心理士 ”とく(桃来)”

心理士(臨床心理士・公認心理師)です。<からだ>と<こころ>について、感じたこと思った…

心理士 ”とく(桃来)”

心理士(臨床心理士・公認心理師)です。<からだ>と<こころ>について、感じたこと思ったことなど、ゆるゆると気の向くままに語ってみようと思います。文字や声などの形にしなければ、そのままふっと消え去っていく、ささやかな日常の一瞬をとらえてみたい、なあんて思ったりしています。

最近の記事

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心理士 ”とく(桃来)” の      『から・ころ・ラボ』

はじめまして。 心理士の ”とく(桃来)” といいます。 これまで、医療、産業、教育、福祉などの分野において、 心理臨床のキャリアを積んできました。 ひとの<こころ>について、 ひとの<からだ>について、 ひとの<こころ>と<からだ>のつながりについて、 なんで、こんなことになっちゃうんだろう・・・? どうしたら、こんな痛みや苦しみがやわらぐんだろう・・・? どうしてこんな厳しい状況下でも、あるひとはより良い方へ またあるひとはさらに苦しい方向へ向かっていくんだろう・・・?

    • カウンセラー、すみれ組さんにスカウトされるの巻

      0歳、1歳、2歳、3歳、4歳、5歳、 生まれてほんの数か月から数年しか過ごしていないけれど 彼らの毎日は濃密でスリリングです。 お砂場で泥だらけになっても、絵具で色とりどりになってしまったお顔も いつも笑顔に彩られています。 美味しい時は、「おいしい!」とからだ全部で表現します。 悲しい時は、体の中から水分が全部なくなってしまうのではないかと思うくらい滝のような涙を流します。 怒りが爆発したときは、床にからだを投げ出して、ごろごろ転げ回ったりします。 彼らはいつでも<今ここ>

      • おとなの事情 こどもの事情

        その園の庭には、一部コンクリートで地面が固められたエリアがある。 大きい三輪車 小さい三輪車 2人乗りの三輪車にとっては、 爆走するにしても のんびり周回するにしても、 うってつけのコースとなっている。 そのエリアの一角には倉庫があって、その軒下が 三輪車の<停留所>になっている。 停留所??? カウンセラーも首をかしげながら  園庭いっぱいに繰り広げられる 子どもたちの ワンダーランドを見つめていた。 まぶしさと熱を増した初夏の陽射しに背を向けながら、 いつものように先生

        • 渋谷のスクランブル交差点に瞬間移動⁈

          こどもの発達、という観点から、 ”偏り”がある子 ”でこぼこ”がある子 ”個性的”な子 といわれる子どもたちがいます。 そのなかに、感覚的に敏感さや繊細さが強めなので、 新しい刺激やちょっとした変化にすぐ気づいてしまう 子どもたちがいます。 カウンセラーとしては、春が巡ってくるたびに、 敏感な子たちは、毎日どんな思いで過ごしているんだろうかと、 ちょっと心配な気持ちになります。とくに、 保育園から小学校へ新入学とか、 小学校から中学校へ新入学とか、 中学校から高校へ新入学とか

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        心理士 ”とく(桃来)” の      『から・ころ・ラボ』

          こころのベースキャンプ

          年度のはじまり、まぶしい日差しの中、 今日も訪問カウンセリングのはじまりです。 「おはようございまーす!おじゃましまーす!」 扉を押し開けながら、だれともなくあいさつすると、 ひとりの男の子が得意げな顔で、三輪車をキコキコさせながら ゆっくりと近づいてきます。 「あ、お客さんだ。おはよう。うん、いいよ~。ぼくのようちえんだよ。 入ってもイイよ」 と彼は答えてくれました。 後ろからもう2人、興味津々という表情で、 こちらをのぞき込むようにくっついてきています。 「ありがと

          こころのベースキャンプ