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「倍速再生」せずにはいられない派

「倍速再生」していますか?

NHKでは「倍速再生」に関してネット上でも頻繁に議論されています。

これに関しては個人の感覚に依存する部分が強いため、結果が出るようなものではありませんが、私自身は圧倒的に「倍速再生」賛成派です。

授業動画などの場合

授業動画などの場合、理解が追いつく限りにおいては、倍速やスキップは非常に有効です。

そもそも、リアル授業でもそうですが教員や講師が説明をしている部分の何割かは全く不要であることがほとんどです。

同じことの繰り返しや言い換えなどは、リアル授業では多少なりとも効果がありますが、動画上では思ったような効果が無いことが多いようです。

これは実際に自分で授業動画を作成し、編集を行っていると特に痛感します。

また、リアル授業でさえもややスピード感があるほうが理解は進みやすいこともあります。

上の記事は過去に書いたものですが、自分が講習や研修を受ける際もゆっくり話す講師よりも、やや早口な人のほうが眠くならず集中しやすいという実感はあります。

したがって、授業動画などを倍速にして見ることに関しては抵抗感なく、またそのように利用している人も多いのではないでしょうか。

映画鑑賞などの場合

映画鑑賞などについての「倍速再生」は賛否が特に分かれています。

こちらの新書ではZ世代の効率重視の感覚に対し、世代論的な分析を行っています。

また岡田斗司夫氏はこの本に関しての関連動画を出しています。

「作品の鑑賞」と「コンテンツの消費」のどちらでとらえるかで変わるでしょう。

熱心なファンの中には「倍速再生」を作品への冒涜と見る人もいるようです。また、製作者側の意図としてはすべてを見てほしいのでしょう。

しかし、正直なところ私はもはや「倍速でなければと見ていられない」という状態です。

最近の作品でさえも、一度倍速やスキップを使うようになるとテンポが悪すぎて、たとえ30分アニメであっても厳しいですし、ドラマなどの1時間番組は時間をもったいなく感じてしまいます。

映画館での鑑賞

先日、子供が見たいと言っていた「ワンピース」を映画館まで見に行きました。

映画自体はそれなりに面白かったように感じます。

ただ、子供向けの映画にしてはやや長く、上映時間が2時間ほどだったため、とにかく長く感じました。

ストーリー進行にあまり関係しないキャラクターのやり取りにスキップをしたい衝動を感じました。

ストーリー進行自体もゆっくり流れていたので、1.5倍速で見たいと感じる瞬間が何度もありました。
(ファンの方ならば楽しめたのかもしれませんが)

ゆっくり過ぎて、情報が頭に入りづらい状態にすらなっていました。

どうやら、私の時間軸は倍速無しでの鑑賞に堪えられなくなっているようです。

時代の流れ

よくよく考えると、現代の映画やアニメなどの作品におけるスピード感自体、かつてのそれと比較すると大分速まっているいるように感じます。

セリフ回し自体も早口になっていますし、長尺の無言シーンで思いを伝えるような作品もほとんどありません。

そういった意味では「倍速再生」文化は作品の本質を損なう側面もあるのでしょうが、時代遅れになったコンテンツを再発掘する可能性を持った視聴方法であるようにも思えます。

コンテンツ飽和状態の昨今において、人々は様々なコンテンツの誘惑にさらされながら、自分の時間を量り売りしてスマートフォンに費やしています。

私自身は「倍速再生」(私は1.5倍速を使っています)が癖になっていますし、こうした視聴方法はさらに普及していくのではないでしょうか。



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