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【~連載~静岡の歴史を学ぼう248】How to enjoy Shizuoka City Tokaido Hiroshige Museum of Art Part 3 静岡市東海道広重美術館を楽しむ方法 パート3 ~the process of printing~ ~刷りの工程~

※ この記事は「静岡移住計画Facebook」に掲載しております。


静岡市東海道広重美術館では浮世絵を刷る体験もできますよ。
今回は刷り、としました。「摺り」の方がピッタリかもしれません。

How to enjoy Shizuoka City Tokaido Hiroshige Museum of Art Part 3

静岡市東海道広重美術館を楽しむ方法 パート3

~the process of printing~

~刷りの工程~

The last part of Ukiyoe making is printing.

浮世絵制作の最後の工程は刷りです。


刷りで必要なのはこの道具「バレン」ですね

It can be overlooked by many but it is still very important, especially for mass production. 

見落とされがちですが、特に大量生産においてはさらに重要となります。

The surishi刷師 (printer) is in charge of printing under the direct supervision of the artist who certified the colors.

刷師は、絵師の直接の監督の元、刷りを担当します。絵師が配色を決めています。

The printer arranges each block to put colors on the paper.

刷師は版木を整えて置き、紙に色を付けます。

The first block is for the outline and the colors are printed from lightest to darkest by using different color plates (irohan).

最初の版は輪郭のためです。そして明るい色から順に暗い色が刷られていきます。

その際、違った色版が使われます。


浮世絵版画刷り体験でも最初は黒色から

You can experience printing Ukiyoe firsthand in this museum.

この美術館で直に浮世絵を刷ることを体験できます。

エントランスホールにて版画刷り体験ができます

You'll need two sheets of washi paper which you'll buy from the museum staff, who'll give you instructions on how to do it yourself.

美術館スタッフから二枚の和紙を買う必要があります。そのスタッフの方がどのようにするのか、やり方を説明してくれます。


ローラーで色を付ける説明も受けます。


In my experience, it was challenging to evenly put the color and rub the surface of washi paper with a special tool called 'baren'.

私がやってみたところ、色を付け、「バレン」という特別な道具を使って和紙の表面を均等にこするのは難しかったです。


意外と難しい、バレンで刷る作業。

To add a different color, the same process had to be done using a different color plate until the ukiyoe was completed.

違った色を加えるには、同じ工程を違った色版を使ってやらなくてはなりません。そしてようやく浮世絵が完成します。

輪郭の黒➡黄色➡そしてこの工程は空色
これは「府中 安部川」

Japanese students learn this printing process in art lessons, so I felt a little nostalgic.

日本人の生徒はこの刷りの工程を美術(図画工作)の時間に習います。ですから少し懐かしい思いがしました。

空色の次は藍色

However, my concentration only lasted for ten minutes because I had to pay attention to the right position and the right amount of pressure.

しかし、私の集中力は10分しか続きませんでした。

正しい位置と力加減に注意して行わないといけないからです。

最後、落款など朱色部分を仕上げ、ようやく完成💦
刷りの工程がいかに大変か分かりました。

This experience enables you to understand how highly skilled printers are.

この経験をすれば、いかに刷師が高い技術を持っているか分かるはずです。

参考資料 

Web Japan  Ministry of Foreign Affairs of Japan

Web Kids Japan より Ukiyo-e

This is Media アートをもっと好きになる美術・芸術メディア

「浮世絵とは?浮世絵の作り方・歴史について詳しく解説」


静岡市東海道広重美術館 版画体験コーナー(提供:静岡市東海道広重美術館)
時々体験できる版画が変わります。      
私が行った時は「府中 安部川」と「由井 薩埵嶺」でした。


   

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