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素朴な日常がいちばんの栄養源

起きると午前10時をすぎていた。

ふとんのぬくもりを楽しみながら
少しゴロゴロと時間をすごしたら
ゆっくりとカラダを起こす。

居間には遊んでいる娘と動画視聴中の妻、
そして窓からは日差しがたっぷりと入り込んでいた。

そんな今日は妻と絵の具で遊んでみた。わが家の少し広い縁側に、
小さなテーブルを置いて。

縁側でお絵かきタイム

真っ白なキャンバスの代わりに使わないポストカードを、
パレットの代わりに不要になった食品トレーをあてがって、
おもいおもいに独自の世界を彩っていく。

妻は筆をウェットティッシュに持ち替え、さらに指でこするスタイルへと進化していった。

表情を作ることも忘れて超真剣顔の妻。ぐるぐると円を描きながらあらわれる濃淡。微妙な色の変化を楽しみながら、その小さなキャンバスが埋まっていく。

あかい色に導かれて。

「いっぱいの風船って感じのイメージ」

と、満足げな妻。
娘もテーブルの周りで、ご機嫌に遊んでいる。
そしてそれをみて満足する自分がいる。

陽のひかりと妻の描いた色の相乗効果で、カラダの中も外もじんわりと暖まった気がした。

不自由な自由

大人になると自由が自由じゃなくなる。

「何をしてもいいんだよ」

そう言われると、何をしていいのか分からなくなる。厳密にいうと「やりたいことはあっても悪い結果にならないか、つい考えてしまって行動に移せない」という経験が自分も多々ある。「とりあえず何かしてみる」の即決ができない。

真っ白なキャンバスに、なにを描くの?
どのくらいの大きさで?
なに色を最初に塗ればいいの?

計画することは大切だ。けどそれ以上に一歩を踏み出さないやつに二歩目はない。やってみないとやり方なんて見えてこないし、宝くじは買わないと当たらない。

とりあえず塗った色が気に食わないのなら、その上から違う色を塗ってやればいい。

失敗は完全には消えないけど、何色でもない新しい色がそこに誕生する。

もうそれが今の自分でいいじゃん。

結果オーライの人生も悪くない。

そんなことを思った昼間のお絵かきタイム。
よきよき時間にほっこりでした。

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