卒採用自体を辞める可能性があるからです。二つ目は、インターン選考のオンライン化に対応仕切れない場合。そして三つ目は、先日人事向けの採用関連のセミナーに出席した際に聞いた話なのですが、21卒の採用は全体的に2ヶ月程度遅れているようです。そうすると本来なら22卒のインターン準備を始めるタイミングに、21卒採用がピークという可能性もあるのです。その場合、22卒インターンの準備が間に合わず、後ろ倒し、ないしは中止になるかもしれません。

(2)実施される場合は超優先タスクに
ただ開催される場合は、例年以上に重要になってきます。前提として企業はインターンで全ての人数を採用しきれば問題ありません。例年だとそれでは採用枠数が埋まり切らないため、本選考や夏採用を行いますが、今年はコロナの影響によりそもそもの採用人数を減らす可能性があります。そうなると基本的にはインターンから採用し、残り少ない枠を3月以降の本選考で補うという形を取る可能性が非常に高いです。

影響⑤ ずっと家にいるのでやる気が出ないです・・・
①以外は基本的には企業を通して間接的な影響を書いてきました。ただ他にも学生への直接的な影響も存在します。それがモチベーション問題です。大学受験を真剣にした人(特に浪人した人)はわかると思いますが、自宅浪人はかなり辛いです。何が辛いかというと、予備校と違って授業などのペースメーカーがありませんし、周りの人たちが勉強をしているというプレッシャーを感じる機会も少ないです。要するにセルフマネジメントが必要になるので、普通の人だとペースを維持できないのです。同じように家に籠もっている日々が続くと中々モチベーションを上げるのも難しいですよね。

影響⑥ 悪い状況はみんなも同じ
ただ上記に上げた5つの悪影響は、あなただけでなく、他の就活生も同じ条件です。上記のように悪い環境下で他の就活生が停滞する可能性が高いからこそ、逆転のチャンスが存在します。通常であったら努力していた人たちも努力できない可能性があるので、このブログをみて下さっている皆さんは、ピンチだからこそ、逆にチャンスと捉えて就職活動に挑んで頂きたいです。

次の章は、変えられる未来の話をします。どのように戦略を変えて就職活動を行うかのヒントにしてください。

じゃあ僕らはどうするべきか

変えられないことより、変えられることに時間と頭を使おう
ここでは前提の話をします。散々コロナショックの悪影響の話をしましたが、決してモチベーションを下げないでください。何故なら、コロナショックの影響は”変えられないこと”だからです。この世の中には自身の力で変えられることと変えられないことが存在します。極論を言ってしまえが、後者に時間を使うのは全くもって無駄なことなのです。だからこそ、今後の変えられる自身の就職活動の戦略について時間を使ってもらえればと思います。

オンラインでも経験を獲得しにいく
さて、ここからは少し具体的な対応策を書いていきますが、まずはそもそも話せるエピソードや、自身の能力を高めるための経験が獲得出来ないことについて。これに対しては、緊急事態宣言が終わったとしても前述の通り、大きな影響を受けていくことが予想されます。そう考えると、オンラインで何かしらの経験を獲得する手段を今のうちから見つけておくべきです。パターンとしてはいくつかありますが、特におすすめなのが、リモートでの長期インターンです。ガクチカとして語る経験としても、能力を上げる経験としても、やはり実際のビジネスシーンで社会人と共に進めるのが一番効率が良いです。実はリモートだけで完結する長期インターンが最近数多く登場しています。是非応募してみて欲しいです。

例年より重点を変えて対策していこう
実際の選考に対してはm例年通りの準備ではいけないと考えています。特にエントリーシートやWEBテストのボーダーが高めることが予想されるので、重点的に対策するべきところです。特にWEBテストに関しては例年であれば、出回っている答えを使うという手段が取れましたが、今年はしっかりと見極めをするために、企業オリジナル問題で対応してくる可能性も高いです。例年以上に勉強しすぎるくらいが丁度良いでしょう。また選考がオンラインメインになるので、オンラインでのコミュニケーションに慣れる必要があります。こちらは別記事でオンライン選考のコツを書いていきます。

絞らず量に拘って対策を進めよう
またエントリー企業に関しては、例年よりかなり数を増やすべきです。理由は明白で、採用枠が少ないため、確率論的に内定率が下がるからです。私たちのサロンだとスペックにもよりますが、例年は平均50弱程度のエントリーを推奨してきましたが、今年は少なくとも1.5倍程度の量をエントリーすべきでしょう。また企業数を増やすだけでなく、業界を増やすという視点を持ってもらいたいです。何故ならコロナの影響は企業単位というよりも業界単位で変わるため、シンプルにリスクを分散させる必要があるからです。

モチベーション維持のために仲間を作ろう
残りはモチベーションの問題です。就活は孤独に進めると病みます。どんなに優秀な人でもお祈りされることがあり、それが続くと負のスパイラルに陥ってしまいます。この観点からも就活は本来個人戦ですが、団体戦に変えて臨むべきです。Twitter界隈も含めて、数多くの就活コミュニティがあるので、是非肌に合うコミュニティを探して入ってみることをおすすめします。

最後に

今回はコロナショックについて様々な角度から解説していきました。もちろん全てが現実になるとは限りませんが、大きな方向性としては、ほぼ間違いないと考えいます。今後も情報が入り次第、上記の内容は更新していきますが、ぜひ入念な準備で就職活動を進めて頂きたいと思います。
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