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ラジオが好きだった話


子供のころのラジオ

私はラジオを聞くのが好きでした。今も自動車の中やRadikoで時間があると聞いています。

耳だけを傾ければよいので、作業と並行して聞くことができるのが昔から好きでした。

ラジオを聞くようになったのは子供のころ、近所の床屋に通っていた時です。

小学校に上がってから、私はいわゆる「ママカット」を卒業し、一人で近所の床屋に行くようになりました。

そこは女性の店主が切り盛りする床屋で、近くに住んでいる中高生のやや不良がかった少年たちが少しだけ気合を入れたカット(アイパー率高い)に来る店だったと記憶しています。

私はその子たちよりも大分年少だったため、会話をすることなく一人で待っていることが多かったようです。

そのため、手持無沙汰な一人の時間を黙って待っていて、そこでの待ち時間にかかっていたのがローカルラジオの情報番組です。

おそらくはAMラジオだったと思います。

その週の出来事についてローカルアナウンサーがコメントをして、CMや音楽が流れてくる構成が子供心に心地よかったのでしょう。

そこからラジオを家でも聞くようになりました。

番組のリスナーではない

私はおそらく同世代の人よりもややラジオが好きだと自覚していますが、より正確に言えば、特定のラジオ番組が好きというわけではありません。

ラジオ好きの多くは特定の番組のリスナーであったり、パーソナリティの熱心なファンであったりするケースも少なくないでしょう。

そのため中学になってラジオを聞く、という人間が周囲に増えた時には話題に困ったのを覚えています。

オールナイトニッポンなどの話をされてもそこまで熱心に聞いているわけではないからです。

私はあくまでもラジオで何の気なしに流れてくる音楽や情報が好きなのです。

もちろん、昔から山下達郎のサンデーソングブックスなど定期的に聞いていた番組はありましたし、就職したてのころから聞いている「あ、安部礼司」などは今でもちょくちょく聞いています。

しかし私にとってはあくまでもBGMに色がついたもの、それが私のラジオであり、ラジオの魅力なのです。

若者はラジオを聞かない

以前からラジオのリスナー数が減少していることはデータとしてだけでなく、学校現場での肌感覚として理解はしていました。

とはいえ、若者向けの番組である「スクールオブロック」などの話題をすると30名のうち1、2名は反応していたように感じます。

ところが先日、クラスでそうしたラジオの話題に触れるとついに全くきいたことがない、という返答しか返ってきませんでした。

またポッドキャストもほとんど聞いていないことが多いようです。

もちろん若者の中にもラジオを好きな人はいるのでしょうが、さらに少なくなっていることを改めて認識することになりました。

こうした時代の流れは仕方ないとは思うのですが、やや寂しさを感じた瞬間でした。

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