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授業準備は「車輪の再発明」か

授業の準備を行うのは教員の業務の一つです。

もちろん、その時間が業務時間内に潤沢に録ることができるか、と言われると難しいところです。

しかし、授業とそれに伴う準備は本来は教員の最も主たる業務と言って差し支えないでしょう。

授業準備にかける時間の目安

私は基本的に授業準備を前日に行います。

ざっくりと授業進度の計画を立ててはいますが、習得状況に応じて進度を変化させるため、見通しがつかないためです。

ですので、大体1授業あたり30分程度を見込んでいます。

プリント作成と板書や説明計画などを行って25分程度、それをGoogle ClassroomにUPして30分弱、という時間になります。

一日に4から5時間の授業が入っていて、3種類の学年クラスに行くので、おおよそ一日辺り2時間から3時間弱というのが授業準備です。

以前は板書計画やプリント印刷に20分ほど追加でかかっていましたが、ICT化を勧めてそれらが無くなったためかなり効率化ができました。

授業の準備をどこまでオリジナルで行うか

授業の準備をどこまでオリジナルで行うか、ということに関しては人それぞれです。

教科や単元によって千差万別ですし、普段の授業と研究授業や公開授業といった授業の種別でも変わるでしょう。

指導書にはそれっぽい授業の計画なども載っており、どの授業をどの程度までオリジナルで作り込むかは本人次第です。

元ネタの仕込みはパクリや引用かもしれません、授業の展開まで含めて公開されている指導案をまる写しした場合もあるでしょう。

逆に、全てを一から考え出して計画している場合もあるかもしれません。

業者の補助教材やデジタル教科書の普及で、少し前までの授業が「新築住宅の注文」ならば、現在は「新車の注文」程度のカスタマイズですむ程度になっているように感じます。

授業は「車輪の再発明」にあたるか

よく聞くのが、うまい授業の指導案を貰ってそのまま同じようにやればいい、とい意見です。

特に教育関係者では無い方からよく聞くものです。

しかし、実際には非常に難しいのです。理由としては

  1. 人の作った指導案や授業計画、プリントは「間」や「ニュアンス」が伝わらない

  2. 同じクラス、学力、性格や行動傾向は存在しない

これらの理由から、授業を複製コピーすることは難しく、再利用をすることも容易ではありません。

気づけば一から作り直す欲求に駆られることもあります。

そうしたときに、既存の授業や教材などを上手く利用して「車輪の再発明」にならないようにしていくことが重要なのではないでしょうか。



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