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IQ51なのに通常学級よりも勉強が進んでいる

年長組の夏の時点でIQは51だった。知能検査との相性が悪かったんだな、と私も市の発達支援センターの検査担当の先生(年中組の時、家庭療育指導を担当してくださった)も思っている。

それまで受けていた発達検査の方では数ヶ月の遅れしかなかったから。

センターに通い始めた3歳頃に受けた検査では一年くらい遅れていると言われたけれど、療育のおかげもあり発達が進んだのだ。

けれど知能検査は、紬の得意な数字系の問題や、記憶力や集中力を試す、というより、苦手分野である言語理解、言語表現に重きを置かれていた。

出題された問題に対し『わすれた』と答えていた。検査用に指定された聞き方ではどう答えたらいいかわからなかったのだと思う。検査のすぐ後の療育で、言い方を変えて聞いてみたらすんなり答えられた。

教育委員会の方も、支援学級の体験に来た紬を見てIQの割に出来るから驚いたようだ。

実際今も学習に関しては同じ学校の通常学級よりも進んでいる。知的学級は同じ学年の子でも一人一人の進度に合わせて指導してくれる。紬は6月末の時点で通常学級では2学期に学習する範囲を習っていた。その後も連絡帳によると『ものすごいスピードで進んでいる』のだそう。

元々学習意欲が高く、通信教育のテキストは1ヶ月分を1日で終わらせてしまい、オプション教材をプラスする必要があった。

テストの結果が悪い=出来ない  じゃない。前の職場に英語が上手に喋れる人がいたけれど、TOEICのスコアは400点台だと言っていた。逆に私はTOEIC890点だけど全く話せない。読み書きは出来るけれど『このスコアだから話せますよね。』と思われたら困るから(否定しても謙遜していると思われる)、転職活動をする時履歴書に書くかどうか迷ったくらいだ。

要はそのテストとの相性が悪かったり良かったりすることがあるから、テストでは人の能力は図れないのだ。機械的に点数で判断するのは楽だけれどとても危険な行為で、テストの結果が悪かっただけでスキルが高い人が自分に合った場所に行けなかったり、逆にテストの結果が良かっただけなのに自分のスキル以上の場所に行くことになり苦しんだり。

テストの点数による判断は合理的のように見えるけれど、それによりミスマッチが起こり、苦しむ人がいたり、移籍・異動・転職などの手間が生じたりすると思う。


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