2022.8③ Weekly Music Log ~YeYe, Ginger Root、(sic)boy、AKLO,KM、UVERworld、「パラサイト 半地下の家族」からフォークホラー~

架空対談方式で、主にその週の新譜を中心に、音楽についてゆるく書く週刊記事。

Playlist ※毎週、最新の曲に更新されます

――今週はサマソニが盛り上がっています。

そうですね。改めてラインナップ見てみると、普通に行きたかった並びではありますが、状況的にあまり乗り気になりませんでした。
配信があればとは思いましたが、WOWOWのみだったので断念しました。(しかも、配信落ちちゃったみたいですね。。。)

――まぁ色々と話題にはなっているようです。

そうみたいですが、とりあえず、Rina Sawayamaやマネスキン、THE 1975といった辺りが期待に違わぬ圧巻のステージを披露したようで、良かったです。色々の話は、まだ色々あるでしょうから、もう少ししてから改めて考えてみたいです。

――なるほど。では、今週の選曲に行きましょう。

まずは、YeYe, Ginger Root「水面に、アイス」です。

――YeYeはよく見かけますが、Ginger Rootは初めて観た名前な気がします。

どうやら、カリフォルニア州出身のCameron Lewによるプロジェクトとのことです。昨年リリースした「Loretta」がブレイクしたそうですが、自分も初見でした。
それにしてもひたすらに心地良い曲です。

――音の鳴り方、響き方が面白い気がします。

そう思います。YeYeの歌の心地よさはそりゃもうという感じですが、音がなんだか、面白い音像をしていると思いました。
その上で、「水面に、アイス」という印象的なフレーズが終始繰り返されるフックにくらくらします。

――展開はシンプルですよね。

そのシンプルな展開がこれでもかと繰り返されていくことに、この曲の良さがあるのだと思います。どこまでも飛んでいけそうな浮遊感もあって、無限に聴けるタイプですね。

――そんな心地良い曲を受けて、次はなんでしょうか?

(sic)boy「君がいない世界 feat. JUBEE (Prod. Chaki Zulu & KM)」です。

――(sic)boyの新曲ですね。ドラマ『ばかやろうのキス』の主題歌とのことですが、盟友KMと共にChaki Zuluがプロデュースをしているというのが珍しいですね。

一聴して、なんか面白い曲だなと思いました。なんとなく(sic)boyらしくないというか。いや、らしさはちゃんとあるんですけど、こういう仕上がりになるのかという感じがしました。

――具体的にはどういうあたりでしょうか?

音の鳴りはKMって感じがしますが、がっつりJUBEEのラップパートが入っている部分や、随分とキャッチーな運びのフックなど、分かりやすい曲だなと思いました。
それでも、もちろん特に最後のフックへのブリッジのメロディには、(sic)boyの哀愁も感じます。なんですけど、これまで、もうちょっと衝動をぶつけて、暴れていた音が、綺麗に収まっているような気がしました。

――いまいち分からないですが、そんなに好きじゃないって感じですか?

いや嫌いではないんですけどね、なんだろう。マスへかますまでの過渡期というような気もしているのですが、自分でもうまく捉えきれていないと思います。いずれにせよ、こういう曲を踏まえて(sic)boyがどう音楽を展開していくのかは楽しみです。

――(sic)boyはロッキンにも出てましたし、活躍の幅がどんどん広がっていますからね。どうなっていくのか楽しみです。次の曲はなにでしょうか?

続いても、KM beats。AKLO, KM「Muscle Memory」です。

――eSports×エンターテイメントの融合イベント『SoulZ』のタイアップのようですね。

ピッタリのタイトル付けたなぁと思いました。

――どんなところが良かったですか?

AKLOの曲はあまりちゃんと聴いたことがなく、真正面からのラップが信頼感あって良いなと思ったのですが、この曲はイントロにやられましたね。

――レトロな鳴りのイントロ部分ですか。

そうですね。STAYC「YOUNG LUV」も同じような感覚で、こういうレトロな音像が結構自分は好きみたいで、それはもちろん良いのですが、その鳴りに合わせて、KMとプロデューサータグにもエフェクトをかけているのに痺れました。あまりプロデューサータグに手を入れることってない気がします。

――確かに記憶の限りは聞いたことがない気がします。

もうこれだけで、この曲好きってなっちゃいましたね。

――そういう細部の拘りに惹かれることってありますよね。最後の曲に行きましょう。

UVERworld「ピグマリオン」です。

――イントロから、1分30秒ほど、ボコーダーを使用したデジタルクワイア的な歌のみで突き進む辺り、なかなかにチャレンジングな曲ですね。

リリックは、物凄くJPOP然としていて個人的には苦手なのですが、このまさしくスタジアムにぴったりといった、広く鳴り響くような力強い音と歌に圧倒されました。

――UVERworldは結構ずっと面白い音楽やってる気がします。

そう思っています。今回もデジタルクワイアを取り入れていますし、そこからこんなにバンドの音楽を真正面からぶつけてくるとは思いませんでした。邦ロックバンドの底力を感じました。

――大きいスタジアムで聴いたら気持ちいいでしょうねぇ。今週はこんなところでしょうか。最後におまけをお願いします。

これまで全く映画を見てこなかったので、最近本当に少しずつですが、見るようにしています。
なので、「パラサイト 半地下の家族」を今更ながら観ました。

――大分今更ですね。どうでしたか?

ほとんど内容については知らなかったので、相当驚きましたが、めちゃくちゃ面白かったです。こういう面白い映画をたくさん見てみたいですね。
若干のホラー要素が少し危なかったですが笑

――ホラー苦手なんですね。そういえば、若林さんのフォークホラー特集の記事も出ていましたね。

以下ですね。フォークホラーというテーマにて、ストレンジャー・シングスやマーク・フィッシャーまでも射程に入れてしまう幅の広さが、いつもながらにめちゃくちゃ面白かったので、フォークホラー何か見てみたいのですが、観れる気がしないという。。。

――夏ということもあってなのか、最近ホラーが流行っているんですかね。

どうなんでしょうかね。
かなりうろ覚えなんですが、POP LIFEでもホラーが来る?みたいな話はしていたような気はしますし、the sign podcastではがっつり魔女の話もしていたので、この文脈はかなり重要なのかもしれないと思いながら読みました。
もちろん昨今のカルトの話も絡んできますしね。

――注目の分野なのかもしれませんね。

そうですね。今週はこんなところです。
今週もお読みいただき、ありがとうございました。

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