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脳内の見える化 Vol.28(人生を変えそうな本に出会った話)

EQという観点で自分を振り返る

 なんとなく自分のことを知って豊かになりたいと思って脳内の見える化を続けてきたが、まさに感情の見える化の効能を説明する本に出会ったので、その学びをまとめてみようと思う。ちなみに過去自分がやってきた脳内の見える化はこちら。

 ちなみに余談だが、自分は過去、自分から「こうしてみたら面白そうだな」と思ってやっていることを実は偉い人もやっていて、その本を読んで「この人も同じこと言ってる、間違いなかったんだ!」と気づいて嬉しくなる、というような経験をしており、今回の気づきもこれにあたる。

 この時の感情として、「偉い人が本を書いてまで推奨していることに独力で気づいてる自分ってすごいな!」という自己肯定というか自己陶酔と共に「偉い人もやってるってことは、自分続けていいんだ!」という権威思考?(権威と同じことをすることで自信を保ち、自分単体では自信が持てない思考)も生じていると思う。

 人は人、自分は自分、の方が生きやすいと思うのだが、自分はどうやら「偉い人と同じ方向を歩んでいる、肩を並べている」ということに安心感と自己肯定(カッコよさ?)を覚えてしまう人間なので、そこは素直に受け入れてこれからも「自分が独力で始めたこと、あの偉い人もやっていたよ!自分すごい!安心!これからも続ける!」と思って幸せを噛み締めようと思うし、幸せを得るために「偉い人がやっている習慣」を調べながら生きていこうと思う。

 閑話休題、参照したのはこの本。著者の本には「自分を変える習慣力」でもお世話になっており、自分に合うと感じている。

 この本では大体こんなことを主張している。

  • EQの高い人は、相手に迎合したり忖度せず、自分を尊重し、同時に相手のことも尊重した上でお互いにとって望ましい方向に舵を切れる

  • 知性はIQとEQの掛け合わせ

  • EQを高めると、ネガティブな感情の渦に巻き込まれることなく心のエネルギーを回復できるので、「やり抜く力」がUPする。
    (やり抜く力=確固たる目的意識を持ち、習慣的にことを進め、逆境でも諦めず、自分自身を鼓舞しながら目標に到達する自主自律性)

  • EQを高める=多くの人にとって「一緒に仕事をしたい人」になるということ。相手との「調和」を図るという意識。ドラッカー先生も以下のように言っている。
    「どんなに優秀な人でも、ひとりで挙げる成果には限界があります。多くの人間に「一緒に仕事がしたい」と思わせる人が、限界のない世界を創り上げるのです。」

  • 自分の生存への恐れ・不安が(「もっと頑張らないと認めてもらえない」「今のスキルでは通用しなくなる」など)、人のことを考える余裕を奪い、エゴイスティックな態度や行動を生む(=EQを下げる)

  • 刺激に直接反応するのはサル的な行動。刺激と反応、反応と行動の間に「隙間」を作ることが、人間らしく生きるポイント

  • EQを高めることは「自己受容をする」ということ。自己受容のためには「自己理解」→「理解した自分の客観視」→「自己受容」というプロセスがある。だから自分の感情を書いて見える化することに効果がある
    →自分がコーチングを受けるのも、自己受容をしてEQを高めて「一緒に仕事をしたくなる人」を目指すためだと理解。

  • 自分の感情を書きためると自己理解が進み、だんだんと「自分ってこういうときにこういう感情になるよな」「あ、またこの感情になってるよ」などと自己の客観視が進む。これを「切り離し」といい、切り離しは感情をコントロールする上でもっとも大事なことだと言われている

  • 感情剥き出しの自分を切り離してみると、冷静に受け入れられる。つまり自己受容しやすくなる。自己受容できれば否定が減り、「自分、それでいい!」と思えるようになる。こうなると、他者比較や他人の言動によっていちいちイライラしたりクヨクヨすることが減る。これはまさに「自分の生存への恐れ・不安」を減らす作業になるので、結果としてEQが高まる

 自分は「自分という人間がどういう感情なのか?」「自分がやりたいこと、気持ちいいと思うポイントはどこにあるか?」という思いでこの見える化を始めたが、図らずともそれが、不安を軽減することや自己肯定をすること、周りを気にしないことや、ひいてはEQを高めることに繋がっていたことは、大きな発見となった。きっと感情の見える化をしていなければこの本にも出会わなかっただろう。脳内の見える化によって切り離しの感覚は確実に進んでいると感じるし、これからは「切り離しをやっているんだ」と思いながら脳内の見える化にあたろうと思う。

