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ドーパミン過剰のメカニズム|依存と抜け出すためのキーワード

こんばんはSHOです。僕のnoteを読んでいただきありがとうございます。

○前回のあらすじ

「全部ドーパミンのせいだ」

というタイトルでドーパミンについてまとめさせて頂きました。

・ドーパミンとは?
・ドーパミンはどんな働きをしているのか?
・ドーパミンが不足するとどんな症状が起きるのか?
・ドーパミンが不足する原因は?
・ドーパミンを増やすためにはどうしたら良いのか?

このようなことについてお伝えしました。

今回の投稿はこの続きとなります。

○ドーパミンが過剰分泌するとどうなるのか?

ドーパミンとは快感、やる気、学習能⼒、運動機能や記憶⼒といった働きを司る「報酬系」と⾔われる神経伝達物質です。

例えばダイエットにおいて目標を設定し、その目標を達成するために行動計画を立てる。まずはここで1回目のドーパミンの分泌。

そして、行動した結果目標を達成することができた。ここで2回目のドーパミンの分泌。

「ドーパミンは2度出る」

これは前回の投稿でもお伝えしたところです。

「嬉しい」「楽しい」と心地良い快感を得た時は、それをもう1度味わいたいと意欲(モチベーション)を⽣じさせます。 効率よく快感を得るために学習し、その⾏動の精度を向上させようとするのです。

通常はこのようになり何の問題もありません。

問題が生じる場合があるのは、ドーパミンが過剰に分泌してしまった場合です。

なぜこれが問題なのかというと「依存」の可能性があるからです。この状態になると、自分の意思でその行動や欲望をコントロールできなくなってしまう可能性があります。いわゆる「依存症」というものです。

○依存の種類

大きく分けて2つあります。

1 物質依存

これは「モノ」に依存するケースです。

依存性のある物質を大量に摂取すること、または慢性的に摂取し続けることによってその物質に次第に執着していき次第に量や回数が増加。

その結果、その物質がないと苦痛になったり落ち着かない、満足できないような状態となってしまい乱用していくようになります。

<例>
アルコール、覚せい剤、睡眠薬、タバコ、カフェイン、危険ドラッグ、鎮痛薬・風邪薬etc…

2 プロセス依存

これは「行為」に依存するケースです。

特定の行為に必要以上熱中する、のめり込む。これが影響して仕事やプライベートにも影響し、通常の社会生活を送ることすら支障が出てきてしまい、本人だけではなく周りにも悪影響を及ぼすこともあります。

<例>
ギャンブル、投資、買い物、スマホ、ネット、ゲーム、性行為、摂食障害、恋愛、自傷行為etc…

○現代で依存症が増えている理由

現代では「依存症」になる人が増えていると言われています。それはなぜでしょうか?理由をお伝えしていきましょう。

●大きな原因はストレス

「カイジ」という漫画があって、これで説明できれば1番いいのですが全員が分かるものではないので、架空の話を作って例を挙げることにします。

テーマは「ギャンブル」にしましょうか。

どのギャンブルにおいても依存症対策を講じています。例えばJRA(日本中央競馬会)においても特設ページがあります。

自分の持っているお金に見合う楽しみ方であれば問題ないのです。

実際に競馬場に行って馬を見るだけでも楽しくなれます。馬券だって100円から購入できるし、自分が買った馬が1着にくる、馬券的中できたらすごく嬉しいです。

だけど、普段からずっとストレスが溜まっていると、何かで発散したくなる思いが強くなりすぎるせいか、気を大きくして大金をかけてしまうこともあるかもしれません。

当たれば超絶嬉しいのかもしれませんが、それも危ないです。

当たった時の快感を記憶して、何度も何度も繰り返してしまうかもしれません。外れた時は「次こそは!!」ということで同じ勝負をしてしまうかもしれません。

依存状態になっている時って、自分で感情や行動のコントロールが効かなくなってしまいます。

現代は慢性的にストレスを抱えている人が多いはずなので、依存症になる可能性が高い人が多いのです。

●自己評価の低さ

「加工アプリ」を例にあげたいです。

僕は加工アプリを否定する気はありません。なぜか?僕も使うからです。

自分に対してだけじゃなくて、食べ物を美味しく見えるように撮る際にも使ったりします。

ちょっとの加工くらいならいいんです。ちょっとなら。

でも、ゴリゴリに加工している人ってのは、「スマホ依存」だと僕は思っています。

アプリありき。写真加工して別人のようにしないと公に乗せることはできないような人は結構いるはずです。

何かに依存してしまう人は、自己評価が低かったり精神的に脆弱であったり、下に見られなくない、舐められたくない、実際以上に評価されたいなどメンタルに何かしたらの問題を抱えているケースが多いです。

