祭りからはじまる、平和教育
ころあい自然楽校では、今サマースクールをしています。
いつもとは違うメンバーがたくさん加わって、にぎやかな夏です。
全部で15人の子どもで、サマースクールの間にどんなことがしたいかを話し合って、決めました。
その中で「夏祭りをしたい」という声が上がり、射的の出店がでることに。
射的って、割りばしでっぽうなのかなーと思ったら、どうしてもBBガンがいいと一人の男の子。
私は正直言って、BBガン、ものすご~く嫌でした。だって、人を殺す道具ですよね。考えすぎかもしれませんが、そんなものがおもちゃなのが、そもそも嫌だし。そんなのを持っている子どもたちを見たくなかったのです。
でも、嫌だから禁止では、だれにとっても、何の学びにもなりません。
なので、なぜそんなにBBガンがいいのか、聞いてみることにしました。すると、割りばしでっぽうはどうしても狙いが定まりにくいけど、BBガンだとすごく狙いやすくて面白いとのこと。
うーむ、なるほどー。そりゃ、当たりやすいと面白いよね。
話し合いの結果、とりあえずBBガンを買ってみることにしました。
祭りの朝、BBガンを真ん中において、みんなでサークルになりました。
そこで、8月6日、9日、15日とホワイトボードに書きました。
「あ!戦争の日だ。」と子どもたち。
子どもたちが昔の戦争について、知っていることを話してくれた後に、
最近ニュースになっていた、アフガニスタンの人たちが、アメリカ軍の飛行機にぎゅうぎゅうになって乗り込んで、逃げ出していた写真の話をしました。
逃げられた人もいたけれど、逃げられなかった人もいる。
家族が、ばらばらになったかもしれない。
離れ離れになる家族は、飛行機の中で、外で、どんな気持ちだっただろう。
みんなと同じぐらいの子ども。
学校で勉強しているところに、銃を持った兵士がやってきたかもしれない。
おうちに、銃を持った人が来て、家族を殺したかもしれない。
そういう道具である銃を、面白がって、平気で玩具にすることが嫌なんだと伝えました。
しーんと黙り込み、BBガンを見つめるみんな。
私は輪ゴムでっぽうにしておく。という子や、やっぱりせっかくあるし、BBガンを使ってみたいなという子。
私も、打たせてもらいました^^
BBガンを打つと、BB弾が散らばります。そのことについても、マイクロプラスチックになると、心配している子がいたので、みんな、BB弾を落とさないように、一生懸命管理していました。
銃などのおもちゃは、子どもにとって、とても魅力的な玩具だったりしますし、身近に当たり前のようにあるものかもしれません。
遊んだらだめなのか!?と言われたらそうではないし、楽しんだらいいと思います。
でも大切なのは、知っている、考えていることかなぁと思います。
目の前の1つのBBガンの後ろに、今その恐ろしさに苦しんでいる人がいることや、プラスチックで汚れていく地球が見えること。
世界は、つながっています。
モノのうしろにつながる世界を、人を、想像できる人でありたいね^^
そして、戦争がこの世からなくなることを、切に願います。
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