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仕方ないと諦めてしまうその前に

移動が多いので、半年前まではよく夜行バスを使っていました。
滋賀でのお仕事を頂いてからは、新幹線使っていいから・・!と神様のようなお言葉を頂き、新幹線が鬼のように仕事が捗ることを知り、ここしばらくはほぼ新幹線移動が主流になっています。

こんな記事がシェアされていました。

たびたび話題になる、高速バス車内でのリクライニングをめぐるやりとり。後ろの席の人が気になって倒しにくい、前の席の人が思いっきり倒してきて腹が立った、倒す前に声をかけるべきかどうか……などなど、議論になる度にいろいろな意見が上がります。
そんななか、乗車時にあらかじめ座席がめいっぱい倒された状態になっているバスがあります。青森から九州まで走っている高速バス「オリオンバス」です。
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会議で議論する中で「足元を広くするために座席数を減らす」「新型車両を導入する」といった意見も出ましたが、「はじめから倒しておけば遠慮せずに済むのでは」というアイデアが出たそうです。
「一部路線で実施したところ好評だったため、すべてのバスに広げました。まれに『倒れていて乗りにくかった』というご意見もいただきますが、『これはいい』というお声が圧倒的に多いです」
全席倒す作業については、乗務員がシートベルトがしっかり締まるかどうかの確認と合わせて行っているそうです。(記事より原文引用)

夜行バスユーザーとしては、一番の悩み。
後ろの人に気を使ってめいっぱい倒せない問題。
しかもそれを、座席数を減らしたり新型を導入するわけでもなく、既存車両のままで解決し、シートベルトの確認作業と合わせて行っているということがとても効率的、追加の費用もかけていない。

たくさんの夜行バスを私も利用してきて、これに匹敵するレベルの問題解決をしている車両も1度だけ乗り合わせたことがあります。
それは、一旦最終乗車地までは、まだリクライニングをしないで、と乗客にお願いし、最後の乗車地で乗せきった後、乗務員さんからのご挨拶と一緒に

「それでは皆様、座席のリクライニングを一番後ろまでお倒しください」

とアナウンスされたことがあります。これにはとても驚きました。
この場合だと、最後までみんな乗りやすく、消灯前に一斉に倒すのでとてもいい案だと感動した記憶があります。(早く寝たい人にはすみませんが。笑)

このそれぞれのバス会社さんの素晴らしさは、アイディアと声かけを実践したこと。逆転の発想で、最初から倒しておこう!と考えたこと。それも、いつもの業務である「シートベルトの確認」にプラスしただけ。また、後者も、アナウンスを少し変えただけ。

クレームは誰しも出したくない。できるだけ、経費もかけずに、スムーズに仕事ができたら嬉しい。
夜行バスの事例のように、今すぐに大がかりな投資をしなくたって、現状のままでも少し工夫したり、声かけを変えてみるだけで効果を得られることがあります。
声を聴いて、場を見て、先を見て、混乱が起きないように動く、整える。
「○○してくれない・・・」と言いたくなることもあるけど、まずは、自分が誘導したい方向に、声かけや人員配置、モノの高さ、配置、いろいろ駆使して、まずはあれこれ試してみる。やってみる。

重ねた努力の上でも「○○してくれない」方ももちろんいますが、どうやったらうまく場が回っていくのか、おさまっていくのか、クレームを防げるか、「仕方ない」とあきらめる前にきっとできることはたくさんあるはず。
まずは実践してみましょ。
そして、そうやって動いてる人を見つけて、いいところをすぐに取り入れたり、真似ができる人は必ず伸びていく。

仕事の出来に差をつけているのは、おそらく半分は、自分。

しかし本当に各バス会社さんには後ろまでどうぞ倒して、がスタンダードになるようにどちらかの取り組みをお願いしたいです・・・!

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