見出し画像

タラブコ村のおまつり―3月の振り返り編#5―

前回は、ウユニ旅行後編。ドタバタトラブル珍道中をお伝えしました。

今回は、スクレから日帰りで行ける手編みモノ、織物が盛んなタラブコ村のおまつりをお送りします!

―3月の振り返り編― 目次
1.1カ月ぶりのラパス、JICA全員集合!
2.帰国前にスクレ案内
3.いざウユニ!<前編>
4.いざウユニ!<後編>
5.タラブコ村のおまつり ←今回はココ
6.3月のJICA海外協力隊活動


Tarabuco村

タラブコ村は、スクレから東南東に約63㎞程の距離にあります。
Google Mapでは1時間半と表示されますが、マイクロバスなどで行くとアップダウンのある道なので、2時間弱かかります。
(JICAボリビア事務所の申請不要旅行の規定ギリギリ)
詳細は下記リンク先が参考になると思います。
ボリビアの織物を求めて - Tarabuco(タラブコ)の日曜市 -
タラブコ-Wikipedia
2つ目のリンクにあるプフリャイという毎年3月に行われるお祭りを見に行きました。

スクレからタラブコへ

スクレ市内には、Parada a Tarabucoという名前のタラブコ行き専用のバスターミナルがあります。ターミナルと言っても、道の脇にバスが少し多めに停まっているくらいなので、ターミナル感はありません。
呼び込みのお姉さんに声をかけ、タラブコ行きのバスかどうか確認も含めて聞きます。
「タラブコ行きのバスに乗りたいんですけど」
『このバスもうすぐ人数揃って出発するよ!乗って!』
「いくら?」
『10Bs!』
ということで、あと2-3人で発車というバスに運よく乗車出来て出発。
乗車したのは、スクレでは一般的に市内循環等で使用される普通のマイクロバスでした。
実は、前夜スクレ日本文化協会のメンバーとの顔合わせ兼飲み会、そしてディスコテカで深夜1時まで深酒&ダンス。
なんとか9時頃起き上がり身支度などを済ませて10:30頃出発したという経緯があります。
ということで、本当は道中時間も長いし眠りたかったのですが、絶妙に滑りやすい座席で全く眠れませんでした。
景色を見るのも飽きたのですが、道中は電波もなく修行かと思いました。
途中ハイエースやタクシー、乗用車にバンバン追い越されながら向かいます。
そして約2時間後の12:30頃、タラブコ村に到着しました。

奥に小さく見えるのがタラブコ村の入り口ゲートです。

タラブコの街

村自体は、30分もあれば見て周れるくらいの小さい村です。
この日は、年に1度のおまつりということで、たくさんの車、バスが村の入り口すぐの道路に路駐していました。
駐車場が整備されておらず路駐している車であふれているのは、ボリビアっぽいなと思います。笑
村の入り口から中心部までは緩やかな下りで、山あいに作られた街なんだなと実感します。スクレもアップダウンあるので、同じことが言えますけどね。

路駐パラダイス

フェリア

通常、タラブコ村は毎週日曜に織物市をやっています。
まだ通常の日曜に来たことは無いのですが、年に1度のおまつりということで、織物市やその他出店が所狭しと並んでいました。
通路は、おまつり参加者が踊りながら行進するので空けてあり、見学者も相まって人でごった返していました。
通常の店舗も、おそらく普段以上に店先へ商品を並べ、活気がありました。
一通り中心部の講演を1周したところで、お昼も過ぎていたので、何か食べ物を探します。
ちょうどチョリソーを挟んだサンドイッチ「チョリパン」を路上販売していたので、購入。辛味をたっぷり入れてもらって食べました。美味しい!
厚めのチョリソーだったので焼くのに時間がかかっており、待ちながらパレードを眺めました。
Wikiによると、スペインの侵略者撃退がお祭りの起源とのことで、確かに足を強く踏みしめて踊るのが特徴的です。土ぼこりが舞うのがデメリットですが、勇壮さは出ます。

