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しょっさんの仕事術#21 問いには丁寧に対処する

生きているだけで効率の悪いおじさんは、より丁寧に生きていかないと、生産性をも下げてしまうというお話をします。

効率よくしようとして、生産性を下げるような状況。これは、効率を優先したがために、やり直しが発生する状況です。これは経験を積んで、お仕事に慣れてくると発生するような地獄の失敗です。

慣れているからこそ、素早い回答ができる

齢を重ねていくと、過去に経験した事柄や事象も多く、様々な課題にすぱっと解決できることが増えてきます。知識はもとより、経験によって最適な解決策を直感で回答できます。とても生産性の高い状況です。

同じ知識量だとしても、経験の有り無しによって最適解の抽出速度が段違いです。経験しているだけあって、精度も高く具体的です。効率良く生産性も高い、職人の鏡です。

慣れているからこそ、考えない

しかし。

慣れているからこそ、「問い」に対して真摯に聞かない傾向もあります。自分の想像で勝手に課題を想定して回答したり解決策を準備したりします。

これが恐ろしく危ない。

まったく見当違いの回答をしてしまったり、余計な回答をしてしまって場を乱すだけ乱したり。直感で反射で回答をすると、まったくもって筋違いの回答をしていた、あらたな課題を生み出してしまった、ということになりかねません。

これまで積み上げてきた信頼も落とすかもしれません。まちがいのレベルが高ければ、会社をも追われるでしょう。人の話を聞かない、というのはとても危ないことなのです。

問いは正しく理解するよう真摯に対応する

対処法は、しっかりと相手の話を聞くことです。

頭の容量が少なくなってきたからかもしれませんが、最近のわたしは質問を受けるとメモを書いています。そして問いの意図や目的、複数の問いが含まれていないか正しく問いを理解して分かった上で、回答するようにしています。

これ特に、つい反射的にやってしまうのが、嫌いな人への対応です。
日々、聖人君子のようなストイックな生活をしていますが、嫌いな人はふつーにいますし、やりとりもふつーにします。相手からしてみればそのようには感じていないでしょう。
だからこそ、彼らもふつーに問い合わせてきます。それは仕方ありません。

だからといって、穏やかに対応できるものかと言えば、そんなことはありません。イヤな人からの問い合わせさだけで内心イラッとします。面倒なので雑にテキトーな返事になってしまって、イヤな人との関わる時間が余計に増えます。本末転倒です。イヤな人ほど関わりたくないからとっとと済ませたいのに、逆に時間がかかってしまう。最悪です。

だからこそ、まずは問いを正しく理解することから始める。
みなさんにも、ついつい雑に質問を対応して、あさってな回答をしたことはありませんか。

もらった質問をその場で瞬時に回答する姿はかっこいいです。しかし間違っていたら、かっこ悪いどころじゃありません。信頼の回復ほど難しいものはありません。かっこいい姿より、真摯な姿を見せましょう。

みなさんも、もっと相手の言葉に耳を傾けて尋ねて聞いてあげましょう。
どうせ、あなたの言いたいことを知りたい人なんて、ほとんどいないのだから。聞いてあげる方が良いんですよ。

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