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学校の先生×コミュニティマネージャー

現役学校教員+コミュニティマネージャーの仕事をしています。

みなさんはコミュニティマネージャーという仕事をご存知でしょうか?

アメリカで始まったこの仕事ですが、近年注目を集めています。

今回はコミュニティマネージャーの詳しい仕事内容は置いておいて、学校教員と相性が良いという話をしたいと思います。

1 学級経営よりもコミュニティマネジメントな時代

近年の学校現場は大きく変化しています。今まで当たり前だったことが今では禁止され、指導法を模索している先生方も多いと思います。

今までの学級経営は、社会システムに順応する人間を育成するために、強制的なマネジメントを強いられてきました。適応人間の育成ですね。

しかし、多様性の時代というように、個を尊重しなければいけない時代に、集団をまとめるためのマネジマントをしてしまうと、エラーが発生します。

ところでみなさん、現在の学校の様子をご存知でしょうか?

「不良」という言葉を聞いた時にどのような連想をするかわかりませんが、今までは先生の言うことを聞かず、勝手に廊下に出てしまったり、学校で喧嘩をしたりと、そんな存在を思い浮かべるのではないでしょうか?現在の学校はあまりそのような生徒はいなくなってきています。

むしろ、よく聞いている生徒は多いです。

しかし、意見を言うことができず、内側にこもってしまう生徒が多いのが現状です。そのため、不登校や精神的な病になってしまうのです。

そういった生徒が多い中で、集団をまとめるようなマネジメントをすると、「私はみんなと一緒ではないんだ」「私はできない人なんだ」と自己肯定感を低下させることに繋がります。

そこでコミュニティーマネージャーという仕事内容が、学校に生きるのではないかという視点を提案しています。

2 コミュニティマネージャという仕事

コミュニティーマネージャーの仕事内容とはどのようなものかざっくり説明をしていきます。

一言で言えば「コミュニティを運営する」ということなのですが、実際コミュニティのゴールはバランバラです。

「日本一になる」というコミュニティもあれば「みんなで幸せをつくる」「スキルを獲得する」など、多様化しています。そういったそれぞれの目的に合わせて、コミュニティのテーマの設定や、エンゲージメント管理、参加しやすい仕掛け作り、コンテンツ作成をしていきます。

つまり、コミュニティの存在をつくること自体がコミュニティマージャーの仕事なのです。

こちらがつくりたいものに対して、みんなを合わせるのではなく、集まったメンバーに合わせてコミュニティを変化させていくことがコミュニティーマネージャの仕事です。

なので、会社のマネジメントとコミュニティマネージャーは似ているようで、全然異なる仕事なのです。

さて、話を戻しましょう。

学校の教室とは、マネジメントなのでしょうか。コミュニティマネジメントなのでしょうか。これがコミュニティマネジメントの方向に移っていくというのが、私の考えです。

今までは学校の要望に対して、生徒が答えていくという仕組みでしたが、今は生徒の要望を学校のシステムに反映することが多くなっています。

学校の閉ざされていた世界が開かれてきたからです。

だからこそ、生徒を学校に染めようとするのではなく、そこにいる生徒の個性をどのようにコミュニティに活かしていけるかを考える必要があると考えています。

この視点をもつと、生徒の個性を良いものと変換することが可能になります。「違う生徒=どのようにまとめるか」から「違う生徒=良い部分をどのように引き出すか」に変わっていきます。

まさにコミュニティマネジメントですね。

以上、学校×コミュニティマネージャーが今の先生に必要でした。

好評であれば、具体的な方法をアップしていこうと思います。

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