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2023/4/24週|マーケティングチームが今すぐAgileになるために必要な4つの柱

Four pillars your marketing team needs to be Agile, right now」という、マーケティングチームがアジャイル(= 変化に対して敏捷性を持って対応していける状態)になるために必要な4つの柱という記事を読みました。(記事は2020年のものです)

マーケティングチームが今すぐAgileになるために必要な4つの柱:

記事からいくつかポイントを記載させていただきます。

マーケターにとって、今はチャレンジングな時代です。誰もが、既存のマーケティング戦略、遠隔地のチーム、顧客ニーズの変化、その他多くのハードルを両立させている真っ最中です。
・私たちは、マーケターが効果的かつ革新的であり続けるために、プロセス、目標構造、社内文化をどのように更新できるかを検討するのに役立つ、シンプルな4つの柱からなるプロセスをまとめました(アジャイルマーケティングの4つの柱です)
これらの柱に焦点を当てることで、マーケティングチームは、より適応性が高く、革新的で、応答性の高いマーケティング手法を統合するために、スキルを開発し、プロセスを更新することができます。

Four pillars your marketing team needs to be Agile, right now より

具体的な4つの柱は下記です。

🏛柱1:部門横断的なコラボレーション
-> 機能横断的なコラボレーションを取り入れることは、マーケティング組織としてアジリティを実現するための重要な要素です。透明性とフィードバックの文化を創造することで、マーケティングチームは、より応答性の高いマーケティングプランを開発することができます。主な構成要素は、

❶透明性の高いコミュニケーション
❷構造化:
"何がうまくいっているのか?"、"どこにギャップがあるのか"、"どのような活動が戦略を推進するのか"
❸文化:
マーケティングチームと組織が、オープンで頻繁なコミュニケーションの文化を奨励しているかどうかを理解すること

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🏛柱2:流動的な戦略
-> 従来の年間計画から流動的な戦略に移行することで、マーケティングチームは、目標や顧客体験に合わせて関連プログラムや活動を調整する柔軟性が高まります。流動的な戦略の構成要素は以下の通りです:

❶増分更新:
段階的に計画に合わせることによる最適化。この利点は、マーケティングチームがより早くフィードバックループを開始し、大きな目標を達成する前に最適化することができることと結びついています。
❷顧客中心主義
❸イノベーションを起こす:
これは、デジタル化が進む(そして進化する)世界で、マーケターが顧客とつながる体験を提供することを目指す上で、より重要になる

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🏛柱3:反復的なプログラム
-> 反復的なプログラムを作成することで、マーケティングチームは、品質を犠牲にすることなく、パフォーマンスに基づいて継続的に改善し、成果物を迅速に実行することができます。マーケティング担当者は、プログラムがどのように機能するかを事前に知ることはほとんどありません。そのため、反復的なデリバリーは、より多くのアイデアをテストし、パフォーマンスに基づいて投資する柔軟性をもたらします

❶規模を超えたパフォーマンス:
インクリメンタル戦略がより大きな目標に向かって構築することに重点を置くのに対し、反復プログラムは、目標に向かってテストするために多くの成果物を作ることに重点を置きます。これは、スプリントと呼ばれるアジャイルの要素とよく一致する。スプリントは、納品までの期間をタイムボックス化したもので、マーケティングに応用することで、チームは活動(テスト)をタイムボックス化し、頻繁に実行・分析することができます。
❷実験:
頻繁なテストと実験によって成長する。マーケターはテストと最適化を繰り返しながら、成果物のベストバージョンに到達することができる。
❸優先順位をつける:
マーケティング担当者は、協力して今後の作業の優先順位を決め、努力のレベル(LOE)と影響のレベルを定義する必要があります。アジャイル開発では、このプロセスを「グルーミング」と呼ぶ。アジャイルマーケティングの優先順位付けは、マーケターが既存のKPIや計画に対して、入ってくるリクエスト、新しいアイデア、ハイパフォーマーのバランスを取るのに役立ちます。

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🏛柱4:絶え間ない測定
-> アジャイルマーケティングの環境を構築するには、マーケティングのKPIを従来のエンゲージメントやROIの指標以上に拡大する組織の能力に大きく依存します。アジャイルマーケティングは、戦略的目標とリアルタイムのフィードバックのバランスをとり、マーケターがより早く最適化し、必要に応じてマーケティング計画や顧客体験との整合性を再評価することを支援します。常に計測するための構成要素は以下の通りです:
❶マイルストーン
❷OKR
❸フィードバック

Four pillars your marketing team needs to be Agile, right now より

スタートアップのマーケティング職として感じること

教科書で学んだもの(ある程度長い時間軸の戦略や計画に基づいて行動が蓄積されていく)とギャップがある

実務で携わっている身としては、学生時代に学んでいた戦略論やマーケティングや、広告代理店でクライアントワークとして携わっていた頃と比べての一番の違いはイテレーティブ(反復的)に改善を行う色がどんどん濃くなってきているなぁ、という点です。
また特にITのスタートアップにいると戦略も流動性高くなっているケースを非常に感じます。周囲の環境の変化が速い・プロダクトづくりの仕方あたりに依存している面はあると思うのですが、安定した業界と比べると長期の戦略を持ちにくい構造にあるのかなと思います。(長期の構想は別の次元でもつべきだとは思います。)
個人的にはこの記事で言及されている柱の中でも特に2と3には共感を覚えます。

個人として見た時には嬉しい打席数の多さ

自分は試行回数(仕事における何かに取り組める機会)は多ければ多いほど良いと思っているタイプです。Agileにマーケティング活動を行うということは、結果が三振だったとしても打席に立つ回数が最大化されやすい傾向にあると思い、その打席数の多さが個人としての成長に直結すると考えています。
現職においても感覚的にはQ(3ヶ月)ごとに新しいチャレンジを回している感覚があり、過去の広告代理店のクライアントのサイクルと比べると2倍 ~ 4倍の試行回数の違いを感じる部分ではあります。(プロダクト開発でいうスプリントと比べるとやや期間が長いかもしれませんが、企業のマーケティング活動のサイクルとしては非常にスピーディーな部類に入ると考えます。)

アジリティファースト!スピードファースト!
に尽きると思った次第です。

お読みいただきありがとうございます🙇‍♂️

📓この記事について

株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
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