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「聞く」に向き合ったら、インタビューが怖くなくなった。

ずっと、インタビューが苦手でした。
終わると、面白かった!と思えるし、やってよかった!と感じるので、決して「嫌い」ではないのですが、「インタビュー得意です!任せてください!」とまでは言えませんでした。

その苦手意識が最近ようやく薄れて、インタビューを楽しみだと思えるようになりました。
きっかけは、「聞く」をもっと極めたいと考え始めてから。

こちらの記事にも書きましたが、人の話を聞くということは、もしかしたら大きな可能性を秘めているのではないか、と最近感じています。

あくまで私の印象ですが、話をしてくれた人が、なんとなくすっきりした表情になっていたり、「聞かれて気づけたことがありました」と話してくれたり。

誰もが、話すべき言葉を持っている。
これが、インタビューを重ねてきた私の実感です。
しかも、その言葉はその人の心の奥深くにあって、もしかしたら、聞かれなければ出てこなかったかもしれない。
まさに、宝物だと思います。

宝物を、一緒に探すことができるのが、一生懸命に「聞く」という行為です。
通り過ぎてしまうことも、手に掴めずにどこかへ行ってしまうこともあります。でも、自分の聞く力をもっと高められたら、もっとたくさんの宝物に出会えるのではないか、と。

今まで、インタビューに苦手意識があったのは、自分で自分にプレッシャーをかけていたからだと思います。
「上手く聞かなきゃいけない」という。
だから、インタビューと聞くと緊張し、本番前にはいつもお腹が痛くなっていました。

でも、上手くやろうと思わず、ただただ聞くことに没頭して、なんとか宝物を見つけたいと思うと、「苦手だ」「怖い」という気持ちは薄れていきます。むしろ、この人はどんな宝物を持っているんだろうと、楽しみになってきたのです。

ズバッと切り込むとか、会話を盛り上げるとか、別に意識しなくてもいい。ただただ、相手の話すペースに寄り添って、できるだけ同じ目線に立って、宝物になる言葉を一緒に探したい。
私にできる聞き方が、きっとあるのだと思っています。

まだまだ、振り返って反省することがたくさんあります。
聞く力を高めるには、とにかくひたすら、聞くしかない。
「この人にインタビューされたい!」と言われるライターになりたいです。


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