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フルリモートの地方スタートアップが東京にオフィスを開設したわけ

こんにちは、oVice CEOのジョンです。
これまでのブログで、私がリモートワークを始めたきっかけや、バーチャルオフィスを活用して勤務したことで気づいたリアルオフィスとのすみわけについて紹介しました。
さまざまな経験をした結果、oViceは2024年2月から、東京にリアルオフィスを開設することを決めました。今回は東京にオフィスを開設することになった経緯や、今後の展望について紹介します。


当たり前のように出社していた4年前

私はもともとリアルが好きな人間で、起業をしては当たり前のようにオフィスを借り、自身も社員もそこに出社するというスタイルで勤務していました。リアルオフィスが好きだった理由は、他の人の動きが何となく分かり、会話が生まれるきっかけが多かったからです。「oviceはオンラインでありながら不思議とリアルな感じがする」という声を頂くのも、私がもともとリアルが好きでそれをサービスに反映しようと考えていたからであると感じています。
そんな「リアル派」な人間で、オフィス出社も経験していたので、「オフィスで働く」ということに対しては一定の理解があるはずでした。

起業をしてはオフィスを借り、そこに出社していた

ニューノーマルな働き方への理解不足で抱いた危機感

多くの顧客の方々と話しているなかで、「自分が経験した4年前のオフィス出社」と、「コロナ禍を経たオフィス出社」との間にズレがあるように感じ、時間が経つにつれてそのズレが大きくなっているように感じました。
特に新型コロナの5類移行後、「オフィス回帰」は確実に起き、多くの方の生活はコロナ前に「戻った」とも言える状況になりました。ただ、オフィス出社に対する考え方やオフィスでの動きは、コロナ前とは全く違うものになっていると感じました。2年以上に及ぶコロナ禍で仕事様式や生活様式は、むしろ新しい形に変化しており、着実に進化しています。

例えば、コロナ前までは「社内=同じオフィス内」だったものが、一人でオンライン会議に参加することが普通になったことで、会議室不足が叫ばれ、各企業がウェブ会議用のブースを設置するなどの変化も起きています。また、より自由度が高く、人数の変化に対応しやすいオフィス形態が求められていることなどからフリーアドレスを導入する企業も多く、「誰が出社しているのかわからない」、「出社していてもどこにいるのかがわからない」といった声もよく聞くようになりました。

個別のウェブ会議用ブースも増えました

このように、数年前に「戻った」のではなく、確実に働き方自体は進化・変化していると感じながらも、自分自身がそれを体験していないために、顧客のニーズを把握しきれていないという危機感を抱き始めました。

コロナ禍でリモートワークを経験した時も、自分で感じた課題感から、バーチャルオフィスを開発しましたが、今度はコロナを経た新しい働き方を経験し、新たな機能や使い方を見つけたいと考えるようになりました。

だからこそ「ovice東京半年支店」を開設した

そうした経験から、東京に半年間オフィスを借りる決意をし、「ovice東京半年支店」と名づけました。

新型コロナが世界的に急拡大してから、私自身が感じたもどかしさをもとにバーチャルオフィスを開発し、リモートワークでのスタンダードを一定作ることができたと感じています。今度は、oviceを使ってくださっている方々の状況をきちんと理解しながら、ニューノーマルにおけるオフィス勤務のスタンダードを作りたいと考えました。「想像」だけでなく、きちんと「実体験」も交えることで、oviceの機能アップデートにもきちんとそれを反映しつつ、最適なoviceの運用方法も探り、顧客の方々に提案していきたいと考えています。

今後は「ovice東京半年支店」で得た気づきなどを、このブログにつづっていく予定です。リアルオフィスに出社している方々の声なども取り入れながら、「ovice東京半年支店」で新しい働き方の実験をしていきたいので、ぜひご意見を頂けるとうれしいです。

ovice東京半年支店の内部



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