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自分に似合うもの

 私は先述の通り、自分に価値がないと思っていました。それでいて惚れやすいところがありました。だから、恋愛でも失敗ばっかりでした。
 『私なんて』という価値観がベースにあって、『私のことを好きになってくれる人なんていない』『私なんて優しくしてもらう資格がない』と無意識に思い込んでいました。
 だから、ちょっと優しくされただけで、告白されただけで、『こんな私を好きと言ってくれた。こんな私に優しくしてくれた』と舞い上がってしまったんだと思います。
 告白された人すべてと付き合っていたわけではありませんが、自尊心の低さから『自分に不釣り合いな人』と付き合ってしまうことがありました。
 『不釣り合いな人』だなんて言い方、よくないでしょうか。でも、今はこう思っています。選ばれる恋愛より選ぶ恋愛をしたい、と。
 カウンセリングを通して、自分にも価値があるんだと思えるようになったからだと思います。自分に似合う人がいるはずだ、と考えられるようになったし、自分に似合う人とでなければ幸せになれないと気付いたんです。
 私たちは、自分を大切に扱ってくれる人を選んでいいのです。

 恋愛に限らず、家族、友達、職場の人間関係でも同じです。自分を雑に扱う人を大切にしてあげる必要はありません。
 自分を大切にしてくれる人とだけ手を繋ごう、と今では思っています。


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