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【アメリカ大陸縦断記Day71🇨🇴】タイロナ国立公園でハンモック泊 アリーナとの出会い

10月1日からアメリカ大陸を一人旅しています。

刺激的な日々の中で感じたこと・考えたことを一言一句逃すまいと毎日日記を書いています。

12/10(土)

コワーキングスペースで朝ごはんを食べた後、スマホをチェックしたり日記を書いたりしていた。部屋に戻るとジュリが今日でチェックアウトすると言うのでインスタを交換してハグをして別れた。受付でバイクタクシーを頼み、バイクの後ろに乗ってスーパーまで連れて行ってもらった。

スーパーで水、オレオ、ピーナッツ、ビスケット、トイレットペーパー、隣の八百屋でバナナを買ってリュックに詰め込み、サンタマルタ行きのバスが来たタイミングで手をあげて停めてもらい乗り込んだ。車内は地元の人で混んでいて、隣のおじさんに「タイロナまでいくら?お金はいつ払うの?」と聞くと「3000ペソで後で集めに来るからその時に払うよ」と教えてくれた。左に目をやると少年がW杯の試合を観ていて、座席の上のスピーカーからはサルサミュージックが流れている。車内にはこれぞコロンビアという光景が広がっていた。

車内にはサルサが大音量で流れている

公園の入口でバスを降りてチケットを買って歩き始めた。視界は木々の緑と青空のグラデーション、耳からは鳥のさえずりが聞こえてとても気持ちいい。同じく1人で歩いている人がいたら声をかけて一緒に歩こうと思っていたが、人は全然いなかったので1人で歩き続けた。寂しいと思いきや、一昨日・昨日とぼっちを回避するためになんとかして話す人を見つけなきゃと躍起になって疲弊していたので、むしろ1人の方が気が楽でいいなと思った。自然の中を歩いていると色々なことが思い浮かんできて、今自分が味わっているこの貴重な経験をYouTubeで伝えるのはどうだろうとか、やるとしたらこういう動画出したいなとか色々考えていた。

緑の中を進んでいく

少し歩くと駐車場に着いたので、リュックを下ろしてバナナを食べた。欧米人の女の子グループが「入口までバスで行きたいんだけれど分かる?」と聞いてきたのをきっかけに少し話した。「Rio Hostelに泊まっている」と言うと「私たちも少し前に泊まってた!パーティーホステルだよね、長くいても疲れるし2泊で十分だった」と言っていて、自分もパーティーの日々から離れるためにタイロナに来たので全く同意見だった。バスが来たタイミングで「良い旅を!」と別れを告げて再び一人で歩き始めた。ウッドデッキ、小川、岩、砂浜と様々な道を歩いて風景を楽しみながらひたすら歩いた。

宿泊地のEl Caboに着いたのは14時ごろ。事前に予約していなかったので不安だったが無事空きがあった。テントは120000ペソ(約3600円)と高かったので、40000ペソ(約1200円)のハンモックにしたが、全然快適で正解だった。すでにいた青年に「ハンモックは好きなところ選んでいいの?」と聞くと「多分そう」と言ったので彼の3つくらい隣を選んだ。彼はフィンランド人で自分と同じく南米を旅していると言っていた。

本日の寝床

レストランでフランス対イギリスの試合を観て、ビーチを少し歩いた。眠気が来たので15分タイマーをセットして目を閉じた。急に一昨年と去年のクリスマスを思い出して今年との差にちょっと笑ってしまった。頭が冴えて眠気が去ったので旅の写真をボーッと振り返っているとタイマーが鳴った。ビーチへ行き波の音を聞きながら今日の日記を書いていた。1人で座っている女の子が視界に入ったのでどこか行ってしまう前に声をかけたいと思いペンを走らせた。日記を書き終えると「いきなり話しかけるのやばいかな…」とも思ったが、思い切って話しかけた。

彼女の名前はアリーナ、カザフスタン出身で自分と同じ25歳。アメリカの企業で働いていて中国に住んでいたが、コロナのタイミングでカザフスタンに帰って今は旅をしながら働いていると言っていた。彼女は次から次へといろんな話をしてくれて、キャッチボールというより向こうが投げてこっちがひたすら捕るという感じの会話だった。1人で来てただ寝て帰るのは寂しいので、こうして話す相手を見つけられたのは嬉しかった。視線を正面に移すと海の上には満点の星空が広がり、水平線の少し上にオレンジ色の大きな月が顔を出した。アリーナがリュックからCanonのカメラを取り出して写真を撮り始めたので自分もiPhoneでトライするが、画面にはただの暗い空しか映らないので今この瞬間を味わおうとただひたすら眺めていた。

21時にハンモックに戻ったが、全然眠くなかったので再びビーチに戻って星を眺めていた。ダウンロードしておいた「明け方の若者たち」という映画を観たが、過去の自分と照らし合わせてなんとも言えない気持ちになった。気づけば日付が変わっている。再び星空を見に行き、満足したところでハンモックに戻り目を閉じた。

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