米国市場環境(2021年11月)

<定点観測>

• 米国株式市場: 2021年11月はS&P500が0.8%下落、DJIが3.7%下落、NASDAQが0.3%上昇;いずれの指標も一時は史上最高値を更新

• 背景として、新たなコロナウィルス変異種(オミクロン株)への懸念、インフレの深刻化と利上げの前倒し期待など

• 米10年国債:9月末1.53%(23bp上昇)→ 10月末1.55%(2bp上昇)→ 11月末1.43%(12bp下落)

• 米ドル(JPY/USD):9月末111.94(1.5%円安)→ 10月末113.61(1.5%円安)→ 11月末113.29(0.3%円高)

• 原油(WTI先物;$/バレル):9月末75(9%上昇)→ 10月末83(11%上昇)→ 11月末66(20%下落)

• ガソリン小売価格($/ガロン):9月末2.94 → 10月末2.98(10.7%上昇)→ 11月末3.12(4.7%上昇)

• Bitcoin($):9月末43,791(7%下落)→ 10月末61,294(40%上昇)→ 11月末57,005(7%下落)

• 失業率:8月5.2%(若干改善)→ 9月4.8%(着実に改善;ただし雇用数はさほど増えていない)→ 10月4.6%(若干改善;外食や宿泊などサービス業がけん引)

• 物価上昇率(CPI;前月比):8月0.3%(前年同期比5.3%) → 9月0.4%(前年同期比5.4%)→ 10月0.9%(前年同期比6.2%;1991年8月以来の高水準;エネルギー価格が30%上昇、食品価格が5.3%上昇;住居費、自動車も高い)

• IPO: 9月34社 → 10月40社 → 11月は35社(2021年累計388社;年423社ペース)

• ベンチャー資金調達(米国IPO週報の集計):11月は212社(前年同月比8%増)、$24.8B(同70%増)

○ ICTインフラ/エンタプライズ/マーケティングが32%、半導体/ロボティクス/モビリティが18%、ライフサイエンス/ヘルスケアが14%%を占めた(金額ベース)

○ $500Mを超える大型資金調達は、Sierra Space(商用宇宙ステーション)、Lacework(クラウドセキュリティ)、Byju’s(自習アプリ)、Nuro(配達ロボット;Googleも出資)、Heyday(コンシューマ製品;Amazonセラーの買収で事業を拡大)MoonPay(暗号資産交換所)、Lime(電動スクータ/自転車シェア)、Momenta(自動運転システム;GM、SAIC、トヨタ、Mercedes、Boschも出資)、Helion(核融合炉;磁場反転配位プラズマ)、Impossible(植物性タンパク質食品;肉もどき)など

○ 本データのカバレッジ率については下記URLの「ベンチャーファイナンス」についての説明をご参照ください
https://usipoweekly.com/about/

<その他>

• COVID-19:米国の感染者数48百万人、死者数77万人超(累計);メルクやファイザーの治療薬への期待;オミクロン株に対する危機感

• COP26:各国が温室効果ガス削減目標や資金拠出にコミット;石炭利用は段階的廃止から段階的削減にトーンダウン;IPCCの1.5℃目標達成には不十分

• 米インフラ投資法案が下院で可決、大統領が署名;$1T;用途は高速道路、橋、公共交通機関、水道、ブロードバンド、EV充電網など

• インフレは一時的ではないとの見方広がる;FRBはテーパリングの加速や利上げの前倒しを検討

• 米中日など6か国が協調して石油備蓄を放出;米は国内消費量の約3日分に相当する50Mバレル

• コングロマリット解体の動き;GE、東芝、J&J

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