 感情や意見、価値観のやりとりは、仕事で行う議論そのものであり、その自分の感情を冷静に客観視して伝えること(=フィードバック)は、心理的安全な組織を作る要素そのものでもあると感じる。つまり、行儀良くすることや郷に入っては郷に従うのを是とするのではなく、もっと「調和を意識した自己開示」をしないと組織は変わらないと思うし、自己開示するためには上記のような自己理解やその言語化、そしてその受容を進めていかなければならないし、もしできていないとしたら、自己開示が足りないのではなく自己理解が足りないと思うべきではないだろうか。そう言った意味でも、この習慣と考え方は、もっと周りに発信して広めていってもいいのではと感じる。

自分の特徴を知るワーク

 最後に、自分の短所を含めて受容するためにこの本に書いてあったワークを実践してみようと思う。

 これは自分の長所と短所を書き出し、短所をポジティブな言葉に変換することで、「自分の特徴」を理解しようとするものである。

自分の長所

  • 物事の概念化・構造化・言語化がうまい

  • 怒りは寝たら忘れる

  • 数字を扱うのが好き・得意

  • 単純作業が得意

  • 好奇心が強い。好きなことを突き詰められる

  • 人の感情に寄り添うのがうまい

  • 学習欲が以上に強い

短所

  • 寂しさ、クヨクヨを長期間引きずる

  • 勝ち負けを気にして、すぐマウント取ったりスネたりする

  • 仕事であっても、興味がないことに前向きになれない

  • ちょっとしたハードルにすぐ動揺する

  • 人の反応をすぐ気にする。怒られたり無能だと思われることが怖い

  • いつも話が長い

  • 人に物を頼めず動き出しに時間がかかる

  • 考えすぎて返信が遅い

  • なんでも自分でやろうとする

  • 人を素直に褒められない

短所をちょっとした長所に変換する

  • 自分の失敗や辛さを安易に忘れず、教訓にできる

  • 勝つこと、成功に強いこだわりを持てる

  • 自分の興味やワクワクと正直に向き合えている

  • 責任感が強く、どんなことも真剣に、我ごととして捉える

  • 常に自分を客観視して、カッコ良さを気にできる

  • 人や組織に貢献したい気持ちが強い

  • 誤解のないよう、言葉にすること、伝えることに拘っている

  • 人に迷惑をかけたくない気持ちが強い

  • 人にポジティブな感情になってもらいたい気持ちが強い

  • 仕事を引き取ることを苦だと思わない

これを踏まえた私の「特徴」

  • 人よりも過去を記憶できるので、教訓の引き出しが人より多い

  • 「カッコよさ」に対して人よりも敏感

  • どんな時も真剣に、我ごととして捉えられる

  • 組織への貢献欲が強い

  • 言葉にすること、相手に思いを伝えることをすごく大事にしている

  • 仕事を引き取ることを苦と思わないので、周りを助けられる

  • 人の感情をポジティブにしたい、というサービス精神が強い

  • 数字を扱うのが得意でロジカル

  • 好奇心と学習欲が強いので、大抵のことは引き受けられる

 自分のことを「特徴」として捉えてみると、「かっこよさに対して人より敏感」「教訓の引き出しが人より多い」「仕事を引き取ることを苦と思わない」などは長所っぽく捉えられてなかったなと感じる。これをどう活かしていけばいいかピンときてはいないけど、ファッションとか生き方においてカッコよさを追求したり、教訓をこまめに記録・発信したり、あえて仕事を引き取って喜んでもらうことなどは、他人にはできない自分らしい生き方なのかなと思った。

仲間が新天地で活躍している

 そう言えば、同じ会社だった仲間たちが、みんな新天地で活躍している。大きなプロジェクトを任されるマネージャーになっているやつとか、様々な業界をまたがるコンサルタントとして活躍していたりとか、業界の第一人者になったりとか。

 自分は「まあ人は人で自分は自分かな」とか「自分も結構面白いことやってるんだよな」と今の自分をかみしめることができたと思っていて、必死になって「俺は会社作ったり、マーケの戦略責任者になったりしてるんだ!」なんていう気はあまり起きなかった。必死に自己アピールするのはなんかカッコ悪いし、別に肩書きで勝負しているわけではないから。ただ社会をよくする結果を出せたときには「今こんなサービスを世に出して、好評いただいてるんです」なんて言ってみたいとは思った。

 一方で、自分は何をやっている?これでいいのか?と思う面が少しだけあった。ただそれは「やっていることを変えたい」というよりは、自分でもっといろんな経験を掴みにいきたい、という話かも、とも思った。そうなると、もっと自由に自分がかっこいいと思えることや、楽しそうと思えることに首を突っ込んだ方が、自分に対しても納得できるし、自分のやっていることにもっと誇りが持てるように思えた。

今日はここまで!

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