【～連載～静岡の歴史を学ぼう246】How can we enjoy the Shizuoka City Tokaido Hiroshige Museum of Art? Part 1 ―Utagawa Hiroshige―静岡市東海道広重美術館を楽しむ方法　パート１　―歌川広重―

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静岡市東海道広重美術館に足を運んだことはおありでしょうか？見ごたえのあるこの美術館を説明する際、様々な切り口があります。今日はその名前が美術館名にも含まれている、江戸時代を代表する浮世絵師、歌川広重について説明いたします。

How can we enjoy the Shizuoka City Tokaido Hiroshige Museum of Art? Part 1 ―Utagawa Hiroshige―

静岡市東海道広重美術館を楽しむ方法　パート１　―歌川広重―

Shizuoka City Tokaido Hiroshige Museum of Art, established in 1994, exhibits various kinds of Ukiyoe, Japanese-style wood block printings.

1994年開館の静岡市東海道広重美術館では様々な種類の浮世絵を展示しています。

静岡市東海道広重美術館
提供：静岡市東海道広重美術館

It stores about 1400 artworks, mainly focusing on Utagawa Hiroshige.

特に歌川広重を中心に約1400点の作品を収蔵しています。

静岡市東海道広重美術館　大展示室
提供：静岡市東海道広重美術館

Utagawa Hiroshige is one of the most well-known and influential Ukiyoe artists of the Edo period.

歌川広重は江戸時代のもっとも有名で影響力のある浮世絵師の一人です。

He was born in 1797 as the son of a firefighter in Edo.

1797年、江戸の火消の息子として生まれました。

歌川広重肖像画

He succeeded in his family's firefighting business at the age of thirteen, but about two years later, he loved painting Ukiyoe so much that he became an apprentice of Utagawa Toyohiro.

彼は13歳で家業の火消を継ぎましたが、その約2年後浮世絵が好きなあまり、歌川豊広に弟子入りしました。

At the age of twenty-three, he finally became a professional Ukiyoe artist.

23歳の時、ついに浮世絵師専業となりました。

But it was only at the age of 35 that he succeeded in this career.

しかし、ようやくキャリアとして成功したのは35歳の時でした。

He was good at painting landscapes, and this series called ‘The Fifty-Three Stations of the Tokaido,’ which he painted at the age of 37, became his breakthrough as an Ukiyoe artist.

彼は風景画を得意とし、37歳の時に描いた「東海道五十三次」と呼ばれるこのシリーズで彼の名が知られるようになりました。（この作品が出世作でした。）

歌川広重　東海道五十三次より「日本橋　朝之景」

In his time, popular Ukiyoe were portraits of beautiful women, famous Sumo wrestlers, and Kabuki actors.

その時代、人気のある浮世絵作品は美人画、相撲絵、役者絵（歌舞伎役者）といった人物画でした。

Hiroshige popularized this category of landscape.

広重は風景画という分野の人気を高めました。

His artworks pleased Edo commoners who wanted to travel but could not afford it.

彼の作品は旅に出たいがその資金のない人々に喜ばれました。

歌川広重作　東海道五十三（五拾三）次より 　「由井 薩埵嶺」
東海道広重美術館があるのもさった峠の近く。
ちなみに美術館の場所は由井宿の本陣があった場所です。

（参考資料）

静岡市東海道広重美術館パンフレット

日本大百科全書（ニッポニカ）　「歌川広重」

和樂Web　「歌川広重、風景画の名作には秘密があった」2017．07.27

歌川広重作　東海道五十三（五拾三）次より 　「府中　安部川」

　　

同シリーズより 　「江尻　三保遠望」

　※　浮世絵は著作権の関係からパブリックドメイン（著作権フリー）の作品をネット上から探して掲載しております。実物の浮世絵は是非こちらの美術館で直にご覧になってください。色合いなど全然違います。