見出し画像

なぜ、クライアントは本当のことを話さないか?【カウンセラー志望向け投稿】

こんにちはSHOです。僕のnoteを読んで頂きありがとうございます。

カウンセリングに関しては今回で4回目の投稿になります。今まではこんな投稿をしてきました。

今回の投稿も主にカウンセラーを目指している方向けの投稿となります。前回の投稿では、カウンセリングを成功させるためには、クライアントの話を全て受け止めるわけにはいかないものの、絶対に受け止めないといけないことがあるんだという話をしました。

ただ、こんな疑問を持ちませんか?

そもそも、なぜクライアントは本当のことを話さないのでしょうか?

カウンセリングって、クライアントとカウンセラーの対話があってこそ成立するものです。そして、クライアントの悩みをカウンセラーに打ち明け進んでいくわけですが、そのクライアントが本当のことを言わないとなるとどうでしょう。うまい具合に進んでいきませんよね。

なので、クライアントが本当のことを話さない理由を考えてみましょう。

○クライアントが本当のことを話さない理由

まず、前回もお話ししたことなのですが、クライアントは自分がなぜ悩んでいるのか分からないから困っているわけです。要するに、自分のことがよく分かっていないから、ちゃんと話すことができないのです。嘘をついているわけではないんだってことをまずは理解しないといけません。

カウンセリングはあくまでも「カウンセラー」が主導権を握るべきものだと考えています。こういうことを話すと「癖のあるカウンセラー」だと思われがちなのですが、これはカウンセリングを成立させるためにも大事なことだと思っているんです。こうしないとカウンセラーはクライアントの話をしっかりと聴くこと(=傾聴)が難しくなってしまいます。

これも前回お伝えしたことなのですが、カウンセラーはクライアントの悩みの原因はどこにあるんだろうか?ということを冷静になって見つめていく必要があるのです。

これを可能にするために必要なことは「何を相手に聞くか?」ということです。クライアントにとって必要な質問をすればきちんと回答してくれます。逆を言えば、クライアントにとって不要な質問をしたときにはきちんとしたことは回答してくれません。ここがカウンセラーの資質が問われるところだと僕は思っています。

僕は最初「自分の人生経験がものをいう」と思っていたんです。色んな経験をしてきた人が強いものなんだと。

.....じゃあ僕はどうなんだ?というとそんな人生経験が多い方じゃないし、こんなことを言うのは問題ありなんですが、そこまで人とコミュニケーションをとることが得意だと思っていないのです。それは今も変わりません。

「こんな性格をしているのに、カウンセラーなんてやっていていいのか?向いていないんじゃないか?」

何度もこのようなことを思ったことがあるのですが、それでも僕はカウンセラーをやっています。このカウンセリングという仕事が好きで楽しいし、目の前にいる人が笑顔になって、晴れやかな表情に変わっていくのをみるのが何より嬉しいしやりがいを感じるからです。

「何を言っていいのか分からん」となる時もあるでしょう。とにかく一生懸命頑張れば何とかなると思う時もあるでしょう。

ただ、僕の場合は「この人と同じような悩みを僕が経験したとして、その人に僕と同じ解決策を提示すれば、悩みが解決できるのだろうか?」と考えた時に「そうはならない!」と思えた時に、何だか道が開けた気がするのです。

だって、その人はその人の人生を生きているわけで、僕の人生とは当然ながら別の人生を過ごしてきているわけですから、僕の成功体験を当てはめることすら烏滸がましいかと思えてきたのです。そうじゃないなんだと。

じゃあどうすればいいのか?

という話になってきますよね。

○カウンセリングでは何を聞けば良いのか?

カウンセリングには【目的】があります。というか、今までも僕これ何度も言ってることだったりします。文章にはしていないのですが、stand.fmでは口に出している気がします。

それはなにかというと....

【現場検証】

なのです。刑事ドラマとかで見たことがあるはずです。殺人事件が起きたら刑事さんが事件現場に行って、被害者がどーたらこーたらで色々と会話がなされているじゃないですか。あれです、あれ。

ちなみに実際の事件と、カウンセリングとでは決定的に違うところがあります。それは「クライアントは死んでいない」ということです。事件が起きた際には現場から色々推察して周りの人・関係者に事情聴取していくのですが、カウンセリングには目の前にクライアントがいてくれています。

例えば、ダイエットの相談に来てくれているクライアントがいて、その人がどうしても間食がやめられなくて悩んでいるとします。この間食をしてしまった「瞬間」に何が起きているんだろうかってことを再現するのです。

・何が起きているのか?
・何を食べているのか?
・その時、どんなことを考えていたのか?
・周りに誰かいたのか?
・その日はどんな過ごし方をしていたのか?

などなど、しっかりと話を聞いていくと「おや?」と思う場面が出てくるところがあるはずです。そこをさらに深堀りして聞いていくと、クライアントの表情が不機嫌な感じになってくるところがあるんです。ここなんです。

なぜ、不機嫌になったのか?それには必ず理由があるはずなのです。

カウンセリングでは、クライアントの価値観の基準というか、物事の受け取り方の基準を探していきます。ある「A」という事柄においてそのクライアントは「○○であるものだ」という思いがあるとして、それとは違うことが目の前で起きているから嫌な気分になっていくわけです。

これが見つかると、クライアントがなぜ悩んでいるのか?という道筋が見えていきます。事件でいうなら「解決」の道筋、犯人の動機が見えてくるような感じです。

なので、カウンセリングを現場検証のように捉えて、クライアントの悩みの原因のその一歩先にあるものを見つけていきましょう。


今回は「カウンセラーを目指している方向け」の投稿となりました。これで以上となります。ここまで読んで頂きありがとうございます。

画像1

<stand.fm>
https://stand.fm/channels/5f523fd46a9e5b17f7280815

Instagramもやっていますので、こちらも是非フォローしてください^^
https://www.instagram.com/mental_fasting_diet/


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?