見出し画像

登りたくない山は、登らなくていい

フリーランスになって、恐らく5年近くキャリアを積んできて、ここ最近少し行き詰まっていました。

ライター業以外のことをやってみよう。
そう決めてからは、驚くほど気持ちが軽くなりました。

思えば私は「フリーライターはこうあるべき」の枠に、プレッシャーを感じていたのかもしれません。
常に新しい仕事に挑戦し、基本は即レス。
自分をブランディングして、他者との差別化を図る。

フリーライターになりたい人が増え、そのためのアドバイスを目にする機会が多くなり、知らず知らずのうちに追い詰められていたような気がします。

これらのアドバイスが全部正しいのは確か(中には怪しいものもあるけど)。でも今の私には、頑張ってやってみようという気力とゆとりが無いのです。

周りを見れば、驚くほど案件数をこなしている人、有名な媒体で書くことを目指す人、年収一千万を目指す人がいます。
もちろん、その人たちを否定するつもりはありません。
目標がしっかり定まっているならそれでいいのです。

でも今、自分はその山に登りたくないのだと思います。
私の目標はそこにはない。
登りたくないなら、無理して登らなくてもいいじゃないか、というのが最近の結論です。

書いてみるとごく当たり前の結論だけど、
無意識に、周りがやっているから自分もやらなきゃ、と思っていました。

今のところ、ライター業は依頼があれば、ゆるやかに続けていくつもりでいます。
でもひとまず、ライターとして次のステップへ!と意気込むことはやめました。

山登りをやめると決めたら、なんだかすごく楽になりました。
これは逃げかもしれない。
でも、逃げでもいいんじゃないかと。
別の道を進んでみて、見つかるものがあるかもしれないから。

もう一つ、降りると決めた山があります。
それは、子どもの教育について。
名のある学校へ行くこと、偏差値の高い学校へ入ること、
高い収入を得られる仕事に就くこと。

そこを目標に頑張っている人たちもいるけど、
私はその山を登らないと決めました。
正直「これくらいの学校へ入ってくれたらいいな」という想いも、
以前はありました。
でも、本当に大切なことではないかも、と考えるようになりました。

子どもが自分で目標を見つけ、自走できる力を付けたい。
それが、今のゴールです。
頑張りたいと本人が思ったときに、頑張れる筋力を付けておくこと。
そのためのサポートに徹したいと思っています。

これも、この山を登る競争から降りようと思ったら、
気持ちにゆとりが生まれました。

今は、あまり先のことは考え過ぎずに、目の前にある道をしっかり歩もうと思っています。
自分が進みたいと思える道を。
色んな山が目に入るだろうし、何も達成できていない自分に、
焦りを感じるときもあるかもしれない。
でも、とりあえず進むべき道の先だけを見ていたい。

これから先、登りたい山が見つかったら、きっと自然に力を出せる気がするのです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?