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大阪・泉布観(せんぷかん)改修工事中

大阪市北区・大川ぞい。ちいさな洋館の泉布観せんぷかん。2階建て・ピンクのベランダが印象的。大阪最古の木造建築「泉布観(せんぷかん)」は現在、改修工事中です。
(1807文字)



泉布観は大阪最古の木造建築

大阪で現存する「貨幣の館」といえば、泉布観。明治のはじまりの試行錯誤、西洋文化が急速に定着した混乱。
ちっちゃくとも新時代の象徴だ。

泉布観(せんぷかん)
大阪市北区天満橋1−1−1
現在改修工事中・外観のみ


いま泉布観の東をながれる大川は、むかしの淀川。京都と大阪の物流をにない、改修され大阪の歴史を映しこむ。
汽車の敷設以前は、船がおもな移動手段でした。

造幣寮(造幣局の前身)から新貨幣の製造と、接待所として造られた泉布観。大川のゆきかう船から西洋の建物が見える。
泉布観とは、なんと明治天皇の命名。
何度も来られたそうで、石碑があります。

明治天皇御上陸之所
明治天皇駐蹄之所


東の大川に向いて建てられた泉布観。現在の公園入り口(南側)は、すこし違和感があります。

東を向いた泉布観
画面左が入り口
スロープがあり河川敷へ降りれます

泉布観は、大川側が正面です。明治時代は、ちゃんと正門があったそうですよ。

色づく秋の画像


この泉布観のある地区・河川敷は「桜之宮公園」として毛馬桜之宮公園のハイライト的存在。見どころ満載エリアです。

歴史的建造物の宝庫「桜之宮公園」
泉布観・造幣博物館・造幣寮正面玄関(移築)・桜之宮公会堂・煉瓦小屋・日本庭園・桜ノ宮橋(銀橋)など

現在・改修工事中
2024年9月撮影



桜之宮の洋館


現在、改修工事中の泉布観。
  ◆泉布観は知らなかった……
  ◆往時のすがたを観てみたい……
  ◆桜の季節の風景は……

興味のあるかたは、過去記事をごらんください。内部見学もチラリとどうぞ。
なんと、大阪初・水洗トイレ設備(見学は、ありませんでした)


★くわしい動画配信などはこちらを★




改修工事中

足場におおわれた泉布観。工事終了・2024年11月まで殺風景です。青い空と木々のようすは秋の気配。

観に行かれるかたはご安全に
石碑より前には入れません
廊下の先まで見えます 
オマケ・改修工事まえの玄関
西陽が廊下をぬけ玄関まで
いろいろと多い表示義務
工事は週休二日制



  煉瓦小屋

泉布観が見れないので、周辺のたてもののようすを、どうぞごらんください。敷地内にレンガの小屋があります。

プチ廃墟感がありましたが
入れません
保存されるようです

かつての造幣寮(造幣局)は広大な敷地でした。国道1号線がつらぬき、北側に泉布観、南側に造幣局(造幣博物館)に分断されました。

国道1号線
左側が泉布観



  造幣博物館・ミントショップ

国道1号線の南のたてもの。
造幣博物館は無料で入れます。

造幣局・祝150周年
ミントショップ
グッズ販売所
16:30分で閉館
ガレージは貨幣柄




  桜宮橋さくらのみやばし(銀橋)


ミントショップの東
橋が見えます
昭和5年竣工
製造は汽車製造株式會社
昭和初期のアーチ
鉄橋に変わりゆく時代
レンガの塔も当時のもの

現在は桜宮橋と新桜宮橋の二重構造です。橋は、また別の機会に。



造幣寮正面玄関(移築・復元)

手前に柵があります
ご注意・上がれません

泉布観の奥にも、むかしのたてもの。
桜之宮公会堂と造幣寮正面玄関(復元)がドッキング。季節により雰囲気がかわります。たてものは冬場のほうが見えやすいですね。


桜之宮公会堂はレストラン・ウエディングなどで利用できます。
たまに扉が開きます。まばゆいシャンデリアが頭上に。

一瞬のきらめき
おごそかな冬
右側の壁は桜之宮公会堂
この玄関がくっつけられました
みどりの夏


桜之宮公会堂(レストラン)

日本庭園より桜之宮公会堂をのぞむ


正面玄関のみ移築で、サイド部分はレストラン入り口です。日本庭園の池には鯉がゆうゆうと。
静かにときが流れます。日本庭園は明治時代からあったそうです。


もうすぐ桜の木が燃える
内部公開(2022年3月)
ベランダがわかるように加工
この日だけ真珠の灯りがともる
ベランダのピンクがあざやかに
内部公開時ベランダは白っぽく
塗装が剥げて木肌が見えるところも
改修工事まえ
真珠や一部の柱は黒っぽく
真珠の灯りは見えません

次の内部公開が待たれます。
桜さく ちいさな洋館。


倍率は、さらに上がることでしょう。



桜の木も待っていますよ。
両手をひろげて。



いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに


さいごまで お読みくださり
ありがとうございます。

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