なぜこのようなことをするか?

「人に評価されたいから」でしょう。

裏を返せば、「それだけ満たされていない=ストレスを抱えている」という証明を自分でしていることになります。

●自分の理想が高い

「私は●●であり続けなければいけない」
「●●でない私はあり得ない、許せない」

何かしらのコンプレックスを抱え、1つの事柄にものすごく執着する人がいます。このようなタイプの人は何かに依存するケースが高いです。

1点だけ釈明しておきたいのですが、僕は完璧主義がダメだと言いたい訳じゃありません。実際に能力が高いが故に求めるものが大きくなるというのはあり得ることです。

問題だなと思うのは、能力が低かったり自己評価が低いにも関わらず完璧主義の場合。その差を埋めるべくして何かにすがる、依存するケースが多々あるでしょう。

これも自分の理想と現実が追いついてこないストレスからくるものです。

○依存を回避するためのキーワード

・薬を使う
・精神療法(セラピー、カウンセリング)
・自助組織に入る
・家族や友人等の協力

などなど。ネットを見ると「依存症からの脱却方法」は色々書かれています。

でも、この投稿では【セロトニン】をキーワードとして推していきます。

⼈は「本能」という欲望や欲求むき出しの⼼を、「理性」を働かせることで社会性を保っているといえます。

欲望や欲求が外に出ている状態とはドーパミンやノルアドレナリンの分泌が活性化されている状態です。これが過剰になると依存症になりかねません。

理性を保つもの。それが「セロトニン」です。

セロトニンには⼼を平穏に保つ作⽤があり、ドーパミンによるいきすぎた欲望が溢れ出たり、怒りでノルアドレナリンが爆発したようなときに分泌されることで、⼼が本能のままに暴⾛するのを抑えてくれます。 

ただし、ドーパミンと同じようにセロトニンも有限のものです。ストレスや欲望を抑え続けることで消費されて疲弊していき、終いには枯渇してしまいます。

こうなってしまうと、もはや『理性』という蓋は外れてしまいドーパミンやノルアドレナリンの暴⾛を⽌めることは出来なくなります。

周りの気持ちや迷惑なども考えず欲望のままに⾏動したり、怒りに任せて攻撃的になったりしますし、更なる快楽を求めてドーパミンは過剰に分泌されやすくなります。

セロトニンって、めっちゃくちゃ重要な物質なのです。

○まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はこちらの投稿の続きをさせていただきました。

ドーパミンが過剰に分泌してしまうと「依存」の可能性があります。 

依存は大きく2種類に分類できて「物質依存」と「プロセス依存」があります。

そして、依存になってしまう大きな原因は「ストレス」だという話をしました。 ストレスが原因で自己評価も低くなるし、自分の理想が高くなって実力以上に見せたくなることも出てきます。

なぜこのようなことをするのか?

日常の生活では満たされていないからではないでしょうか。

依存から抜け出すための手段はいろいろあるのでしょうが、僕は「セロトニン」をキーワードとして挙げました。

「神経伝達物質」の話や、「うつ」の話もしてきていますが、これらは全部繋がっていると思いませんか?

相互関係なのです。1つのことだけではなく、全部一緒に考えると一気に理解度が増します。

僕はあえて【セロトニン】を中心にした構成にしています。メンタルダイエットにおける超重要キーワードでもあるし、このように考えた方がわかりやすいからです。

次は「ノルアドレナリン」についてお伝えしていきます。もっと僕の考えを知りたい方はぜひフォローをお願いいたします。


今回は以上となります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。

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