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天上のバレエ・地上のダンス(74)くふうのアンテナ

 バレエ、中高年の習い事。できないじぶんと格闘中のわたしがいます。まわりも人生をながく生きてきた生徒なので、ついついクチをついて出てしまうことが。
(1061文字)


せんせいのせいにする

 バレエでもヒップホップダンスでも、レッスンあるある。中高年の生徒は、じぶんより若く、よく動く先生だと「できない言い訳」がおおくなる。そして、しつれいにも先生にぶつけるのだ。

センセイは、わかいから。
センセイは、体重かるいから。
センセイは、ちいさいときから。
センセイは、おぼえがいいから。

こどものとき、習ってないし。
こどもみたいに、やわらかくないし。
こどもみたいに、すぐうごけないし。

……このへんで終了。
いくらレッスンのお金を払ってても、先生のせいにするのは、いただけません。
ホントに先生が若いと、勝手なことをいいやすい。
だから中高年は、うまくなれないのだ。
若い先生のうごきに、ついていけなくても、じぶんのできるところだけでもやってみる。それをしないで、手っとり早く言い訳をしてしまう。

これは中高年のダンス系の習い事のむずかしさだ。
若い先生も年配の先生も、キチンと動けるのがふつう。じぶんたち生徒は、おなじように動けないのだ。だから習う。



アンテナをひろげる

 わたしは、じぶんより年上のバレエの先生に習っている。70代の先生は、立っているだけでも美しい。誰もモンクはいわない。


にんげんはトシとともに、まわったり跳んだりができなくなる。下半身の筋肉量はおおいが、老化したらそのぶん動けなくなる。
どうカバーするかのヒントが、いつも先生にはある。
生徒は何人、気づいているかしら。


さいきん、わたしは脚が後ろに上がらない。


先生より「上げかた・カラダの使いかた」をアドバイスされた。


「前と横は、上げようと思えば上がるのよ。後ろは、上がらないの。わたしも、もう上がらない……」


わたしには先生の脚が上がっているように見えた。そんなバカな。


「背中。背中ですよ。背面。」


上半身・背中の見せかた。
背中を反ったり引いたり。ひねったり。
すこしのくふうで下半身をカバーできるのだ!
脚が上がらなくても美しくみせることは可能。


そうか、ファッション・洋服の着こなし!
痩せて見えるとか、腰が高く見えるとか……カラダのラインが1cm違うと見えかたが違う。
欠点はそのままなのに。


アンテナをのばす。
じぶんの感度をあげる。


上達のくふう 受信できるように。



毎週木曜日は
「バレエ・ダンスの日」


 いつも こころに うるおいを
 水分補給も わすれずに


さいごまでお読みくださり
ありがとうございます。

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