中心部の広場でいろんな団体が踊って巡る
チョリソー。僕が買っていたら次々に外人旅行客が押し寄せてきた…。
辛いソースが合うんだよなあ。

Pujllay(プフリャイ)

このおまつりのメインは、中心地から徒歩で10分ほど歩いた離れに会場があります。
パレードや観光客も次々とその会場に向かって歩いています。
会場は、飲み物・食べ物などの出店に始まり、果ては移動型遊園地まであり、村の人口の100倍ぐらいの人でごった返していました。(イメージ)
会場の中心部にはPukara(プカラ)という農作物や飲み物を飾った祭壇(?)があり、それを中心にみんな踊り狂っていました。
ある記事によると、60のコミュニティからそれぞれパレードを出して、最終的にこの会場に集合しておまつりは最高潮になるとのこと。
プフリャイ自体は土日2日間行われ、メインはこの日曜だそうです。
さすが織物の街、衣装も独特・きらびやかなものばかりで、目を奪われました。
飲み物はビールが飛ぶように売れており、職場の人からも「あまり遅くならないように帰った方がいい。みんな酔っぱらうと危ないから」と注意を貰っていました。
もし行かれる際は、日暮れ前に帰路についた方がいいと思います。
1時間ほどお祭りと周囲の出店を見て、中心街に戻ります。

この祭壇?を中心にみんな踊るor酒飲みながら観覧
すごい人の数。手前側は観客席。
色んな団体が入り乱れる。
かかとに武器のような鳴り物が。伝統的な衣装らしい。

Adelaさん

元2019-2次隊同期でこの3月に帰国するAさんが、私の再赴任前にタラブコ村とスクレで織物を販売しているアデラさんと知り合っていました。
スクレで織物を販売しているときに、Aさんがデザインの話をしたことから意気投合し、先日のスクレ滞在の時、Aさんがタラブコに訪問していました。
そこから連絡先を教えてもらい、今回のおまつりに合わせてアデラさんのお店を訪問。
プフリャイ期間中ということもあって、海外旅行客がひっきりなしに来ていました。
普段はわかりませんが、この日は道沿いにもお店を広げていたので、アデラさんの旦那さんや娘さん、お孫さん?まで総動員で対応されていました。
まだ買いたいものやお土産は無いので、普段使いできるようなものを買わせていただきました。
頻繁にスクレまで出店しに来ているとのことで、再会することを約束し、お別れしました。

アデラさんのお店。
アデラさんと。

帰路

地味に不安な帰路。
なぜなら、ちゃんとスクレ行きのバスに乗って安全に帰れるか不安だったからです。
ひとまず降りた場所まで戻ります。
夜まで滞在する人も多いようですが、すでに帰路についている人も多く、いくつかバスが走っていくのが見えました。
出発しそうなバスの運転手に声をかけると、「あと2席だから乗って~」と。
大型バスに乗り込むと、ほぼ満席。見渡しても席がありません。
おそらくですが、子どもを膝に乗せると無料になる文化がボリビアにあり、先に乗って座席を占領してしまっていたのだろう、と。
2時間ほどかかるので出来れば座りたかったのですが、あきらめて通路に立って出発。
出発して1分。なぜか停車。すると「バス動かないから、別なバスに移動してくれ!」と。
え。
さすがボリビア…!
ということで、通路に居た私から真っ先に降車し、別なバスへ。
これがご縁なのでしょうか。今度はゆったりシートに座ってスクレに帰ることが出来ました。
いつの間にか眠っていて、気づいた時にはみんな降り始めていました。
移動に約2時間はかかりますが、移動費も安いので改めてタラブコ村に訪れてみたいと思います。
ドタバタ珍道中でした。笑

バス変更のおかげで無事に座れた…。
アデラさんのお店で買ったものその1。タラブコ織
その2。何織なんだろう。街中でもよく見る。これは財布として毎日使ってます。


次は…↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?